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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・町田市選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。町田市の定数は4なのですが、ここには9人が立候補しました。なかなかパチキレたオジサンもいるのですが、それぞれの政党が議席を獲得するために死闘を演じましたので、かなり見どころはあると思います。鞍替えしてきた都民ファーストの会の藤井晃さんが議席獲得なるか。自民党の新人2人は当選できるのか。共産党の現職・池川友一さんは議席を守れるのか。都議を3期務めた今村路加さんのリベンジの行方も気になります。

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小磯 善彦  66 現 公明党(党都幹事長)
池川 友一  36 現 共産党(都会財政委理事)
藤井 晃   38 現 都民ファーストの会(府中選出)
星 大輔   40 新 自民党(元市議)
松岡 みゆき 59 新 自民党(元市議)
鈴木 烈   47 新 立憲民主党(元飲食会社社長)
今村 路加  52 元 無所属(元都会厚生委長)
吉田 勉   72 新 無所属(元市会議長)
古田 真
   74 新 土頭を働かし最高裁裁判官5人を弾劾する党会

葛飾区議を務めたこともある会社役員の男性が立憲民主党から立候補しており、こちらも議席を獲得できるのかどうかが注目でした。普通に「誰が当選するんだろう」というところが見どころなので、見る人が見れば大興奮なのだと思います。早朝から取材するため、町田駅前のホテルに宿泊して写真を撮影しました。


■ 古田真候補の主張

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古田真さんは「土頭を働かし最高裁裁判官5人を弾劾する党」というパチキレた政治団体の代表をしている74歳のジジィです。前回の東京都議選で幸福実現党が記録した609票を下回る427票に終わり、まったく支持されませんでした。非常に細かい文字でいろいろなことを言っていますが、何一つ頭に入ってきません。そもそも「土頭」とは何なのか。「地頭」という言葉はありますが、「土頭」とは何なのか。おそらく似たような表現なのだと思いますが、「火縄銃を世界一持った民族としての誇りを」と言われたところで、特に誇りに思うようなことはありませんし、「キャリア・ストア・アプリ・クラウド・ケーブルのノートラスト」と言われても、何が言いたいのかが全然わかりません。独特の世界観過ぎます。

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しかも、古田真さんは選挙ポスターで住所や電話番号、メールアドレスなどの個人情報を晒しているのですが、それだけにとどまらず、寄付をするならコチラということで、三菱UFJ銀行の口座番号まで晒しています。もはや誰が寄付するのかも分かりませんが、これで「土頭」と言われると、ヤバい脳味噌のことではないかと思わずにはいられません。土頭になりたくない!

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だいたい選挙ポスターに「みっちゃん道道ウンコ垂れて、紙がないので手で拭いて、もったいないので舐めちゃった」という歌詞をそのまま載せている奴を初めてみました。世の中には選挙カーにラブドールを乗せて立候補してくる奴もいるので、これぐらいのものを見ても驚かなくなってしまったのですが、95歳のおふくろが、この歌詞をまだ覚えていてスゴいという話をしています。

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だいたい世の中のパチキレたオジサンは、伝えたいことがいっぱいあるのでポスターに文字が多くなりがちなんですが、ここまで来ると、だいぶビンビンに来ています。昔ながらの古き良き泡沫候補ということで、年末のイベント「ポンコツ候補・オブ・ザ・イヤー2021」にノミネートされるほどでもなく、「こんな人もいたんだな」ということで記録されるだけで終わりです。


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