にじさんじボイスドラマのススメ:0121
雑踏の中、友人によく似た人を見かけたことはありませんか?
「あれ、こんなところにあの人がいるわけないのに…」
知人の行動や着ている衣装、纏っている雰囲気がまるで違う。人ごみの中で一瞬すれ違っただけなのに、吸い込まれるように思わず目で追ってしまう。
にじさんじボイスドラマを聴いた時、そんな印象を抱きました。
#にじさんじボイス買うならこれ で僕が紹介したいのはにじさんじボイスドラマ3作品です。
2021年5月に『黒鉄のフォークロア』『シンギュラリティ・オラトリオ』の2作品、2022年1月に『常闇のクライノート』シリーズ、とCD(デジタル版も)とグッズが販売されています。
【俳優としてのVtuber】
ドラマのキービジュアルを見る限り、ライバーは声優というより俳優として物語のキャラクターを演じているようです。
なぜ、声優として違うキャラクターを演じるのでなくて、俳優として演じているのか?
にじさんじ所属のライバーは人間臭さが強くてわちゃわちゃしていて、面白いエンタメを作ってくれます。
一方で、漫画やアニメのキャラクターのように強大な悪と戦っているわけではなく、カッコいい台詞や筋書きに沿って動いているわけではありません。
ただ、ボイスドラマの中では一味違います。
主人公は芯が強く信念があったり熱血漢だったり。一途に突っ走る姿に仲間のキャラクターは光を見出して助けようとします。
悪役・敵役は3作品ともどの人もすっげー怖い。聞いた後しばらくは耳に残り、演じたライバーの配信や切り抜きは3mくらい画面から離れて見ていました。
異なる職業、話し方、ものの考え方。普段の配信ではまず観られない姿を『演じる』ことで、違った一面を垣間見させてくれる。
それがこのボイスドラマの魅力だと思っています。
参加ライバーのみならず、ゲスト出演のライバー達もみな、声劇などで活躍した演技派の人たちです。
出演しているライバー一人でも知っていればおススメ。ドラマを観て、物語のキャラの関係性を通して、それまで深く知る機会のなかったライバーにも興味を持つことができます。
参加ライバー一覧
【黒鉄(くろがね)のフォークロア】
<参加ライバー>
シスター・クレア / 相羽ういは / シェリン・バーガンディ / 加賀美ハヤト
<ゲスト出演>
愛園愛美 / 白雪巴 / 成瀬鳴 / ベルモンド・バンデラス / 矢車りね / 夢追翔
【シンギュラリティ・オラトリオ】
<参加ライバー>
甲斐田晴 / 星川サラ / 黛灰 / ジョー・力一
<ゲスト出演>
愛園愛美 / 白雪巴 / 成瀬鳴 / ベルモンド・バンデラス / 矢車りね / 夢追翔
【常闇のクライノート】
<メインキャスト>
ジェット役:ローレン・イロアス / ルチル役 :夢追翔 / オニキス役:アクシア・クローネ /
ソーダ役 :叶 / パール役 :健屋花那 / シトリン役:ニュイ・ソシエール
<ゲスト出演>
愛園愛美 / 小野町春香 / オリバー・エバンス / 弦月藤士郎 / シスター・クレア / 成瀬鳴 / 伏見ガク / フミ / ベルモンド・バンデラス / レイン・パターソン
※下記の各ドラマの感想はネタバレありです※
(黒幕など物語の結末は書きませんが、全くの初見で聞きたい方は、下のリンクから購入お願いします。)
※デジタル版のリンクとなっております。CD版より値段は抑えめですが、特典は付いてません。
※ネタバレありの感想※
【スチームパンク&サイバーパンク】
およそ一年前に2作品同時に作られたボイスドラマ。スチームパンクとサイバーパンクという異なる世界観の対比。
どちらも過酷な世界ですが、だからこそ主人公たちが信念や希望を持って悪に挑むバトルが熱い!
2作品とも1話で完結してる分、より深い世界観を読み込みたいなら特典台本付きのCDの方がおススメです。
※リンク先はデジタル版なので、CD版のページに飛んで購入ください。(台本はなくなり次第終了とのことですので、ご確認ください)
【黒鉄(くろがね)のフォークロア】
機関車が中心となる世界観と真っ直ぐなストーリーが魅力的。スチームパンクらしい、荒野を思わせるBGMも素敵です。
シスター・クレアの優しい声質によって、主人公クレイは気弱ながら理知的で辛抱強い少年だと伝わりました。
謎の少女アイリスは明るい声音の相羽ういは。登場した後のクレイとの会話がテンポよく、聞いていて穏やかな気持ちになります。
町の兄貴分リンクは、溌溂とした声質のシェリン・バーガンディにぴったりでクレイを支え、街の人間を鼓舞するデキるあんちゃんでした。
加賀美社長演じる来訪者のハヤミは、終盤のバトルシーンでは役に徹しながらもテンションの高い声に(この機関車、すごくよくないですか?!)という幻聴が聞こえ、「社長、楽しそうで何よりです」と思いました。
ゲスト出演ライバー演じる町の住人達も後半活躍を見せていて、全員一丸となった声劇でした。
【シンギュラリティ・オラトリオ】
退廃的な世界観でサスペンス色が強めの作品。後半のトリックとバトル描写も面白かったです。
甲斐田晴演じるカイト。師匠組にイジられ悲鳴をあげる一方で、情報収集や推理など、長台詞もそつなくこなせる実は出来る子です。
星川サラ演じるセイ。可愛らしい声からハキハキした口調で的確な指示を出します。冷静な賞金稼ぎと年頃の女の子の両面を併せ持っていました。
アンドロイドのヨツハ。黛灰のハスキーで硬派な口調に対して、食べられないのにご飯をたくさん頼んでカイトをいじるシーンが人間味あるアンドロイドを感じました。
ジョー・力一のジョウジの高笑いが怖すぎて何回か停止ボタン押しました。ほんとこのひとこわい。
ゲスト出演ライバー達も、サスペンスでの疑いや不安の感情が上手く伝わってきて、ヒリヒリしたいい声劇でした。
今後のシリーズも楽しみ!【常闇のクライノート】
キャラクターの個性がかなり強く、ライバーとは別にこの世界のキャラクターとして好きになれる魅力があります。僕が個人的にこれから推したいキャラはパール様です。
ダークで硬派な世界でガッチガチのバトルもの。とはいえ主人公の二人が学生で、仲間に慕われている熱血漢なので暗く感じない。
チーム内のコンビだけでなく、別チームのキャラの関係も、過去に出会ったことがあったりなど、複雑な伏線が張られているようです。
※キャラクター1人ひとりの感想も書きたかったのですが、まだ続きがある物語のため、エピソード2を聴いて解釈を深めてからにしたいと思います。
エピソード1は序章。まだまだキャラクターや世界の謎が明らかにされていない。逆にいえば、シリーズものだからこそ、伏線や物語の展開が丁寧に組まれていると期待できます。エピソード2も購入したいです。
こちらの企画でボイス感想を募集しています!よろしくお願いします!
自由研究をしないと死んでしまう性分なので、不思議だな・面白いな、と思ったことに使わせていただきます。よろしくお願いします。