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いい人すぎるよ展&やだなー展に行ってきた体験レポ

こんにちは、野上です。
※本記事は、2023年11月のものです。うっかり…下書きで眠らせてしまいました😱

先日、クリエイティブディレクター・明円卓さんを中心としたチーム・entakuによる企画展 いい人すぎるよ展&やだなー展 に行ってきました。
日常に潜むいい人を集めた「いい人すぎるよ展」と日常に溢れるちょっとした嫌な瞬間“やだなー”を集めた「やだなー展」です。

前売り券が売り切れ相次いだ話や、過去に開催されていた同様の企画展が大きな注目を集めていたことをSNSで見ていたので、Wチケットを購入しました。

友人や同僚から「どうだった?」「行けなかった展示!写真送ってくれる
?」などと言われるほど、わたしの周りも注目しているように感じました。今回は2つの企画展体験レポです!


共感の嵐に見舞われていた会場内


まず、私が訪れた日の来場者の年代ですが、 20代7割、30代2.5割、その他0.5割 。男女比は、 女性7割、男性3割。
最も多かったのは、20代女性グループで7割ほどでした。つぎに20代/30代カップル、夫婦2割、その他1割(親子、ひとり、男性グループなど) でした。

どちらの展示も非常に盛り上がっていましたが、盛り上がり方が異なっていて、その違いも面白かったです。

1つ目の違いは、展示を見る人の反応です。いい人すぎる展では、会場内が「わかる~!いい人だよね~」という声で溢れていたのに対して、やだなー展は 「うわ、、いやだな~」が溢れていて驚くほど正反対でした。どちらも展示も「共感」していることには変わりなく、共感は盛り上がりを作れることを体感しました。

2つ目の違いは、展示を見たあとの自分の感情変化です。
不思議な体験をしました。

いい人すぎる展は、見れば見るほど、理解すればするほど「わかるわかる!こういう人のこういう行動、いいひとだよね~」というように、ポジティブに思考を広げていたので、展示を見終わったあとの一言は「ほんと、面白かったよね~!一番ぐっと来たのどれだろ?」というようにスーパー明るい気持ちになっていました。
一方で、やだなー展を終えると気分はドヨ~~~~ン。なんだか後味が悪い。スッキリできないイ~~ヤな気持ち。日常に溢れるちょっとした嫌な瞬間を一気に感じすぎたのでしょうね。

どちらも、展示を見る→共感したり、否定したりと会話を重ねながら展示に対する理解を深めたり、意見を出し合ったり、やっていることは同じなのに内容が違うと感情がこんなにも違うか!と感じました。自分の感情が動く瞬間を分かりやすく感じられるのも面白かったです。

誰もが盛り上がれる理由とは?

会場にいるだれもが楽しめるのは、展示に対する事前情報に個人差がなく、みんなのあるあるだからだと思いました。

世の中には、目でみて静かに感じる美術館や展示会もありますが、2つの企画展ではひと味違った良さを感じました。
美術館に行った際「事前に作品について勉強してきたら。作者や作品を知っていたら、もっと楽しめただろうな~」と感じたことがあります。今回の企画展は、ヒトの体験に基づいて作られたので、事前知識の差がありません。だれでも自己体験をもとに会話ができる から、見た展示の数だけ、会話が生まれて盛り上がると感じました。

私的には、周囲の会話やリアクションにこっそり耳を傾けている時間もものすごくたのしかったです。
皆さん過去の体験をもとに会話していて、 共感しあうだけじゃなくて、活発な討論が行われているグループもありました。(詳細は展示の紹介で!)

また、共感した展示があると「あ、これわかるわ!」と言いながらパシャ!写真に残していました。SNSの「いいね」が企画展では「写真を撮る行為」に置き換わっているように感じました!

やさし~い気持ちが溢れてきた「いい人すぎるよ展」

日常に潜むいい人を集めた「いい人すぎるよ展」。
友人と「これは周りの人にしてもらったことある!」「これやってるよね!」「ここまでは、やりすぎだよね」などと、展示を見ながら討論/会話していました。
結論、どんな人を「いい人」と捉えれるかは、関係性やコミュニティによってばらつきがあると感じました。

数えきれないほどの展示を見ました!
この場ではすこし紹介します。

トイレから戻ってきた人に簡潔に今の話題を教えてくれる人

トイレから戻ってきたら何を話しているか分からない!誰もが味わったことありそうなあの瞬間・・!を一瞬で吹き飛ばしてくれる。非常にありがたい人。
「簡潔」というのが非常に重要で、も~~しその人の説明が長すぎたら、わざわざ私だけのために言わないでもいいよ!ごめん、そのまま話続けて!って思うかもしれません~。

一旦、PCを打つ手を止めてくれる先輩

先輩が忙しいことを分かっているから、余計に感じるやさしさ!味わったことあるな~。自分もそんな人でありたい~。

「縦でも撮りますね〜」と言う人

写真撮ってほしいけど「縦でも横でもお願いします」とは図々しくて言えない!ことをサラッとやってくれる人。

「洗い物好きなんだよね~」と言う人

嫌がる人が多いことを「好きなんだよね~」と言える人。
本当に好きなのかもしれないけど、やってもらって申し訳ないなと思う気持ちを取り除いてくれる。

テーブルの調味料がなくなりそうな時に店員さんに教えてあげる人

店員さんが、醤油の量を確認すればわかることではあるけど、万が一確認しなかったら次のお客さんが困るから伝えてあげる人。お店と次のお客さんにも優しい。

多くの展示がありましたが、全てに「いい人だよね~」と共感するだけではなかったです。たとえば

本当はもう観たことがある映画でも、友達が観たがっていたら、初見のフリしてもう一度観ちゃう人

展示を見ながら「関係性によるかもしれないけど、これは、やりすぎ・・?遠慮しないでほしいよね」という話をしていました。
初見よりも映画を見る楽しさは減るかもしれないけど、相手が喜ぶことが第一優先。相手が喜ぶことに幸福を感じる人の代表!

また、会場内の列では、スタッフではなくお客さんが順番待ちのプラカードを持っていました。スタッフ不足を解消させるためだけど、誰でもいい人にさせてくれる演出でした。



感情移入しすぎて、嫌な気持ちになった「やだなー展」

つぎは、日常に溢れるちょっとした嫌な瞬間“やだなー”を集めた「やだなー展」。

日常の違和感は、日常をもっとよくするヒント!アイディアの種が転がっているんじゃない?アイディエーションするときにも活用できるんじゃない?なんて思いつつ展示を見てました。

実際に企画展のコンセプトとして
『やだなー』って、実は企画をする時のヒントになるかも?
『やだなー』な視点の数だけ、新しいアイディアが生まれたり。そんな事なかったり。
と記載がありました。

「いい人すぎるよ展」は「人」の行動や発言をを対象にしているの対して、「やだなー展」は、あらゆる瞬間、もの、コト、を対象にしていました。

たとえば、

定期的に押し続けなきゃいけない銭湯のシャワー

わかるううう!
近所に天然温泉施設があり、温泉はものすごくよいので定期的に行きたいのですが…シャワーがものすご~く使いづらいので再訪していません。

施設側の事情なんだろうな~と思って調べてみると
・温泉/銭湯には湯量の限度があるため
・出しっぱなしにする人がいるため  
など節水対策が主な理由なようです。

つぎ!

帰省のときにメガネを忘れた時

目が悪い方なら共感できるはず・・!
メガネは、お財布と同じくらい必需品。いや、最近はスマホがあればなんでも買えるし、帰省の場合は両親のお財布があるので…メガネの方が断然重要です~。わたし的にこれは、いやだなー。を超えました。

重いデータのダウンロードがあとちょっとで失敗した時

これは、苦しい・・!やりたい作業がたまっているのにね。どうしようもない。なんとも言えない絶望感。

つぎもお仕事系!

一人だけリモート参加の打ち合わせで、顔がでかく表示されている時

一人だけリモート参加ということでしょうがないけど、いやですね~。
大きめのディスプレイとかだとより、いやですね。


大文字や記号を混ぜなくちゃいけないパスワード

設定したパスワードが「過去に使われていたパスワードは利用できません」なんて、やり直しになると余計にいやだ~。
パスワード作成に時間を使いたくないから、「やだなー」がツール化された「パスワード生成ツール」にお世話になる日々です。

外出先でヘアアイロンの電源を落としたか気になる時

わかるううう!1度気になるとなかなか頭から抜けないんですよね~。別なことを考えたくなる。心配するときは、基本的に電源落としているのですが、無意識にしている行動だからこそあとから気になる。「鍵をちゃんと閉めたかな?」と似ていますね~。スマート家電にできたら、気になったときに確認できる!

カフェに入る時間もない15分前到着

集合時間の15分前に到着したこと自体は、とても良いことなのに・・・
「15分をどう過ごすか・・」と悩むパターン。周囲の状況次第ですね!

おわりに

entaku社は、企画展やイベントなどの体験クリエイティブを作るチームだそうです。なんだかすごく楽しそうなチーム!
数えきれない展示の数。どうやって展示内容を出しているのか?気になったので聞いてみたら「9人のentakuチームとイベントスタッフで合計2700個のアイディアを出して、その中で厳選した300個のアイディアを展示している」のだとか!

展示を見ながら身の回りにいる「いい人」がたくさん浮かんできたし、最近は何気ない日常の中で「あ、いい人すぎる~」とか「これ、やだなー」という瞬間を意識するようになりました。

たとえば、はじめていった観光先で電車のチケットをどれにしようか困っていたら自ら優しく声をかけてくれる方。いい人すぎた~!

お家を出た瞬間、想像以上に暑すぎて洋服間違えた~!と思う瞬間、いやですね~。

今回企画展に行ってみて感じたことは、日々に生活に何らかの新鮮さ、目新しさ、刺激が加わる楽しさ。また刺激を求めて展示を見に行きたいと思います!
さいごまで読んでくれてありがとうございました!


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