東京都知事選挙の今日、20時になってすぐ、「当確」の文字がニュースに流れてきた。

まだ全て開票されたわけではないが、報道を見ながらみんなそれぞれ色んな気持ちを巡らせているだろう。

もしかすると「私の一票は無力なのかも」と思った人もいるかもしれない。私も、自分のたった一票が東京や日本を変えることは出来ないと思いながらも、昨日期日前投票をしてきた。

ここ最近、世界で起きている色んなムーブメントや、新型コロナによって生まれた時間で深く色々と考える人が増えた影響もあってか、SNS上で政治や選挙に興味・関心を持つ人がとても増えた気がする。政治について発言する人も増えた。私の身の回りでも投票に行く人が増えた印象がある。

政治に関してはそれぞれ意見や想いがあるからここでは詳しいことは言わないが、今回投票するにあたって、候補者全員の政策を全て読んだり、ネットでの色んな意見を見たりしていく中で、都民としての意識の持ち方や見え方がかなり変わった気がする。

選挙で投票する度に、「自分は無力だなぁ」と思いつつも、自分が持つ一票を大切にして、現状を知り、色んな人の考えや想いを知ることはとても学びに繋がる。

自分の力で物事を変えたり他人の価値観を変えることはかなり難しいが、今すぐ変えられるものがある。

それは自分の考えと行動。

興味関心を持って前向きに進んでみると、今まで見えなかった側面が見えるようになったりもする。

世界は変えられないけど、少なくとも自分の世界を変えることはできるということを改めて感じた選挙だった。

選挙の結果が出たから終わり、ではなく、自分が暮らす街や国に対してもっと理解を深めようと思う。

武藤千春