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ルシファー(堕天使)は光を運ぶ者

少しまえの記事で、西洋占星術でつかわれる象徴としての「太陽と月」をつかって、そのときに感じていた子どもの印象を描きました。

太陽と月の交わりのなかで生まれた子どもたちよ。

ある意味、物質と時間による制約をさだめとする地上の物語のなか。

ここで豊かに生命の可能性を育むには、身体感覚にもとづいた知性と、感性とをぞんぶんに磨くことですよ。そしてイキイキと自分を感じられる実体験をたくさん重ねていくことですよ。

と心のなかでつぶやいたりする。身体感覚は生命のプログラムからのメッセージだからね。

この文章に描いた子どもの印象は、わたしに、ちょうど四年前に学んだ「小惑星ルシファー」の話を思い出させます。

2017年12月のその日、わたしは、ある占星術の講座を受けに行くために電車に乗り、その電車の窓ごしに、雲間からさす太陽光線を眺めていました。トップの画像のような感じの光。この太陽光線は「天使の梯子」とも呼ばれています。

そのあとの講座のなかで、小惑星ルシファーのエピソードがでてきたとき、思わず、昼間にみた天使の梯子と、そのときに抱いたイメージを重ね合わせました。

そして、こんなブログを書いています。

ついこのまえ、ルシファーという小惑星の意味をしった。

ルシファーは堕天使だ。
罪を犯して翼を失い、贖いのために地上におりた。
地球がほんらいの輝きをとりもどすまで、その務めはつづくとか。

その語源は、ルーチェ(luce)。
“ 光 ” を意味する。
ルシファー(Lucifer)は、光を運ぶもの、という意味をもつ。

闇に落ちたのにおもしろいよね。
単純に “ 罪を犯して ”という話ではないのかもしれない。

(象徴としてシンプルになってるけど、もっと想像力を働かせる余地はあるような。)

ルシファーの象徴するものが魅惑的なうえ、このまえに、雲間からさす天使の梯子をながめて、翼を失うイメージが湧いていたから、なおさら心惹かれた。

今回、思ったのは、「堕天使って、人間の象徴そのもの、ともいえそうだなぁ」と。

自由に羽ばたく精神が、現実生活の制約のなかで囚われて幻滅や絶望を感じたとき、翼を失い天から墜落するイメージ。

だけど人には、目には見えない翼が備わっている。知性と感性という両側の翼が。このふたつの羽ばたきが、人の精神をふたたび、空の高みへと連れて行ってくれるんじゃないかな、と。

古くから今も色あせずに残りつづける文学や芸術や哲学は、きっとこの世の本質に触れるもの。太陽をめざして羽ばたく人の精神の活動の軌跡なんだと思った。

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少し前にラジオで耳にして心惹かれ、最近のへビーローテーションの歌。

カウンタテナー(女声のコントラルトとほぼ同声域を歌う成人男性の最高声)のフィリップ・ジャルスキーが、レイナルド・アーン作『クロリスに』を歌う。

ラジオで聴いたときに、なんてきれいな歌声と思った。解説で男性が歌っていると聞いて少し驚いた。その時に感じた、性別をこえた不思議な雰囲気は、天使のイメージとも重なるような。


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