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ただ生きることは難しい〜人生で2番目に痛かった出来事と私。そのいち

なんかいつもと違うなぁ

そう思ったのが月曜日。
胃腸薬で治るだろう、そうやり過ごそうとしたのが火曜日。
今日は走れそうにない、そう思ったのが水曜日の朝。
そんな水曜日の夕方、自分で救急車を呼び搬送先で緊急入院となった。

入院?

家族のことが頭に浮かび、そして仕事、本番のことが同時に頭に浮かんだ。
本番とはアコーディオンで参加しているバンドの本番のことだ。
本番が差し迫っていたのだ。

痛みもあって思考能力は低下し、発熱していることも分かりあれよあれよという間に一通り検査され病室へと運ばれた。
今朝スープを飲んだことを最後に食事がとれていないことを伝えると、問答無用で太い点滴の針を刺された。
この先4日間、寝ている間もあらゆる点滴をされることとなる。
その内3日間は絶食。
絶食の間、不思議とお腹は空かなかった。
あらゆる感覚が腹痛に集中し、他の感覚の介入を許さなかったのだ。
そして私は血管が細い。おまけに血圧も低い。
採血でも看護師さんを悩ます血管なのだ。
入院2日目の採血では腕では取れず足でも取れず、その日の採血はできなかった。
他の場面でも何度も試されたこともあって痛々しい注射痕と共に退院することとなった

今日は調子がいいわ、そう感じても思いとは裏腹に高い熱と波のある腹痛は続いていた。
解熱鎮痛の点滴でありえないほどの汗をかいているのに、シャワーを浴びる力も出ない。
シャワーを浴びれたのは入院4日目だった。

3日目、抵抗なく水を飲めるようになった。
そして4日目夕食から食事の許可がおりてお粥を食べ始めた。
その日の夕食は330グラムのお粥、青梗菜のお吸い物、鶏もも肉、野菜の
柚子和え、ヤクルト。
食べられる喜びと圧倒的お粥は比例しなかった。
結局入院中に330グラムのお粥を食べ切ることはできなかった。
大好きだったはずの柚子も絶食後の私には強すぎた。

結局、退院の許可がおりたのは入院5日目だった。
とはいえ不安があれば継続して入院は可能とのことだった。
私は退院することを選んだ。
体調が戻り始めてから何故か一睡もできなかったことも理由の一つだ。
退院後の受診については仕事が始まると時間が取れないということで、体調に変化があれば必ず受診するということで話がまとまった。
その日最後の検温が37.8だったのでヒヤヒヤしたが、次の日の朝解熱していて予定通りに退院することができた。

これまでの人生の中で2番目に痛い出来事だった。
経験したことのない連続した腹痛と断続的腹痛。
虫垂炎を疑われ、結果は腸疾患。

今回は人生2番目の痛かった出来事にまつわることをつらつらと書いていこうと思う。

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