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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・港区選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票の東京都議選。港区は「定数2」となっていますが、なんと、8人が立候補する大激戦となりました。そのうち1人はポスターを貼ることもままならず、「減税とうきょう」や飲食店オーナーのオッサンなど、組織をまったく持たない泡沫候補がたくさんいるので、実質的には都民F・自民・立憲・共産・維新の5人で2議席を争っている形となっています。一応、当選者のサムネイルをちゃんと撮ることを目指して取材していたのですが、ギリギリのところで入江伸子さんを撮影できたため、ここも充実の取材ができていると思います。

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入江 伸子 59 現 都民ファーストの会(党総務会長)
菅野 弘一 62 現 自民党(元都会総務委長)<ポ>
大塚 隆朗 61 元 立憲民主党(元都会予特委長)
野口 博基 47 新 共産党(党地区委員)
菊池 正彦 68 元 日本維新の会
飯田 佳宏 48 新 減税とうきょう(党首)
上治 義仁 49 新 無所属(飲食店オーナー)
河野 憲二 73 新 無所属(元交通団体職員)

港区の見どころは、立憲民主党の大塚隆朗さんが議席奪還なるか。日本維新の会の菊池正彦さんがどれくらいの票を取るのか。都民ファーストの会の入江伸子さんが議席を守ることができるのか。このあたりがポイントとなっています。なお、1本あたり199円で、取材した40選挙区のレポートを読めるマガジンもご用意しておりますので、こちらもチェックしてみてください。


■ 飯田佳宏候補の主張

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今回も、港区には「減税とうきょう」の飯田佳宏さんが立候補しました。ただの選挙好きオジサンで、昨年の港区長選に続き、東京都議選にも立候補してきた形ですが、当初の計画ではモデルのマリエさんの母・玉木真理さんを港区で擁立する計画を立てていました。しかし、娘の芸能活動に影響することを懸念して、やっぱり出馬を取り返し。新宿区から立候補する予定だった飯田佳宏さんがホームグラウンドの港区に移り、新宿区からは「あたらしい党」を実質的にクビになった梅田夏希さんが立候補しました。「あたらしい党」さえ通用しない奴を拾うところが「減税とうきょう」らしいですが、この政党にはもれなくポンコツしかいないので、東京で減税してもらえる日は遠いかもしれません。

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一応、飯田佳宏さんの公約についてもチェックしておきますが、「減税とうきょう」という党名があるように、基本的には「減税しよう」という話がメインになっています。そして、羽田新飛行ルート撤回という、真っ当な主張もしています。また、少しユニークなことも言っていて、「路上喫煙防止条例ができるんだから、路上飲酒防止条例もできるんじゃない?」とか「街宣右翼を止められるんなら歌舞伎町のロックダウンもできるんじゃない?」とか、実際にやるとなった場合には慎重に議論を重ねる必要がありそうなものの、一理ある話をしています。ただ、何度も言っていますが、飯田佳宏さんと一緒に「減税とうきょう」に入っているのが山本剛さんと梅田夏希さんというところを見ても、飯田佳宏さんを含め、この政党はポンコツの集まりです。

このあたりのレポートを見れば、だいたいのポンコツぶりが分かると思うのですが、「減税とうきょう」は、梅田夏希さんが入党したことをキッカケに監視が強める必要が出てきました。これからもいろんな地域に候補者を擁立してくると見ていますが、そのたびにチェックしたいと思います。


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