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好きなことから広がる世界『クイーンズ・ギャンビット』

ネットフリックスの『クーンズ・ギャンビット』にはまって、数日間で一気に観た。

これは、天才チェスプレーヤーである少女の成長物語。
あらすじを書きますので、これから観られる予定の方は、お気をつけくださいね。

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主人公ベスは、幼いころに両親をなくした。
入所した養護施設でチェスと出会う。施設の用務員シャイベルさんが、ひとり地下でチェスを打つ姿をたまたま見て、惹きつけられたのだ。

初めはそっけないシャイベルさんだったが、教えてほしいと粘りづよく頼むベス。
シャイベルさんは、自分がチェスをする姿をただ眺めていただけで、基本を覚えてしまったベスの感性に驚き、手ほどきをするようになる。

ベスは、13歳でウィートリー夫妻に引きとられた。
養母アルマとはうまが合い、率直であたたかな信頼関係を育んでいく。

ウィートリー夫妻の離婚によって生活が困窮したとき、ベスは生きていくために、そして好きなチェスを自由に打つために、州のトーナメントへの出場を決意した。

14歳の若さ。まったくの無名で、はじめての公式戦の上に、男性ばかりのチェスの世界で女性はめずらしい。受付では、超初心者として軽めにあつかわれた。

けれど、ベスははじめての雰囲気にとまどいつつも、圧倒的な強さで勝ちあがっていく。その姿に、いつしか会場の目は釘づけになっていった。

そのあとは目の覚めるような躍進劇。

だが、心に大きな痛みを抱えたベスは、孤独と闇に飲まれそうになる。自分の中の闇にうち勝ち、世界チャンピオンの座を手にすることはできるのか…。

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チェスがわからなくても、楽しめる。
孤独な少女が、その才能だけを頼りに、颯爽(さっそう)とおもて舞台に登場し、メキメキと頭角をあらわしていくストーリーにはすごくワクワクしたし、

トーナメントで対戦しながら、おたがいを認めあい、育まれていく仲間とのやりとりには、胸を打たれた。

この熱さ、友情、感動、なんだかスポ根みたいだなぁ。と思っていたら、競技チェスって、“頭脳によるスポーツ“ なのだそうですね。

心から夢中になっているものをとおして、競い合いながら、つながりがたくましく育まれていく。

わたしは体を動かすのは好きだけれども、競技としてスポーツに打ちこんだことはないので、そういう感動や仲間意識に憧れていた。

だけど、このドラマを夢中になって観たあと、気がついたのだ。
わたしにとって、占星術やフォーカシングの研究会は、そういう感動とつながりを、育んできた場所ではないか、と。

どうしてもそれをやらずにいられない、ほど惹きこまれ、打ちこんでいるものに対しては、表面的なカッコつけは入りこむ余地がなく、素直に向きあっている自分が顔をだす。

相手もそういう人だったら、その場には、イキイキとした仲間意識が育まれていく。


こういう場を共有する体験って、スポーツにかぎらず、いろんな分野であるんだろうなぁ。あらためて気がついた。


なんでもいいから、気になったモノを試してみる。その中に、夢中になれるモノがあるかもしれない。ここから、どんな世界が広がっていくのだろう。
好きなこと、興味があること。大事にしたいですね。


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