ちょうどいい機会なので、今回はスキンケア製品について書きます。
何故ちょうどいい機会なのかと言うと、わたくしが病気だからです。
現に、ほとんどビョーキという曲を聴きながらこれを書いてますし、まあ、わたくしなんて大体いつもほとんどキョーキdeathよ。
でも。
なのに！
なんと！！
わたくし、化粧品に関する正しい知識を持っているんですね。
なので、それを皆様にお伝えしたいのです。
スキンケアについては、以前書いた事

が全てだと思っておりますので、今回は、非常に紛らわしくわかりづらい事になってしまっているスキンケア製品の区別などについて、出来るだけわかりやすくお伝えできるよう頑張ります。
美肌を目指す方は是非、目を見開いてしっかりお読みくださいね。

いや、あの、区別とは？

と、いま思った方。
こちらをご覧ください↓

これは、わたくしが現在スキンケアに使っている製品です。
昨年末の記事を読んで戴けるとわかりますが、わたくし現在、結構ヘヴィな水疱瘡の痕に悩まされておりまして。
それを先程ビョーキと書いたんですけど、要するに皮膚疾患です。
そのため、皮膚科で医師から診断に基づいた処方箋が出され、それを持って調剤薬局に行き、薬剤師からこれを購入しました。
これが何なのかと言うと、医薬品です。

容器裏の表示にもあるように、医薬品とは、厚生労働省から認められた有効成分が配合されている、いわゆる「薬」です。
薬とは、病気の治療目的で使うものです。
じゃあこれを使って、わたくしの水疱瘡の痕は治ったのでしょうか？
はーい、治ってません！
何故なら、これは水疱瘡の痕専用の薬ではないからです。
大変残念な事に、水疱瘡の痕に限らず瘢痕（傷あと）のようなものに対する専用の外用薬は世の中に無いので、この薬が持つ血行促進や皮膚の保湿効果によって回復を少しでも促すために、病院で出された訳です。
なので「風が吹けば桶屋が儲かる」レベルの期待度で使っています。
な～んて書くとマイルドな感じがしてしまうかも知れませんね。
でも、それは気のせいです。
医薬品は人体への強い作用があります。
これが「人体にとって有効性が高い」と言い換えられる場合が多いせいか、誤解されがちなんですけれども。
有効性が高いというのは、すっごくよく効いて早く治るよとかいう意味では全くなく、単純に、人体に作用する力が強いという意味です。
だから、用法・用量が決まっているのです。
体質や体調によって使ってはいけない人もいますし、副作用が出てしまう可能性もあります。
作用する力が強いからと言って、治療の範疇を超えて肌を美しくする効果なんかも勿論ありません。
それでわたくしのお肌も美しくなっていないのですよ。ううう（嗚咽）。

じゃあ、日々のスキンケアに医薬品は使わないほうが良いのでしょうか？
これは「皮膚疾患がない方・医師の診断がついてない方は使う必要はない」というのが、適切な答えになるのではないかと思います。
まあ、まず良し悪しの問題じゃないですし。
それに、スキンケア製品として世に出ている物のほとんどは医薬品ではなく化粧品なんですよ！

はい、これが区別というものになります。

ドラッグストアやスーパーやデパートやネットなどなどで一般的に売られているスキンケア製品って化粧品というものなのです。
そして、この化粧品の中には医薬部外品というものも含まれています。
化粧品とは人体への作用が穏やかなものなので、
スキンケア製品を作用が強い順に並べると
医薬品　＞　医薬部外品　＞　化粧品
になります。
これってつまり、
人体への安全性の高さは
化粧品　＞　医薬部外品　＞　医薬品
という事なんですね。
だから化粧品はさまざまな場所で自由に購入できるのです。
そして、日々のスキンケアには化粧品を使うのが最も安全だと言えます。

すると、
じゃあ医薬部外品って肌に良くないの？
な～んて心配になってしまう方がいらっしゃるかも知れませんね。
医薬部外品とは、厚生労働省から認められた有効成分が規定量配合されている化粧品です。
それで、医薬品と化粧品の間に位置付けられているだけなのです。
あと化粧品と違うのは、全成分表示が義務付けられていないので、どんな成分がどれぐらい入っているのかわからないという点ぐらいですかね。
ご存知の方も多いと思いますが、医薬部外品ではない化粧品（一般化粧品と言います）には全成分表示が義務付けられています。
医薬部外品の成分表示についてはメーカーの自主性に任されているので、わたくしのように性格がよろしくない人間からすると、表示の仕方によってそのメーカーの消費者に対する姿勢が窺い知れるという側面がありますが、たとえ専門家でも成分表示だけでその製品の全てがわかる訳ではないです。
なので、そこは気にしなくて大丈夫です。
それよりも、医薬部外品は人体への作用が化粧品よりは強いというだけで、そこには肌に良いとか悪いとか効くとか効かないとか治すとか治らないとかの意味は全くないという事をしっかり覚えておいてください！

それではここで、実際の医薬部外品を見てみましょうか↓

裏にしっかり「医薬部外品」との表示がありますね。
別の医薬部外品も見てみましょう↓

ん？
これは激しめの「薬用」アピールがあるのに「医薬部外品」の表示が。
薬用なの？医薬部外品なの？どっちなんだい？
しかも、効能・効果として、ぼんやりした事が書かれています。
何だか独特な言い回しです。

ひとつ前の製品の外箱も見てみましょう↓

うわあ！
ここにも効能効果として独特な言い回しが！
上の説明文とのギャップでより一層、独特さが際立ってます。
もうこうなったら、化粧品の外箱も見るしかないですね↓

はぁ?!

独特の言い回しが行き過ぎた意味不明な事が長々と書いてあります！
特に一番下のパートは何度読んでも全く意味がわかりません。
キズあともニキビあとも妊娠線も、完治して健常な状態に戻った肌ならそれは完治して健常な状態なのでは（NOT進次郎構文）？
これをどう受け取れと？

宜しいですか？皆様。

これこそがわたくしが問題視している、化粧品にまつわる非常に紛らわしくわかりづらい事なのです。
化粧品にルールがあるせいでこのような事態に陥っている訳ですが。
この、化粧品にまつわるルールというやつがですね、法律と業界内ルールと広告やPRのための表示ルールとが複雑に絡み合っているものなのですよ。
そりゃ混沌としますってば。
でも皆様、このルールをご存知ですか？
まあルールに則っている事は知っていても、消費者として実際に目にするのは、今回の画像のような謎の文言でしかありません。
と云う訳でここからは、面倒臭いルールの内容は色々諸々端折りまくって、役立ちそうな事だけをピックアップしてお伝えします。

法律上、化粧品の定義って

なので、結構何でもかんでも含まれちゃってるんですよね～。
たとえば、歯磨き粉とかヘアトニックとかも化粧品です。
同様に、医薬部外品にも何でも含まれているので、たとえば育毛剤とか染毛剤、口内清涼剤、浴用剤とかとかも医薬部外品です。
そして、そのうちの化粧水や乳液や洗顔料やクリームなどなど、まあ主に顔につけるようなものが薬用化粧品とされているのですよ。
これは、医薬部外品ではない一般化粧品と区別するためだと思われます。
つまり、薬用化粧品＝医薬部外品なのです。
だから、パッケージなどでどんなに「薬用」である事が強調されていたとしても、それはただの医薬部外品であって、薬に近いとかいう事は一切ありません。

それから、化粧品の効能・効果の範囲って法律で56項目決められている上に、その表現や文言に更に細かいルールがあるんですよ。
薬用化粧品にも医薬部外品にも、それぞれこのようなルールがあります。
そして、どんな化粧品もこの範囲内で訴求していかなければいけないので、み～んな先程お見せした同じパターンっぽい独特の言い回しになってしまうんですね。
ものすごく簡単に言うと、全ての化粧品は「効果がある」とか「肌に良い」と謳ってはいけないのです。
たとえ実際に効果があったとしても、です。
でも、化粧品の効果とは、肌との相性によるものでしかありません。
だから、有効成分の配合量が多いからと言って、効果が高いとかより一層肌に良いという訳ではない事を忘れないでくださいね！

さて。
ここまで読んでくださったあなたには、
ヒルドイド（※名称と剤型が違いますが冒頭で紹介した医薬品と同じ効果があるものです）を美容目的で処方して欲しいのに！と大騒ぎしていた人たちの迷惑っぷりや、
“化粧品って効果があってはいけないと法律で定められているから、効果がないの。でも、医薬部外品なら医師も認めているからこ～んな効果があるの！だから医薬部外品であるコレを使ってね”というような広告の悪質っぷりが、
よーくおわかり戴けると思います。
まあこういう類は効果かなんかの悪魔としてデビルハンターに駆除して戴くとして、わたくしたちは黙々と着々と賢く美容に勤しんで参りましょうね。
とりあえずスキンケアは、まず化粧品から入って、自分に合う気がする成分があれば、その成分がフィーチャーされた医薬部外品を取り入れてみる、というような考え方をするのがよろしいかと。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりには、決しておすすめという訳ではないのですが、わたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな～♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。