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コロナ騒動以降、メルカリが爆売れして悪夢を見るほど忙しい

皆さんコロナの影響で暇してますか?私は仕事をする暇もないくらいクソ忙しい毎日を送っています。メルカリのおかげで

事の発端は日本でもコロナ感染の脅威が増してきた2月下旬。しかし私の住む仙台では当時まだ感染者が一人も出ておらず、街中にもどこか他人事なゆる~い空気が漂っていました。ところが、普段なら数日おきに1個売れるペースだったメルカリが突如として毎日売れるようになったのです。それも朝起きてスマホを見たら何かが売れていて、仕事が終わってスマホの電源を入れたらまた何かが売れているというほどに。こうして一日に複数個が売れると、その分出品物に付いたコメントおよび取引メッセージの対応や梱包・発送作業に時間を割かなければならなくなり、遂には睡眠時間を削って発送作業をするまでになりました。

私はメルカリを利用して3年以上経ちますが、いつもならこんなには派手には売れません。出品して秒で売れることも多々ありましたが、ずっと売れずに忘れた頃に突然売れるものもあり、プライベートの時間を圧迫する程ではありませんでした。それがもう毎日複数個売れるもんだから、当然毎日発送することになります。幸い私は最寄りの郵便局まで徒歩1分というところに住んでいるので仕事に行く前に発送できるのですが、朝一番に定形外郵便ばかりを持って行くことを連日繰り返したため局員さんに顔を覚えられてしまいました。ちなみに実家の秋田県横手市の国道沿いの郵便局(限界集落内)では、メルカリの出品物を大量に持ち込んだおかげですっかりVIP待遇となり、行く度にタオルや箱ティッシュ等の粗品をくれるはお茶やお菓子を出してくれるは手厚くもてなしてくれたのですが、仙台は人口100万人超の政令指定都市、生憎そんな特別サービスはありません。

以前は主婦が買いそうなものは日中に、学生が買いそうなものは夕方から夜に、社会人が買いそうなものは深夜に…とある程度戦法を考えて出品していましたが、2月下旬以降、いつ何を出品しても売れるようになったため時間帯が全く読めなくなりました。一方時間帯を気にせず出品できるようになったので作業自体は楽にはなりましたが。
その後3月になっても売り上げスピードは衰えず、むしろ日を追うごとに増していきました。土日ともなればコメント&メッセージ対応と発送作業だけで丸1日が潰れる始末。週末あまりにも発送が溜まるため、月曜日の朝一に最寄りの郵便局までそれらをまとめて持っていくのが恥ずかしくなり、土日祝日には徒歩20分程度のところにある24時間対応の中央郵便局に通うようになりました。
なお、仙台にはカスタマーサポートを行うメルカリの支社があるのですが、ちょうど中央郵便局と同じ通りにあるビルにそのオフィスが入っており、前を通ってオフィスのあるフロアに電気が点いているのを見る度に「私と購入者のやり取りも全てここでチェックされているのだろうなあ…」と思っています。

よく「メルカリがよく売れる」と人に話すと「一体何が売れるのか?」と質問されますが、もう本当に何でも売れます。この頃に秒で売れていたのは主にシルバーアクセサリーでした。男性用でも女性用でもいけるし、サイズが細かく異なるリングでもいける、どんなデザインでも、傷や凹みがあっても売れるという爆速っぷり。あと本やレトロゲーム、テーブルゲームといった暇つぶし系アイテムもよく売れました。なお、3月上旬にはメルカリ内で「コロナ予防」として花崗岩が高値で売買されるという珍事が起こりましたが、私は広瀬川の河原まで歩くのが面倒だったのでそれには手を出していません。

そして3月中旬…

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取引件数400件突破!5つ星評価で…

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取引相手からの評価は全て「良い」。これは結構なハイスコアだと思うんですがどうでしょう?

この頃には、連日発送作業をし過ぎて、とうとう夢の中でも発送作業をするというのをやらかしました。延々とダイソーの茶封筒に封をし続け、入れる商品を取り違えたかも!?やばい!!と思った瞬間ハッと目が覚めてそれが悪夢だったと気付く…という。こうなるともはや夢と現実の区別が曖昧になってきます。というか軽めのノイローゼ?

3月最終週、遂に家から不用品がなくなる
で、こうしてメルカリで不用品をどんどん売り続けていると、当然家から不用品がなくなって片付いていきます。困ったことに家の中の不用品は増やそうと思って増やせるもんじゃないんですよね。あとメルカリのヘビーユーザーの方なら分かると思いますが、こうも連続して売れ続けると、もう「何が何でも新たに出品して売り続けなければならない」という使命感と義務感のようなものに駆られ、やめられない中毒状態となっていきます。
そこへ運が良いのか悪いのか、仙台でのコロナ蔓延に対する緊張感の高まりから、続々と市内で開催予定だったイベントの中止が発表されるようになりました。私はハンドメイドでアクセサリーを製作する活動も行っているのですが、当初出展予定だったイベントも開催4日前に急遽中止が決定。そこで、イベントで展示販売予定だった作品をメルカリに出品したところ…

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売れた。
それも値切り交渉一切なしで。もしかしてメルカリってハンドメイド作品もけっこういけるとか?

そんなこんなで3月31日どうなったかというと…

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取引件数440件。あといつの間にかフォロワーも23人になっていて…

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取引相手からの評価は全て「良い」!

改めて確認したら、2月22日以降毎日欠かさず何か売れていたというロングラン記録を達成していました。

なぜ2月下旬からこうも目に見えてメルカリの売上が加速したのか?それはやはりコロナウイルス蔓延の影響でしょう。リモートワークになった人、自粛により仕事ができなくなった人、学校が休みになった学生、そんな人達が、ついつい家でメルカリを覗いてしまい、欲しいものを見つけて買い物をしたか、または買い物もなるべく家の中でできる通販にしよう、それなら安く買えるメルカリをまずチェックしよう…という流れになったことが伺えます。やはり資本主義経済の国家に住む人間は、どんなに自粛を求められても何かしら経済活動をしないと居ても立ってもいられないんですよね。

ところでこのメルカリ爆売れ状態、このコロナ禍においては売上金という金銭面以上に精神衛生上非常に良い効果があると思いました。数日前にAFPにて以下の記事が公開されましたが…

閉じこもり生活のアドバイス、宇宙飛行士から潜水艦艦長まで 新型コロナ対策

この記事において、閉じこもり生活で健康を保ちストレスを回避するコツとして、以下の5つが挙げられています。

・日課を持つ
・使命を見つける
・新しいことを始める
・やる気が失せるのは当たり前(だからこそ活動を選び一生懸命打ち込む)
・人とのやりとりを欠かさない

これらは、「オンラインのマーケットプレイス上で何かを売る」ことによって全て行えます。日課は「毎日出品する」だし、使命は「売上〇〇円を目指す!」とか「取引件数〇〇件到達を目指す!」といった目標を決めることで持つことができるし、何が売れるか?いくらぐらいが相場か?他の出品者はどうか?売れている出品者とそうでない出品者の違いは?とリサーチをしたりいろいろ戦法を考えて即実践するのは新しいことを始めるのに相当します。これらに日々取り組めば自然と一生懸命打ち込んだことになるし、何よりオンライン通販では購入者とのやり取りは必要不可欠で、むしろこの顧客対応こそがオンライン通販の要だったりします。ここで迅速かつ丁寧に、テンプレートではない対応をすることによって購入者の満足度も上がり、喜んでもらえて「良い」の評価がもらえます。
これらを毎日行っていれば退屈する暇も鬱状態になる暇もありません。だってリアルな「金銭」と「物」が絡んでいるのですから。そうした適度な緊張感も閉じこもり生活には必要でしょう。何より毎日誰かから「ありがとうございました」やら「嬉しいです」やら「感激しました」やらといった言葉をもらえるのは例えオンラインでも嬉しいもの。一回の取引における利益が100円単位の少額であっても、毎日そうした言葉に触れられるのは抗鬱対策として有効ではないかと思います。

私の場合たまたまメルカリを普段から使っていて、偶然それに火が付いたためこうなりましたが、マーケットプレイスは何でもいいと思います。ハンドメイド活動をしている人ならminneやCreema、Etsyでもいいだろうし、フリマアプリなら楽天のラクマやPayPayフリマもあるし、法人や店舗ならBASEやStores.jpでもいいでしょう。家で暇している人、収入が絶たれた人は、ないよりマシだと思って何かオンラインで売ってみたら如何でしょうか。

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