ごあいさつ

みなさんこんにちは！Chiemi Music Studio（チエミ　ミュージック　スタジオ）代表の吉田ちえみです。
これまで、ピアニスト、オルガニスト、作曲、音楽系NPOのプロジェクトマネジメント等で活動して参りましたが、
この度2023年8月4日に、埼玉県入間市にある自宅兼アトリエを拠点に、「Chiemi Music Studio」を開設する運びとなりました。
今回は第一回目の投稿ということで、私自身について、またスタジオオープンに至った経緯などをお話しできればと思います。

Noteでこれからやっていきたいこと

このNoteでは、日々のレッスンで気づいたこと、教育に関すること、音楽的な知識、などなど、Chiemi Music Studioにまつわる様々な情報を発信していけたらと思っております。私の知識や経験、成功・失敗体験が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
では早速、いってみましょう！

オープンに至った経緯

諦めていた自分

以前から、漠然とではありますが「いつか自分の音楽教室をやってみたいな…」とは思っていました。
ですが、場所もなければグランドピアノさえ持ってない私が、どうやって音楽教室をやればいいのか？教えるのにも自信があるわけじゃないし、経験があるわけでもないし、ましてや、家の周辺にはいくつもピアノ教室がある。。。

このような自問自答を始めると、いつも最後は「今は無理だな、うん。」で終わるのでした。

コロナ禍の教育現場

そんなこんなで自問自答を繰り返していた中、ふとしたきっかけで、埼玉県内の中学校にて、技術科の非常勤講師というポジションに挑戦する機会をいただきました。

そうなんです。わたくし、珍しい免許と言われている「中学校教諭免許　技術科」を持っておりまして…笑

今はだいぶ、以前のような世界に戻りつつありますが、私が講師をさせていただいた時期は、まさにコロナ時代後期。
それまでのコロナ時代を含め、おそらく子供達にとっては、この「コロナによって変更を余儀なくされた世界」の影響は、大人以上に大きかったように感じます。

信じてくれた大人の存在

さて、講師をやることになったとは言え、教育実習以来教壇に立つことのなかった私は言ってみれば完全な「新人」。学校の先生方も正直「こいつ本当に大丈夫か…？」と思ってらっしゃったに違いありません（笑）。

ですが、校長先生をはじめ全ての先生がサポートしてくださり、この新人の私を信じてくれました。わからないことがあってもいつも助けてくださいましたし、失敗してもフォローしてくれました。
このように、まず最初に、大人が私を「信じて」くれたこと。これが、私がパフォーマンスを十分に発揮できた大きな理由の１つだと言えます。ただでさえお忙しいのに、校長先生、教頭先生がしっかりと学校全体をマネジメントしてくださっていたおかげで、私も安心して業務に取り組むことができました。私も大人になったら、こんな大人になりたいな、と素直に思いました。

その時ふと感じたのは、失敗しても成功しても大丈夫だと思わせてくれるような相手がいれば、みんな思い切りパフォーマンスを発揮できるのでは？ということです。
この考えは、音楽教室を設立するにあたり、Chiemi Music Studioの骨子となりました。

生徒が変わっていくことで、私を変えてくれた

このような気づきから、私の授業では「何やってもいいし、失敗してもいいし、うまくいかなくてもいいから、とりあえずやってみよう！」という方針のもと進めることにしました。
加えて、「失敗しても必ず私がサポートするし、フォローもするから大丈夫！」と伝え続けました。

するとどうでしょう。
実際に1年間の授業を通して、生徒たちは明らかに変わり、私の想像をはるかに超えて成果を出しました。具体的には、

• 自分の意見や作品のコンセプトを、自分の言葉で、自分のスタイルで、発表できるようになった

• 友達の発表をしっかり聞けるようになった

• 友達の発表に関して、フィードバックや質問ができるようになった

• 自分のデザインを具現化するために、作業を諦めなかった

• 時間配分に成功した、あるいは失敗した経験ができた

このような成果がありました。（他にもたくさんありましたが！）

また、私自身にも成果があり、

• 相手の年齢に合わせたプレゼンテーションを作れるようになった

• 相手の話を聞き、一緒に問題を解決することができるようになった

• 集団のマネジメント経験を積むことができた（準備や片付け、実際に子供が必要とする作業時間、危険予測、人への指示の出し方、など）

• 相手の成長を目の前で成果として感じ、それが自分の自信につながった

このような気づきがありました。（他にもたくさんありましたが！！！）

私は、中学生と大学生だと、正直あまり変わらないかなと考えていて、教える内容もかなりハイレベルなところまで扱いましたが、彼らはどんどん積極的に授業に参加してくれました。
もちろん基礎的な知識を教えた上でですが、むしろハイレベルな話をした方が、彼らの知識欲や積極性は増すのでは？と思ったくらいです。

このような「失敗を恐れず、どんどん挑戦して、学ぶことや作ることが楽しい！」と思える場所づくりを実践するきっかけを下さった先生方や生徒たちへ、今でも深く感謝しております。

時が来た、いよいよオープン

講師の経験や、それまでの自分の音楽経験・体験を含め、なんとなく自分の中で「材料」が揃った感じがした、今年の6月。

「いよいよ今、始める時だな」と直感しました。（所謂勘ですね…笑）

なぜこのタイミングだったかというと、

スタジオを作るための物理的な設備（楽器、場所、機材、などなど）がある程度整った、と言うこともありますし、

音楽的な知識や、教育に関する経験が一定量貯まってきたかな、（人に教えられる程度にはなったかな、）と言う理由もあります。

子供に教えていた内容は技術科なので、音楽と違うのでは？と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
教える内容が音楽に変わっただけで、根本的な教育方法や問題解決方法は同じだと思っています。

そして何より、今まで出会った皆さんから頂いたチャンスや、自信によって、
「演奏や教育を通して、音楽をやっていくぞ」と、自分の肚が決まったと言うのも大きかったです。

人の脳みそは、基本的に変化を嫌うものですので、
今までの生活やルーティンが崩れることに対して、負荷（ストレス）を感じます。
それでも、自分の意思で何かを動かすことによって、
自分の人生を一歩前に進めたいと、思いました。
この勇気が生まれたのも、私に自信をくれた生徒達のおかげかもしれません。その意味では、彼らが私の先生だったと言えるでしょう。

最後に

私はだいぶ人とは違うキャリアでここまで進んできたようですが、そのおかげで様々な視点で物事をみるスキルが身につきました。

ピアノを教えるにあたっても、１つの方法を一方的に提供するのではなく、
その生徒さんのバックグラウンドや、年齢、指向性に合わせたオーダーメイドレッスンが可能です。
自分の好きな曲が弾けるようになったら、とっても嬉しいですもんね！

まだまだ駆け出しの音楽教室ではありますが、
みなさんにとって音楽が、生涯を通して、自分の人生を豊かにできるパートナーとなりますよう、
全力でサポートさせていただきたいと思います！

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長くなってしまいましたが、どうぞ皆様これからもよろしくお願いいたします！