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働きバチはオスか?メスか?


「はたらきバチはオスでしょうか? 
それとも、メスでしょうか?」

答えは「全員メス」です。

このミツバチの社会を
私たち人間に置き換えると 
驚きが多く、なんとも興味深い社会です。

つまり、ひとつの蜂の巣に住んでいるのは、
全員     血 (?)のつながった家族です。

但し、お父さんはこの世にはいません。

巣にいるのは、
母親である女王蜂と
何千何万という数の働き者の娘たちと
数少ない息子たちです。

ちなみに女王蜂は、オスメスを産み分け、
雌雄バランスを調整することができます。

メスバチの役割


はたらき者の娘たちは、
幼虫に餌をあげたり、
巣を直したり、
外敵から守ったり、
餌を探しに行ったりします。

そして皆 
それぞれ自分の役割を持っていて、
成長するにしたがって 
この役割は変化していきます。

巣の掃除など簡単な役割から始まり、
最終的には蜜を探すなど、
難しい役割に
徐々にレベルアップしていきます。

また、このうちの数パーセントは
固定された役割がなく、
いざという時のための「何でも屋さん」です。

暑い夏など巣の温度が上昇すれば
一緒に羽で風を送り、

敵がくれば警備担当とともに
外敵から巣を守ります。

基本的に 
この働き者の娘たちは
誰も子供を産みませんが、
頑張って家族を支えています。


そして、母親が衰えてきた時には、
それを悟った娘たちが、
特別室にいる赤ちゃんに
ローヤルゼリーを与えて
女王蜂に育てあげるといわれています。


オスバチの役割


一方で息子たちは何をしているのでしょうか。

娘たちは毎日忙しそうですが、
息子たちは何もしません。

姉や妹が作った巣に住み、
姉や妹が運んできたエサを食べます。
子育てにも参加せず、
敵が来ても戦わず、姉や妹に任せます。

彼らがどんな役割を持っているかといえば 
ズバリ「交尾」です。

彼らが神様から与えられた役割は、
ただひとつ。

「次の時代に命をつなぐこと」。

彼らは自分たちの種をつなぐために、

連日、巣の外にある「将来の女王蜂たちが集まる社交場」に通います。

連日、求愛をして、振られ、また求愛をする。

そしてやっとの思いで念願が叶ったら、
その時に彼らは死を迎えます。

交尾が終わる際に、
オス蜂は生殖器ごと
相手の新女王蜂に取られます。
生殖器ごと。

一方、新女王蜂は、
特殊な体の構造をしており、

これらの社交場でより多くのオス蜂と
恋愛をして
より多くの生殖器を体の中に保管し、
一生分の子供を産むための種を蓄えます。

だから女王蜂は巣からでなくても、
その都度 相手を探さなくても
一生卵を産み続けることが可能なのです。

ちなみに、残念ながらフラれ続け
念願が叶わなかった息子たちも 

シーズンが終わると
姉や妹から巣から追い出され、
死んでいきます。

知れば知るほど切なくなるミツバチの社会。

男性の皆さん
次もし選べるとしたは
あなたは どちらの社会を選びますか?