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ファンレターをナゾノクサに送った子ども時代:0096


 推し活の一環でファンレターを送るようになった。今まで手紙を人に送ったことがなくて、色々とネットで調べたりもして、半年に一度くらい送っている。


 読まれているのかは分からないけど、少なくとも検閲のスタッフさんは読んでくれてると思うから、そちらにも絵手紙を送るようになった。
 全く知らない人だから、こちらも気にせずその時に食べたいなと思うもの…ステーキやらじゃがバターやらを絵手紙にして報告している。
 スタッフさんはなんのこっちゃと思うだろうが、送るこちらは割と楽しい。基本、読んでもらえる人が一人でもいるなら、僕は何か書きたくなるんだろうな。
 最近では推しさんに書く手紙より、そちらに何を書こうか考えるのが楽しみになってしまった。

 
 …と、タイトルから逸れてしまったが、僕はファンレターを送るのは今の推しさんが初めてだと思っていた。

 しかし最近両親と話をしていると、幼稚園児から小学生の頃、僕はファンレターを書いていたらしい。

 ウルトラマン、ジュウレンジャーのイエロー。そして、ナゾノクサ。

 特にナゾノクサが尖ってて表題にしたが、その時憧れていたヒーローやいきものに送っていたようだ。
 ナゾノクサはポケモンずかんに「ひるまはねむっていて、よるにたねをまきながらあるきまわる」と書いてあったから、自由気ままに旅をする姿を想像して送っていたのかもしれない。


 それらの手紙は全て両親に渡していたようで、「返事がこないとかわいそうだ」と思って返事を書いてやり、しばらくやりとりが続いていたそうな。
 
 小学校高学年になると、読んだ小説の感想を作家さんに書いていたらしい。
 惜しいことに、こちらは実在している人なのに出版社に送らなかった。

 誰も僕に、住所を書かないと送れないと言ってくれなかったのだ。
 僕も気付けばいいものを、架空の友達とのやりとりを当たり前だと思ってしまったのか、書いた手紙を両親に渡してそれっきりだった。


 ファンレターを書く趣味は小学生までで一度終わっていた。

 すっかり忘れていたものだけれど、ナゾノクサへ宛てた手紙が、今ファンレターを書いたりnoteで書くことにつながっているのかもしれない。

 

 

自由研究をしないと死んでしまう性分なので、不思議だな・面白いな、と思ったことに使わせていただきます。よろしくお願いします。