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黒豆と窓ふきと懐かしいにおい

今日は台所で黒豆を煮つつ、寝室の窓掃除をした。なんて正しい年末の過ごし方だろう。こんな日が来るなんて10年前の私が聞いたらびっくりだ。

それにしても、寝室の窓のサッシの汚れ具合と言ったらリビングの比ではなかった。なぜ今まで気づかなかったのか。

人間の目というのは、自分が見たいものしか見ないのだと、どこかで聞いた格言のような言葉を身に染みて感じる。(こんな真っ黒になったサッシに気づかないなんて、本当のやばい汚れはまだ自分が気づいてないところにあるに違いない。)

よく見たら壁も結構汚れていて、「来年はお部屋のペンキを塗ろう」と床を拭いてくれてた次女と話した。

夫は何をしてるかというと、昨日から猛烈な勢いでリビングに置く姉妹の机をDIYしている。本棚付きのすごく大きなやつだ。私の背丈よりも高くて、両手を広げたより幅がある。

そんなに大きいものだから、1人で組み立てることは到底無理で、途中私も手伝うことになった。

最初は言われた通りに抑えてたのだが、だんだんと先の動きが読めるようになる。なんとなく2人の間に阿吽の呼吸のようなものが生まれる。

あっ、懐かしい。

一瞬、2人の間に子が生まれる前のにおいがした。

2人で出かけることも、もうなくなった。夫婦の会話もそれほど多くない。一緒に子どもを育てるパートナー、そんなふうに感じていたけど、まだこんな空気が生まれるんだな。

子どもの成長と共に、もしかしたら夫婦の関係もまた変わるのかもしれない。

夜、いつもは黒豆&カモミールのブレンド茶が定番なのだけど、今日はローズ多め、見た目も香りも華やいだお茶をブレンドした。



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