30代女子。宝塚ヲタクはどう生きる

わたしも30代。宝塚の舞台に魅了されてはや6年が経ちました。

さて。もうそろそろ誕生日を迎えるわたしにとって、30代半ば近くになります。

わたしの40代、50代も変わらず宝塚はあり続ける。と確信しています。

すでに今年で宝塚は105周年。

小林一三先生、ありがとう。としか言いようがありません。

30代って女子は結婚してたり、出産してたり。

いろいろ周りの女子の環境は変わっていくのをまざまざと見せつけられております(こういう言い方すると誤解を招きそうなのですが)

さて、わたしはというと6年前から変わったことといえば…。

大好きだったトップコンビが卒業し、密かに恋心を抱いていた男役さんが結婚していたり、下級生だと思っていた男役さんがトップになっていたり。

宝塚内でも、わたしの中ではやはり変化はありました。

特に大好きだったトップコンビである、柚希礼音さん・夢咲ねねさんがご卒業された時はもう宝塚をもう観る事はないんだろうと足繁く兵庫県の宝塚市・東京の日比谷にこれでもか、と通いました。

宝塚での千秋楽は抽選にも並びましたが敢えなく撃沈。

大劇場でのふたりは最後…。

涙雨の一日でしたが、もうここに来る事はない。そう思っていたわたしは、退団パレードを見るために12時間、外で出待ちをすることに。涙雨といいつつも結構な土砂降りでした。数時間に一度、食事とトイレを近くの方に声をかけつつ場所取りを続けました。

東京宝塚劇場卒業公演の千秋楽はお台場でライブビューイングを観てタクシーを飛ばし、出待ちパレードのために日比谷へダッシュ。柚希礼音最後の男役を、目に焼き付けたい一心でかなりの俊敏な動きをしていたな。若かったな。と思います。

わたし自身、柚希礼音さんが好きではありましたが、トップコンビとしてちえねね(と呼ばせていただきます)が好きだったのでジェンヌさん個人のファンクラブに入る事は控えていました。

宝塚を初めて観たきっかけなのですが。

わたしが初めて宝塚に足を踏み入れたのは忘れもしない、ロミオとジュリエット(星組公演)。母が軽い気持ちえ応募したものが当選。休みの日だったので行くことに。

お話もわかるし、観やすいお芝居だな、くらいの感覚で日比谷の劇場へ。

女性が演じる男の人。というモノに少し違和感を抱えながら劇場へ向かいました。

お芝居一本物×シェイクスピア×美男美女(タカラジェンヌ)という最高の舞台にあっという間に魅了されました。

芝居好きのわたしにとってこれ以上のものはないのです。

そこから宝塚というものが花・星・月・雪・宙という5組で編成されているということを知るわけです。(無知すぎてすいません)

今回見たのが星組さん。

他の組も見たい。

観れそうなものを片っ端からプレイガイドの残りを探し、

次に見たのが月組さんのアルセーヌ・ルパンとFantastic Energy。お芝居とショーの二本立て。

人生初の宝塚のショーという物を初めて見たわけです。

お芝居は少し1度で理解するには少し難しかったのですが(今ではブルーレイでリピしまくりなので一人ルパンごっこできます)、マント捌きがあまりにも美しく、見惚れてしまいました。2階席からの観劇だったのでマント×ハットになってしまうとなかなかお顔が見れない。とてもマント捌きが美しい生徒さんがいたのです。(このお方に後々ハマることになるとは梅雨知らず)

あのお方は…?お名前もわからない。聞く相手もわからない。

幕間休憩中、ツイッターで調べるも、なかなか情報がこれだ!!いうものが出てこない。

そんな中始まる2幕目のショー。

トップ娘役の愛希れいかさん。顔は可憐でとても細身。なのに男役さんと同じくらいガシガシ踊る。星組さんのねねさんも綺麗だったけれど、フィナーレでのデュエットダンスとこの群舞ではモノが違う。

ショーはプロローグから中詰、フィナーレまでノリノリで終わりました。

え、めっちゃ楽しくない??

最初から最後まで美男美女。

踊ったり、歌ったり、お芝居もして。宝塚の世界最高すぎる。

というわけでズブズブとハマっていったわけです。

となると見たいものが増えていきます。

柚希礼音さん以外にも好きになってしまう気になってしまう生徒さんが出てきてしまうものなのです。


前置きが長くなりましたが、宝塚の世界でもどんどん入れ替わりがあり、一番好きだった頃のスターさんはほとんど卒業されてしまった今。

最初はあぁ、これで宝塚に来ることもないんだなと思った柚希礼音さんの退団の日。

今ですか?月1ペースで通ってます。月2回行ってしまう月もあります。

宝塚の街も変わってしまいました。

あれだけお世話になった宝塚ホテルも新館が出来上がってきています。

3月には現在の宝塚ホテルは閉館。

宝塚は区切りがないといえばないんです。

それがいいところでもあるのですが。ファンでずっと居続けられる場所。

タカラジェンヌも言い方は悪いですが新陳代謝がある。

卒業があるからこそ新しいタカラジェンヌが生まれる。

私たちもまた応援したい生徒さんがでてきます。

やめ時??そんなものないんです。自分で決めるしかない。

(宝塚歌劇団そのものがなくなるというのであれば話は変わってきますが)

ジェンヌさんも自分の意向で退団されます。その方と一緒に卒業されていく方もいらっしゃいます。でもわたしの様に他の組を観続けるという方も。わたしの周りはその様な方が多い様な気がしています。

OGさんファンの方でも、現役生を観に来る方っていうのも多いのです。

○○さんが可愛がっていた子だったから…。

○○さんを目指して入ってきた子だったから…。

お披露目は観る!!→あ、あの子すてき→次の舞台も楽しみ→あ、あの子も可愛い→次も観るの無限ループ。

3時間で1万円弱で夢が観れる。

これを高いか安いかは人それぞれの価値観とは思いますが、宝塚ってあれだけの劇団員(1回公演すると80人近くの演者さんが舞台上にいるのです)、そして生のオーケストラ。

立ち見で良ければ東京ならば映画見るより安いんですよ、奥さん。(立ち見1500円)

で。本題に入ります。(だいぶ前置き長い)

これからわたしは宝塚の舞台を見続けると思います。

そうするにあたって。

この先どう生きていくのか。

ヲタ活は終わりが見えない様でとつぜん終わりが来ることもあります。

①宝塚においては生徒さんの卒業

②その組のトップスターさんが変わる。

①にとっては生徒さんの卒業に至っては致し方のない事と思います。ご本人の決断ですから。

そうなったらその生徒さんが舞台上で輝いている姿を一心不乱に追いかけるのみです。

一瞬一瞬を大事にする事。

わたしの中のポイントとして、②の組のトップスターさんが変わる時。これが個人的にとても厄介でした。

わたしは柚希礼音さんの卒業後は星組がどうしても観る事が出来ず、他組の舞台ばかり観るようになり、月組が御贔屓組になっていました。

好きなトップさんがいない舞台を観たとき。この時が一番その方の卒業を一番実感するのです(わたし比)

その時の月組トップスターさんが龍真咲さん・愛希れいかさん。

二人のが引きいる月組はとても若く、フレッシュなイメージが強くありました。

好きだった星組のアダルティなトップコンビからのこのフレッシュな月組にハマるのには時間はかかりませんでした。

そんな中、一人際立ってダンスの上手な、しかもお顔がドンピシャで好きな生徒さんに出会うことができたのです。(その方はまだ現役なので名前は伏せます)

そのままその方の出る舞台は片っ端から観劇。

気づけばれっきとした月組オタク。

そんな中、龍真咲さんの卒業が発表になり。

同時お披露目であったコンビだったので、愛希れいかさんも添い遂げ退団なのかと腹を括ったのですが、彼女は卒業発表はなし。

龍さんの卒業公演は本当によく通ったなぁと思います。

このためにこの時仕事辞めていたと言っても過言では無いのかもしれません。

全く仕事をやめた事は後悔もしていません。仕事をしながらのあれだけの遠征数をこなしていた友人たちには尊敬しかありません。わたしには体力的に無理だった。ただそれだけの事。

わたしにとってのターニングポイント。

龍真咲さんの卒業=トップスターの入れ替わりを意味します。

さて。どうするか。と思案しましたが、

龍さん。最後の最後に「この二人が引き継ぐ月組を今後もよろしくお願いします。」と。

彼女が作り上げた月組を愛希さんが残る事でさらにいいものにするべく彼女は残った。だから龍さんは一人で退団を決めた。と解釈していました。

龍さんが創ってきた月組をこれからも応援していきたい。

その時はそう思いました。

ただ、その後、愛希れいかさんが卒業され、美弥るりかさんが卒業され…。

宝塚の舞台って、トップコンビが常に真ん中にいます。

そのコンビがキラキラしてなんぼ。

衣装がキラキラですもの。キラキラはするんです。物理的には。あれだけ衣装にスパンコールが付いているんです。

でもなんか違う。

そしてわたしのいちばん好きな生徒さんも所属している月組。

観るべきか…悩みました。

真ん中に興味が1ミリたりとも向かない。

トップコンビが舞台の大半を占めている宝塚において、アンサンブルである御贔屓さんを見つけても、セリフは少ない、歌もコーラスのみだったり。(もしくは翻訳ではなく、バイト)

美弥さんの卒業公演の舞台を3回観ましたが苦痛でしかなかった。

美弥さんはすてき。でもどうしても真ん中が観れない。

という事で美弥さんの卒業をもって、月組さんは卒業しました。

今では特に組の垣根なく、気が向いたら、特に歌うまトップさんが出ている組に重点を置いて観ています。

観た時それぞれにこの子のここが可愛い!!という一つ一つの発見を大事にしながら観る事にしました。

トップさんのカラーでその組の雰囲気が変わるんです。

その人に合わせて組自体が動くのでその方の良いところをみんなが吸収してさらに高みへ。

さて、そんなわたしなので、一向に宝塚歌劇団から足を洗うことができそうにありません。

そしてOGさんが出る舞台を観に行っては好きな俳優さんを見つけてきてしまうので外部の舞台も観たくなってきてしまい、もうてんてこまい。

無趣味の友人に言わせるとわたしのやっていることは

「ひまなんだねぇ」とのこと。

このために仕事して、睡眠時間削り、時間作って嫌いな電車に揺られ、日々の糧としているのに。

そこにすぐ付いてくるのが

「早く結婚して落ち着きなよ」

結婚=幸せ

なのでしょうか??

わたし自身、婚活なるものをしたこともあります。でも「結婚したら、自分の観劇代だけ稼いだらいいよ」って言ってくれる人を探していただけでした(最悪な理由ですね)

結局、付き合ったりするとどうしても相手に会う時間をとらざるを得ない。これが苦痛。無趣味の人は特に一緒に会話をしていて苦痛。

そんな時間があったら寝ているか(常に睡眠不足)、次の舞台のチケットをどう取るか思案していたい。手帳に書き込み、自分でこう動くというスケジュールを立てたい。

その隙間時間に会うくらいであればと思ったのですが、どうしてもそうなると、食事が付いてきたりしてしまう。お一人様であれば食事はパパッと済ませて後はスケジュール帳とスマホと睨めっこしていられる。

一人の男性と食事、もしくは飲みにいくとなると3時間は必要。3時間て公演時間と変わらないじゃん。なのでわたしはスタバをよく利用していました。(お酒がないというのとカウンターだったからという理由で)

短時間勝負で帰りたい。その一心です。カウンターは座り心地がいたって悪い。なのであまり長居したい気持ちにならない。カウンターであれば相手の顔をそこまで見なくて済む。

公演よりもときめく時間になるのであればその時間を割けるけれども。

そんな男性いないのですよ。そして観劇中であれば要らぬ気遣いにおべっか。

時間の無駄。と早々に気がつき、そう言ったことはあっさりやめました。

今でも正解だったと思っています。

若い時間は戻ってこないと言われますが、こちらもその公演をやっている、このキャストでやっているこの時間は取り戻せないものだと痛感しているからこそ。

そんなわたしですが、一応独り身の孤独?と言いますかたまにこれでいいんだろうかと思うこともあります。

今目先の幸せだけを追うべきなのか。

この記事を書いている現在、もちろんPC開いているので観劇中では無いです。

自問自答にこれは時間を費やしているだけ。

ある意味わたしにとってはいい振り返りの時間なので。

この先どうしていくのか。

雇われの身だからこそ拘束時間が長い、自由に時間が取れないのでは?と起業した友人に言われたこともありましたが、起業するリスクを負ってまで時間を取ろうとは思わないのです…。

今のところ実践しているのは自分がときめく食事会・飲み会にしか行かないこと。

楽しいと思える相手としか会わないということ。

それだけで自由に使える時間は増えたように思います。

(職場の忘年会なんてここ数年参加していません。ときめきませんもん。幾らタダとはいえ、こんな面倒な集まり不要…。)

この人が卒業したら宝塚はやめようと思い、やめかけてまた戻ってくる。を数回繰り返したわたしですが、宝塚以外にも観たい舞台が増えてきてしまい、これ以上は難しい。宝塚を我慢しようとなったときに卒業が見えてくるのかもしれません。

観劇回数の少ない組はトップさん、2番手スターさんしか知らないという組もあるので、そういった組の観劇回数は劇的に減っています。

5組満遍なく観るのはやはりお財布的にもチケット代も上がり、変な団体客を入れる劇団の策略により、観劇マナーが劇的に悪くなったことも関係しているとは思います。安くないチケット代を払い、モヤモヤしながら帰ってくる時の後味の悪さと言ったら…。

せめて一緒に友人と観劇できていれば観劇後のアフタートークで気持ちの整理ができるのですが、友人たちもそれぞれ別の界隈に推しができ、充実した生活を送っています。いつでも一緒に観劇できるわけでは無いのでその辺も少しづつわたしの中での変化かなと思っています。

OGさんたちが外の舞台で活躍してくれることにより、また演劇・ミュージカルの世界が広がってわたしはとても充実しているのであと5年はこの生活をしたいと思う。

5年後またさらに5年と思っていても、それはそれなりにわたし自身がその道のしあわせが変わっていないということになるのでそれはそれで嬉しいことだとも思っています。

結婚だけがしあわせではない。

という2019年のわたしより。




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