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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・三鷹市選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。三鷹市は定数2となっていて、自民・立憲・都民Fの3人が立候補しました。線路を挟んで向こう側の武蔵野市の定数が1で4人が立候補する激戦になっているのに、こちらは定数2で3人の立候補なので、こちらの方がナンボも当選しやすい選挙区だと言えると思います。下馬評では都民ファーストの会が苦しいのではないかと思われていたのですが、実際はここでもしっかり粘って議席を獲得しています。

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山田 浩史 36 現 都民ファーストの会(弁護士)
中村 洋  49 現 立憲民主党(都会党幹事長)
加藤 浩司 54 新 自民党(元市議)

これほどガッツリと票読みを間違えた選挙区もないというほど、ガッツリと予測を外した選挙区です。これは自民党系のソースを取っていたので、選挙陣営も含め、自民党は「絶対に負けない」と考えており、実際にそのようなデータが出ていたからなのですが、蓋を開けてみれば、自民党の大惨敗。結局は現職2人が順当に勝つという結果に終わりました。


■ 中村洋候補の主張

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三鷹市議2期、東京都議3期やってきたベテランの中村洋さん。今日まで2300回も街頭演説をしてきたというので、地元に根差しています。気になる新型コロナウイルス対策については、三鷹市のPCRセンター設置を支援したといい、「PCR検査の拡充とワクチン接種の迅速化」が重要政策だと言っています。日本では手を洗うBakaをはじめとするデマゴークたちが大きな声でPCR検査を否定した結果、より精度の低い抗原検査が使われるようになってしまい、まったく科学的とは言えない方向に進んでいます。そんな中で、しっかり「PCR検査が必要だ」と訴えているので、それだけでちゃんとした人だとわかります。

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立憲民主党の中にも「東京五輪を中止するべきだ」と訴える人もいるのですが、中村洋さんはそこまでではないようです。一つ懸念されることは、このままワクチン接種を進めて行っても、ミュー株のようなワクチンの効かない変異株が流行した時には、どれだけワクチン接種を進めて行っても意味がなくなってしまうので、やっぱり何より重要なのが「PCR検査」だという結論に至ってしまうのです。第5波が収束に向かうようになり、PCR検査の数が絞られるという現象が起こっていますが、本当は今こそ検査を拡大して第6波の山が高くなることを防がなければなりません。本当は今が一番PCR検査が必要なのです。公約に掲げて当選したのだから、立憲民主党にも仕事をしてもらわないといけないという話です。


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