みずあし千紘

1970年代後半生まれ これまでに経験した忘れられないあの日・あの場面をもとに、「きの…

みずあし千紘

1970年代後半生まれ これまでに経験した忘れられないあの日・あの場面をもとに、「きのうの私の物語」を作ります。小説にするときのヒロインはだいたい千紘(ちひろ)で愛称は「チッチ」全部が本当にあったことではないけれど、経験していないことは書けないことがわかってきました。

マガジン

  • ライブラリーライブ

    職業は図書館司書。とある地方都市の公共図書館で勤務。ライブラリアンとしての活動記録、セルフレファレンスの記録、図書館への思いなど。

  • 秋野ひとみ作「つかまえてシリーズ」全巻レビュー

    秋野ひとみ作「つかまえてシリーズ」全巻レビュー。 書棚から無作為に引き抜き一冊ずつ読み返し、書きました。 秋野ひとみ先生、青春時代の力になってくれた作品に対する感謝の気持ちでいっぱいです。 当時少女だった同年代のつかファンの皆さまが読んでくれると嬉しい。 一度アップして記事を時折、編集します。

  • 小説

    自分で書いた短い小説をまとめています。

  • 過去日記

    過去の日記をテキスト化、帰省時以外をまとめ。時系列は順不同

  • ホームノート

    帰省で起こった出来事、心情の振り返り記録 ホームシックとのつきあい方

最近の記事

  • 固定された記事

”追憶の小瓶”をやさしく並べておける場所

A6サイズの青い表紙のノートを用意し、「on that day」と表紙に油性マジックで書いた。持ち歩けるように小さいサイズがいいな、と思った。 特別な思い出になったあの日、忘れられないあの一日。 二度と会えない人との今でも心に残る出来事。 好きだった場所でのあの日。自分が心の中で大切にしてきた思い出の数々。 過去の記憶を書きだす作業に夢中になった一時期がある。 今日、ここ現在が自分の人生の全てだと考えるのは苦しいことだった時期のこと。 今日のこの景色だけが人生の全てで結果

    • 20年の思い③ この春を忘れないだろう

      明日から、公共図書館で司書として勤務する。 中旬で前職の出勤を終え、十日分残っていた有給休暇をすることで過ぎていった今月。 数日間帰省したり、自宅の片づけをしたりしながら、退屈だわーとか、働かなくていいって楽しいわーとか、好き勝手なことを言いながらのんびりしていたのに。 四月が近づいてくるうちに余裕はなくなっていった。 数日前からちょっとそわそわしはじめ、今日はもう、そわそわしすぎて自分が怖い。 落ち着かない気持ちで、出勤ルートを確認の旅へ出る。 明日だけはスーツで来てと

      • 20年の思い② ライブラリアンのたまご

        司書の資格は二十年前の夏、地元の大学の司書講習に約二ヶ月間通学し、「笑いながら」取った。 「笑いながら」というのは、文字どおり、日々楽しく大笑いしながら司書講習の日々を過ごした、という意味だが、決して楽に資格取得できたという意味ではない。授業を理解し試験を受け、レポート提出をし、単位を取る。 受講終了までには、学習そのものに対する苦しみはたくさんあったし、再試を受けた科目もあった。 ただ、そういうことすら「楽しい」と思えるほどに司書講習での学びが自分にとって魅力的なことで、そ

        • 20年の思い① ライブラリアン前夜

          この四月一日から、公共図書館で司書として勤務することになった。 会計年度任用職員として採用試験を受けたのは今年の初め。 採用内定通知を受け取ってからというもの、辞めることになる職場の同僚への報告や、退職の手続きに明け暮れたこの三か月。 先週、最終出勤日を迎えることができた。 現在は月末まで有給休暇を消化することで過ごせる期間。 とうとう始まるライブラリアンな日々を前に、実感がわいて緊張してきたと同時に、心の奥底にあるのはやはり、強い喜び。 書架の前で過ごせる時間があり、そし

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        記事

          契約職員ってなんなの

          結婚を機に夫の地元に移り住み、実家の自営(建設業)に入社。 事務員として働くこと六年半。 最後は、舅姑とのトラブルにより退職した。 その後、私はとにかくすぐに新しいところで働きたかった。 そして、彼らと関係のないところで生きていきたかった。 就職活動を始めた。有期雇用でもなんでもよかった。 雇われ方なんてどうでもいいと思った。 すぐに働くところを決めないと、ほら見ろ、お前に行くところなんかないんだ、と舅姑にバカにされ、自営に連れ戻されるかもしれないと怯えた。 現在の職場

          契約職員ってなんなの

          青島神社で新しい年をおもう

          初詣は青島神社へ。 宮崎市へきて十年目。最初から好きだったのがこの青島地区。 訪れるとそのあと元気になれる。パワースポットだというのがよくわかる。 ビーチを歩いて神社にたどりつくというのは、心がうきうきする。 GWと盆休み、正月は必ず青島に来たくなるのでそうしている。 本殿への参拝のあと、脇道を歩いて元宮横へ。 最強の縁結びスポット「本宮」で、産霊紙縒(むすびこより)を。 実はこれが、青島神社での一番の目的。 五色の紙縒の中から、自分の願いに合わせたものを選んで、木に結びつ

          青島神社で新しい年をおもう

          契約職員について考えているところ①

          現在、とある団体の有期雇用契約職員として働いている。 年度ごとの更新で、最長5年。の、現在、2年目。 職場の人にも業務にも慣れ、少し居心地がよくなってはきた。 同じ部署に5名いる契約職員は皆女性、うち3名は15年以上勤めている無期雇用契約、私と、今年度からの一名が最長5年の有期雇用契約。 ほかに、5名の正職員がいてグループ業務をしている。 いつまでここで働くかは不明だが、グループ内の無期雇用メンバーの一人、61歳女性に誤解されていることがひとつあり、困惑することが多い。

          契約職員について考えているところ①

          フラれてるのに明るい人

          KANさんの「愛は勝つ」が大ヒットした当時、小学六年生だった私は、CDが欲しいと両親にお願いした。 いいよ、買っといで、と父からお金を渡され、サンダル履きで商店街を駆けていったことを覚えている。 父がくれたのは五千円札。 大金を手にした小学六年生は、目当ての曲が収録されていることを確かめ、迷いなく「野球選手が夢だった。」というアルバムを買った。 「愛は勝つ」だけでよかったんじゃないとか妹に言われながら。 CDアルバムってなんか大人っぽい、と悦に入って。 自分の部屋で一日中

          フラれてるのに明るい人

          何もない日曜がまた過ぎる

          「何もない日曜がまた過ぎる」 好きな言葉で、好きな曲のフレーズ。 TOKIO「フォノグラフ」 城島さんの歌いだしは優しくて、コーラスに山口さんや長瀬君の声が入り、急に力強く長瀬くんの声が前面に出てきて。サビ前「何もない日曜がまた過ぎる」につながる。 ボーカルのバトンタッチがお見事な名曲。 長瀬くんが力強く歌い上げるこの部分が、何もない日曜が辛くてたまらなかったころの自分を励ましてくれた。 遠方にお嫁に来ても、やってることは昔と一緒です。今日は何もない日曜。 一日中、自宅のマ

          何もない日曜がまた過ぎる

          パルと

          発売日に購入した。INSTAX Pal。 予約して、発売日が来るのを楽しみに待った。 何かの発売日を楽しみに待つなんて、久しぶりだった。 直感的に、欲しかった。これからの暮らしに面白みをプラスしてくれるもののような予感がした。 使い捨てカメラ全盛期に高校生だった私。 それは常にカバンの中にあって、友人たちと毎日どうでもいい写真をはしゃぎながら撮りまくって遊んでいた。 その時代の写真は山ほどある。 教室でパンを食べているところとか、本当にささいな瞬間ばかり。 女子大生時代も

          てつびんと私の日々

          両親から結婚祝いに贈られた南部鉄器。鉄瓶との暮らしは続いている。 以前書いた記事はこれ。 あれから三年半。 どんな一日も、この鉄瓶で湯をわかすことから一日を始める。 そんな日々を積み重ねて、どうにかここまで暮らしてこられた。 そのことに、深い喜びと感謝、どこか達成感に似た気持ちがある。 両親から、結婚を機に地元を出ていく私への餞別にと贈られた鉄瓶。 両親の名前からそれぞれ漢字一文字ずつ取り「早介(さすけ)」と名付けた鉄瓶。 現在の姿はこんな感じ。 内部はこんな感じ。

          てつびんと私の日々

          この一か月、次のひと月

          新しい出会い。それが、今これからの自分にはどうしたって必要だ。 ひりひりするような気持ちでこの数年考えてきたこと。明日から契約職員として勤務する会社では、どんなそれが待っていることだろう。 ::::::::::::::::::: 三行だけ書いて放置していた。入社前日。この一か月を振り返ってみる。 入社日の朝。緊張しすぎて眠れなかったのと、朝から雨が降っていたからテンションは低かった。私服で勤務するのは初めてなのでオフィスカジュアルというものがよくわからず、初日からラフ

          この一か月、次のひと月

          ラスト10デイズ

          入社日まで残り十日。三月中旬に起こった、舅によるパワハラからの義実家自営離脱劇、その後は四月、五月とジェットコースターに乗っているような怒涛の日々でしたが最後は心穏やかに新しい日々を迎える準備をしたい。 6/11 土曜日は午後から図書館ボランティア活動。予定がある、というだけで少し気楽。何もない一日の気分の落ち込みはケアが大変。帰宅後、夫を街まで車でお送り。 6/12 友人の誕生日。数年ぶりに連絡してみた。野菜の直売所などをめぐり、給油もして帰宅。日曜日って気楽に過ごせる

          ラスト10デイズ

          6月の吉報 求職の日々⑤

          6/1 年金事務所へ。自分の退職手続きを実行。 6/2 謎の罪悪感で心がいっぱい。私が舅からのパワハラを許して我慢してあのままあそこで働いていればよかったのだろうか、という考えにとりつかれる。図書館のサイトで「罪悪感」をキーワードに資料検索。近くの公民館に読んでみたいものがあったので徒歩で借りに行く。ここの図書室は小さいけど選書の趣味がいいな、といつも思う。 ゴロゴロしてたら、C社(CBT試験を運営している会社)の事務職に応募書類を送っていた分の、書類選考通過、面接の連絡が

          6月の吉報 求職の日々⑤

          2件不採用 求職の日々④

          5/21  妹が到着。帰ってきたその瞬間からにぎやかな子、昔から。 夜は皆で居酒屋。両親と妹、というこの世で一番自分とのつながりが濃い人達に囲まれていることがとてもありがたく心地よく、言い表せないような幸福な気持ちで過ごした。またアウェイに戻って戦っていけるのか不安になった。この人たちといると涙が出そうになる。 妹いわく、「自責の人(彼女から見た私)を他責の人(舅)が攻撃するパワハラが一番タチ悪い」そうです。うん、なんかわかる。 5/22 妹は翌日までいるそうだが、一足お先

          2件不採用 求職の日々④

          面接2件 求職の日々③

          5/11 公共図書館の司書職(有任期臨時職員)面接日。朝から雨。 面接ではいい感じにお話できた。最後に他社との併願は、と尋ねられ、もう一社面接を控えているところがあると言ったら微妙な顔してた。 民間なら当然のことだろうけど、県の臨時職員はそれも許されないということなのかしら。普通に答えて損したのかしら。 5/12 朝から近所の医院で3回目ワクチン接種。なかなかの雨が一日中降り続く。そろそろ、元気になりたい、と心から思った。私はいま、何にこだわってこんなに元気をなくしたままで

          面接2件 求職の日々③