武石ちひろ

非営利型株式会社Polarisでnoteを書きつつ、学びのコミュニティ「自由七科」のデ…

武石ちひろ

非営利型株式会社Polarisでnoteを書きつつ、学びのコミュニティ「自由七科」のディレクターをやっています。8歳5歳の姉妹を育てながら、自分の心地よいはたらき方を模索中。Polarisのnoteはこちら→https://note.com/polaris_npc0820

マガジン

  • ここちよく暮らす

    日記・エッセイ。わたしのウェルビーイング。

  • 子どものいる暮らしの中ではたらく

  • ライフストーリー・インタビュー

    ”はたらく”にまつわる対話の時間

最近の記事

新聞音読で暗黒新入社員時代を乗り越えた話

来月、私が携わっているPolarisのトークイベントで、再生プラスチックステーション pebbles(ペブルス)を運営している太田風美さんに登壇してもらうことになった。太田さんは、調布にあるコミュニティースペースで、ペットボトルの蓋をプラスチックボードに再生する活動をしている。 活動のきっかけを聞くと、数年前にあった、とある国会議員の「LGBTには生産性がない」という発言だという。自分はLGBTではないけど、生産性で人を測る発言にすごく追い詰められたと話してくれた。 当時

    • ”はたらく”ではなく、”はたらき”で考える

      少し前のことになるが、マイナビアートスクエアで開催された「はたらくって何だろう?」というイベントで、美学者の伊藤亜紗さんが「”はたらく”という動詞ではなく、”はたらき”という名詞で考えたら楽になる。」ということを話されていた。元々は、歴者学者の藤原辰史さんの言葉とのこと。 今日はこの”はたらき”について考えてみたい。 ”はたらき”は自分で見出せる伊藤亜紗さんは、「自分は何らかの”はたらき”が出来ていると感じられるときは、ウェルビーイングにはたらけている状態なのでは。」とも

      • 許されない孤独と自分らしさ~『ザリガニの鳴くところ』

        どうして本って続きが気になるところで終わっちゃうの? 先日、本の虫の長女が聞いてきた。 あぁ、ちゃんとこの子の中で物語の光景が見えているのだなぁと嬉しくなった。小説に引き込まれると、頭の中に映像が浮かび、登場人物が生き生きと動き出す。 でも小説には終わりが来る。 大人の言う”余韻”っていうやつを、彼女は”続きが気になる”と表現したのかな、と解釈した。 私もちょうど、いつまでもその世界に浸っていたくなる物語を読んでいた。 「ザリガニの鳴くところ」という物語である。

        • 【はたらき方ライブラリーvo.1後編】「願い」と「やりたいこと」が自分の核をつくる

          子どもを育てながら、地域で自分らしい仕事をつくる。そんなはたらき方をしているゲストをお招きして、今の活動の始まりから現在抱えている葛藤までをお伺いした新企画「はたらき方ライブラリー」。初回を3月8日(金)に開催しました。 今回はイベントレポート後編です。(前編はこちら) 英語を通じて、親子の居場所をつくりたい2人目のゲストは、親子ふれあい英語「べニーズイングリッシュクラブ」主宰の橋本奈央子さんです。 奈央子さんは、児童英語講師として英語教室を開いている他、児童館やカフェ

        新聞音読で暗黒新入社員時代を乗り越えた話

        マガジン

        • ここちよく暮らす
          18本
        • 子どものいる暮らしの中ではたらく
          10本
        • ライフストーリー・インタビュー
          6本
        • 子育て日記
          16本
        • ZINE制作日誌
          9本

        記事

          【はたらき方ライブラリーvol.1前編】安心安全な暮らしと地域での役割

          子どもを育てながら、地域で自分らしい仕事をつくる。そんなはたらき方をしているゲストをお招きして、今の活動の始まりから現在抱えている葛藤までをお伺いした新企画「はたらき方ライブラリー」。初回を3月8日(金)に開催しました。 ゲストは、多文化交流クラブDANRO主宰の西田真美さんと、英語を通じた親子交流の場「べニーズイングリッシュクラブ」主宰の橋本奈央子さん。お二人とも主に町田市内で活動をされています。 開催場所は玉川学園駅近くのカフェ「Space Lana~みんなのおうち~

          【はたらき方ライブラリーvol.1前編】安心安全な暮らしと地域での役割

          言葉の選び方、間違えてない?

          先日、ライター佐藤友美(さとうゆみ)さんこと、さとゆみさんのライティング道場に参加した。2日間で18時間。ぶっ通しの集中講座だ。受講後、さとゆみさんから受け取ったものを反芻しているうちに、冒頭の茨木のり子さんの詩を思い出した。 講座中、文章を数回添削してもらった。最初の課題は他己紹介。隣に座った初めましての人を10分インタビューして、紹介文を書いた。講座時間中に書くので、書ける時間は限られている。文字数制限もある。どうしても文字数がおさまらない。時間が迫る中、焦った私は、最

          言葉の選び方、間違えてない?

          油絵の趣味を復活させたい

          今年やろうと決めたことの一つに油絵がある。 社会人になってから、週末アトリエに通うようになり、それが12年続いた。こう書くと、すごく絵の上手な人のように思われそうだけど、デッサンはできないし、気の利いたイラストを描くこともできない。上手かどうかは関係なく、ただただキャンバスに向き合うことが楽しかった。 夫のNY赴任への帯同と出産が重なってアトリエに通うことができなくなり、絵筆を持つ余裕なんてないままに時がすぎ、娘たちが8歳と5歳になって、ようやく「また描きたい」という気持

          油絵の趣味を復活させたい

          ブレンド茶で楽しむ自分との対話

          自分の感覚を頼りに即興でものづくりをするのが好き。料理も冷蔵庫にあるものでその日に食べたいものをつくるのが好み。そんな私にできた新習慣がMyブレンド茶をつくって飲むこと。 自由大学でブレンド茶を学ぶきっかけは、自由大学の「Myブレンド茶をつくる」を受講したこと。 講座では20種類以上の薬草・ハーブが用意され、一気に試飲する。その内容は期ごとに変わり、季節に合った素材やそのときの気候に合わせて、たとえば冬だったら乾燥や冷えを和らげてくれる効能のある植物が用意されていたりする

          ブレンド茶で楽しむ自分との対話

          母からの誕生日LINE

          誕生日に、母からこんなLINEが来ました。「お誕生日おめでとう。あなたの年頃が一番戻りたい年齢です。」これをどう受け取ったらいいのか、戸惑いました。 素直に受け取れば、「その頃がとても充実していたから、きっと楽しい1年になるよ。」といったところでしょうか。実際、母のLINEには「その頃が充実していた。」という言葉も続いていたので、母の真意はそこにあったのかもしれません。 でも私はそうは受け取れなかった。 「お母さんは『今』が楽しくないんだな」と、このLINEを読んで思いま

          母からの誕生日LINE

          小2と一緒に楽しめることを探して

          小学生の子どもと親が一緒に遊ぶとなると、みんな何をしてるんだろう。長女は小2。少し前までは一緒に工作したりすることもあったけど、共に何かに取り組むことって減ったなぁと思います。代わりに増えたのは、オセロとかトランプとか、アナログゲームをする時間。でもそれもたまに。 娘にはまだ親と遊びたい、何かをやりたい、という気持ちはあるのだけど、お互いにそれが何なのか、常に探っている感じ。(「一緒になんかしたい!」とぶつけられて、「なんかって何やねん…」となることも多々) その「何か」

          小2と一緒に楽しめることを探して

          やる気よりも環境が大事

          もうすぐ娘たちの冬休みが終わる。 この冬休みはとても平和だった。大震災や航空機事故が続き、心が痛む中、家族水入らずの時間をこんなにも有難く感じた正月はない。 とはいえ、冬休みのはじまりはあんまりよくなかった。 サンタさんのプレゼントが姉妹揃ってたまごっちユニだったため、そちらにどっぷり。終わると姉さんはKindleで読書三昧。「読書」と言うと聞こえがいいが、漫画じゃないけどそれに近い読み物を何時間でも読んでる。(NGな本をルール決めしているわけじゃないけど程度問題。) 風

          やる気よりも環境が大事

          黒豆と窓ふきと懐かしいにおい

          今日は台所で黒豆を煮つつ、寝室の窓掃除をした。なんて正しい年末の過ごし方だろう。こんな日が来るなんて10年前の私が聞いたらびっくりだ。 それにしても、寝室の窓のサッシの汚れ具合と言ったらリビングの比ではなかった。なぜ今まで気づかなかったのか。 人間の目というのは、自分が見たいものしか見ないのだと、どこかで聞いた格言のような言葉を身に染みて感じる。(こんな真っ黒になったサッシに気づかないなんて、本当のやばい汚れはまだ自分が気づいてないところにあるに違いない。) よく見たら

          黒豆と窓ふきと懐かしいにおい

          窓を磨いて視界もココロもクリアに

          私は掃除が苦手だ。大掃除もほぼしたことがない。気になったときにがんばってキレイにして、なんとかそれなりの状態を保ってきた。 が、さすがにヤバい。 最初にそう思ったのはリビングの窓の汚れ。 晴れた朝、爽やかにカーテンを開けると目に飛び込んでくるのは窓の汚れ。 晴れてるのに景色がかすむ。 キッチンカウンターのペンダントライトの傘も気づけばホコリだらけ。 でもまだ料理に落ちるとこまではいってない。 大丈夫。(ちがう) それでも、見て見ぬふりを続け、今年も大掃除はするつもりは

          窓を磨いて視界もココロもクリアに

          ゆるい繋がりの中で見つける新しい自分

          ZINEの取材で「みんなの公園愛護会」の椛田里佳さんにお話を聞いた時、「うまくいっている団体は、参加率が低いことをスタッフが引け目に感じないように心を配っている」ということを話していた。公園愛護会というのは、住宅街にあるような身近な公園を掃除したり、草取りをしたりして守ってくれている民間団体だ。 「それって大事なことだなー」と聞いていたのだけど、自分もちゃっかりその恩恵に預かっていることに今日気づいた。 今日は、地元の寺子屋活動(子どもの遊び場解放&こども食堂)をやってい

          ゆるい繋がりの中で見つける新しい自分

          棚卸しワークにひたすら励む年末

          もはや産後ではないという気持ち。今年を一言で表すとそんな気分。 「いやいや、うちの子もう8歳と5歳やで。」ともう一人の自分が心の中でツッコむ。 1人目の出産と夫の海外赴任帯同が重なって仕事を辞めてから、随分時間が掛かってしまったけど、ようやく自分の暮らしと働き方のスタイルが出来てきつつある。 自分のペースでのんびりと、子どもと手を繋ぎがら、立ち止まったり寄り道しながら、ようやく新しい土地にたどり着いた。私は私の時間を過ごしながら、子どもたちも楽しそうに遊んでいる、そんな景

          棚卸しワークにひたすら励む年末

          日記祭とお芝居と非日常な日曜日

          昨日、下北沢のBONUS TRACKで行われた日記祭に行ってきた。前から存在は知っていたのだけどなかなか行けず、今回はちょうど舞台を見に行く日でその前後なら行けそう!ということでGO。 結果、行ってとてもよかった。着いた時の場違い感にはドキドキしたが、若者が小さな机に自身の日記本を並べているほのぼの感がとても良い。自分の表現を持っているのにリスペクト。そしてよく見ると、私と同じ世代の方や先輩もいらっしゃる。言葉というのは分断を生むものでもあるけど、こうしてあたたかな繋がりも

          日記祭とお芝居と非日常な日曜日