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行動か、昇華か

先週末、半年以上ぶりに、ソロ活動で飲み会に参加しました。いつも――1~2ヶ月に1回くらい――は、ひよこを連れて、開始時間にダダダッと行って20時過ぎにバタバタッと帰るスタイルなのですが、たまにはゆっくり飲みたいなと思って。最近、ひよこもひとりで眠りにつけるようになりましたし。夫が帰宅するなり、ひよこと晩ごはんの肉じゃがを託して、行ってきまーす。

会社の同年代10人ほどでの会。いろいろな事情で後輩が入ってこず、「永遠の若手」と信じてやまない私たちも、もう全員30歳オーバーです。あーだこーだ言い合うなか、衝撃を受けたことがありました。話の流れは忘れたのだけど、わたしが口にした某炎上ブロガーさんを、その場の誰一人知らなかったんです。えぇー!Twitterでフォロワーが何万人といても、居酒屋の2階の座敷でテーブルを囲む30代10人中9人にその存在がリーチしていないとは。

でもまぁ、そんなものなのでしょうね。わたしだって、いま流行ってるオンラインゲームのタイトルを1つも言えないし、ラッスンゴレライもPERFECT HUMANもどんなものか観たことないし。今期のドラマも何一つ観ないまま、終わってしまいました。

いまや疎遠になってしまったけれど、自分の暮らしぶりや活動を「こんなに大きくなりました」と伝えたい人っていませんか。わたしには、います。「ぎゃふん」と言わせてやりたい人も、います。でも、けなげに好機を待ってても、ぜーーーったいその人の眼には入らないんだと、改めて思いました。

伝えたい人がいたら、自力でそれを届けないと。いくら想いを巡り廻らせたところで、「伝わりますように」は成就しません。配達ルートを整えるべく行動するか、もういっそその想いは昇華させるか。ふたつにひとつですね。

たとえば、1000円札が、私の顔だったらいいのに。
そしたら、お財布を出す度に、私を思い出す。
たとえば、スマップの中居くんくらい、私がテレビに出る人だったらいいのに。
そしたら、その度に私を思い出す。
でも、私は中居くんでも、夏目漱石でもないから、どんどん、忘れられるばかり。

北川悦吏子「恋」

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