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【選挙ウォッチャー】 京都市議選2019・上京区レポート。

もともとは京都市議選の左京区に日本第一党のバカタレが立候補すると聞いて、コイツは取材しなければいけないと思ったことが京都入りのキッカケですが、最高に桜が綺麗なシーズンで、つい京都の街をブラブラしてしまい、上京区まで取材することになってしまいました。上京区の定数は4ですが、ここには5人が立候補しており、正直、誰が勝つのかが全然わかりません。2人の美人候補が立候補していることもあり、結果がものすごく気になります。

中村 三之助 67 現 自民党
寺田 一博  53 現 自民党
小島 雅子  37 新 国民民主党
蔵田 共子  59 現 共産党
森 かれん  29 現 地域政党京都党

立候補しているのは自民党2人、国民民主党1人、共産党1人、地域政党京都党1人です。京都府内は意外と共産党がしっかり仕事をしていることもあり、そんなに評価が低くないので、他の地域では共産党が負けて終わるところなのですが、ここでは全然違う結果になっていますので、これはこれで面白いです。


■ 中村三之助候補の主張

中村三之助さんは自民党の候補です。「中村」という苗字ですし、京都という土地柄もあって、歌舞伎の関係者が市議に立候補しているのかと思ったのですが、こんな身なりをしているものの、まったく歌舞伎とは関係なく、もともとは小学校の先生をしていたそうです。そこからボーイスカウトなどの活動を通じて、地域とのコミュニティーを持ち、名前が歌舞伎役者っぽいという理由で、こんな千社札のような立て看板を用意しているようです。単なるデザインの問題ではあるのですが、いちいち経歴まで調べないので、歌舞伎の名家の出身ではないかと思ってしまう人もいることでしょう。こんな身なりをしていることもあり、自民党だということも重なって、茶道裏千家淡交会、京都府繊維染色工業組合、京都府菓子工業組合、京都府柔道場連盟、京都府製麺卸協同組合、京都府医師連盟、京都府歯科医師連盟、京都府生活衛生同業組合、京都設備事務所協会、京都商店連盟から推薦されているそうです。最初にお茶や染物、菓子などの組合に推薦されていることをアピールしているのは戦略だと思いますが、よく見ると、ただの自民党のオッサンたちのコネクションに過ぎません。

立て看板に騙されている人もいると思うのですが、本当はそこらへんのオッサンです。和服を着ることでごまかされている人もいると思うのですが、これは単なるコスプレです。そんな中村三之助さんの公約は、景気回復、地域振興、次世代を担う青少年の健全育成、西陣和装・伝統産業の振興、地球環境保全対策の推進、高齢者福祉の充実、生涯学習のまちづくり、動物愛護施策の推進など。特別なことは何も言っていません。

それどころか推進している人たちのラインナップを見ると、二之湯智、西田昌司、佐藤正久という微妙なラインナップ。このうち二ノ湯さとしさん、西田昌司さんは地元の人だということで理解できるのですが、ここに佐藤正久さんが入ってくる時点で怪しく、神道政治連盟からも推薦されていました。つまり、このオッサンは日本会議系の人です。歌舞伎役者ならイメージ的に神道政治連盟とつながりがあってもおかしくないと思いますが、実際にはただの元小学校教諭のオッサンなので、ただの痛い人です。ネトウヨをこじらせて和服を着るようになったパターンの人は他にもいるので、日頃から和服で過ごしている人を見たら要注意です。

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