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あたたかく、やわらかく、ツヤを帯びよう

もう、とにかく、寒い。さすが、寒の内。六甲おろしが吹き下ろす川べりの木造住宅で、夫はユタポン(電子レンジでチンする湯たんぽ)と、わたしはヒヨポン(さすがに布団からはみ出さずに寝ている娘)とくっついて暖をとりながら毎晩眠っています。朝4時にブィーンと震えるスマホのアラームで目は覚めるものの、カーテンの隙間からも闇しか入ってこないわ、空気はキンキンに冷たいわで、なかなか布団の楽園から抜け出せません。目によくないのは重々承知之助で、スマホをひゅいひゅいいじりながら時間をやりすごしてしまいます。導火線の火が「早起きした意味ないやんけ」に到達するその時まで、ひゅいひゅい、ひゅいひゅい。

ぬくぬくの楽園から「いざ行かん」するモチベーションの源泉になっているのは、ナノケアスチーマーです。パナソニックの、「きれいなおねえさん」の。って、もう古いですね。ひよこを身ごもるよりずっと前だからもう6~7年前に買ったものだけれど、まだまだフルスロットルでスチームを放出してくれます。これに15分あたるだけで、冷たく凝り固まった肌が、あたたかく柔らかくなるんです。するする肌の上をすべるだけだった化粧水が、ぐんぐん入り込む。顔のコリとともに気持ちもほぐれて、「よっしゃ、おべんと作ろうかな」と活力が湧いてきます。

30代にもなると「見た目の充実度」って色気や造形よりもツヤ・ハリがモノをいうなぁ、と思うんです。まあ、造形がいいひとって往々にしてツヤツヤしているのだけど、そうじゃなくても、造形がフツーでも、ツヤを帯びているだけで強度を感じるというか。邪気をはねのけそうな、運が良さそうな。うちは母も祖母も、ぜんぜん美人でもマダムでもなくて、オバチャンでオバアチャンです。造形も、体型も、着ているものも。年齢相応に歳をとって見えるのだけど、でも、肌がきめ細かでくすんでないんですよね。それだけで、身内贔屓を差し引いても、貧相さをまったく感じさせない。人生満たされていそうな雰囲気を放っています。

寒さに負けず、慌ただしさに負けず、血行・活力・ツヤ、養いたい!

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