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#56 美しきフルーティスト栗田智水さん 赤ちゃんが泣き止む曲(おまけ)


この記事は音声メディアVoicyで配信している台本を掲載しています。主にインタビューをお送りしている番組です。気になる方はぜひ 【アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ】 ☞https://voicy.jp/channel/1718  ご視聴くださいませ。よろしくお願いいたします。


1.子育て中の方へ 子供が音楽に親しむ効果と赤ちゃんの泣き止み曲 『スマホ脳』についても考える


アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ。この番組は、元ラジオ局アナウンサー、50代半ばで脱サラ→キャリアチェンジし、そして起業。人生のターニングポイントの荒波を乗り越えるコツ、キャリアに悩んでいる方へ、気づきになるようなお話をインタビューを交えながらお送りします。

子供のころあなたは何か習い事をしましたか?私の子供時代は多くのご家庭にピアノかエレクトーンがあって女の子たちはたいていどちらかを習っていました。

高度経済成長期1960年代から70年代、日本楽器のマーケティング戦略に乗った形で、オルガンの販売台数は1968年に54万というピークに達し,ピアノは少し遅れて1979年に31万のピークに達しました。当時のアメリカを凌ぐ勢いだったそうです。

当時のご家庭にとって場所もお金もかかるピアノやエレクトーンは気軽に購入できるものではなかったのに、多くの人が持っていたというのは、当時の日本人が子供には豊かな教育を受けさせたたいという情熱があったからなんでしょうね。

私は3姉妹の長女で一番最初にピアノを習わせてもらい、妹たちは小学生の途中でやめて別の習い事をしましたが、私だけ音大受験のため高校生までストイックに習いました。結局は挫折して音楽の道には進みませんでしたが、その音楽の感性はアナウンサーという仕事、また音声の研究者として生きているように思います。

 さて、どうして音楽は子どもの成長を育むのでしょうか?
生まれたばかりの赤ちゃんは視力が0.02ほどしかないといわれています。
います。
 一方、聴覚のほうはもっと早く成長していて、妊娠28週頃から胎児は音を知覚しはじめます。妊娠中音楽を聴くと、おなかの中で赤ちゃんの反応があったりするのもこう言った理由からです。そして生まれたときには、周りの音を聞くことができて、生後10ヶ月くらいまでは、視力より聴力に頼っている状態、すなわち「聴覚優位」にあるといわれています。
 こうして音=音楽は、赤ちゃんの発育の初期の段階から赤ちゃんの脳を刺激します。つまり、生まれる前から音・音楽は赤ちゃんの成長に影響を与えています。子宮の中で聞いていた規則正しいお母さんの心臓の音、泣き止まない子供に似たような音を聞かせると、不思議と落ち着くなんていう経験を子育て中の方はお持ちだと思います。

 うちの二人目の孫ちゃん1歳も、何をやっても泣き止まない時に聞かせる不思議な歌があります。これはLotteのCafcaのふか ふか かふかのうたの連続再生。車で移動中、この歌が永遠と流れています。

赤ちゃんが泣き止むドライヤーの音、ホワイトノイズ

ミニオンの笑い声 この音にもホワイトノイズがふくまれていますね

反町隆史のポイズンもいいっていうのですが、これは孫ちゃんには効きませんでした

子供は遊ぶのが大好きで、好きなことはずーっとやり続けます。このときに周りの人ができるだけ見守っていてちょっと褒めたりすると、子供はさらに熱中します。

たぶん私がピアノをやり続けたのはこのタイミングが絶妙だったからなんでしょうね。親には当時そういった意識はなかったと思います。ピアノが楽しくて仕方がなかったので、妹たちがテレビを見ていた時にずっとピアノを弾いていましたので、聴覚優位な状況が続き、うまく弾ければ周りが褒めてくれる。一つのことをやり続けていても苦痛じゃない。特に音に関しては今でもそうかもしれません。映像を見続けるよりも音の変化に敏感になり、聞き続けていた方が心地よく感じます。

仕事や勉強していると、集中力がある人、そうでない人がはっきり分かれるような気がします。集中力がある人は仕事が早く完成度が高い。これは子供のころに触れた音の世界に由来するかもしれません。

ただ、今世界中の子供たちはおギャーと生まれたときからスマートフォンやタブレットがあって、映像が脳を刺激します。ところがIT企業のトップにいたビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは自身の子供が14才になるまでスマートフォンを与えなかったそうです。アップルの幹部たちも同様にしているというのは、お子さんをお持ちの方は気になると思います。

ベストセラーになっているこちらの本をお勧めします。

スマホ脳(新潮新書) Kindle版
アンデシュ・ハンセン (著), 久山葉子 (翻訳)

さて毎週金曜日はコミュニケーションの力で、人生を切り開く人にインタビュー。今回は、コミュニケーション力がとても高い、音楽の先生でありプロの美しきフルート奏者、栗田智水さんインタビュー前編をお送りします。

2.美しきフルーティスト栗田智水さん

フルート栗田智水
茂木町出身。宇都宮大学教育学部音楽科卒。パリ・エコール・ノルマル音楽院を首席で、フランス国立オルネースーボワ音楽院で1等賞を得て修了。宇都宮大学大学院修了。
第20回栃木県学生音楽コンクール第1位、第15回日本クラシック音楽コンクール全国大会第4位他、国内外のコンクールで入賞。
とちぎ未来大使。もてぎふるさと応援大使。東京SDGs吹奏楽団、MCFオーケストラとちぎフルート奏者。Amitie音楽館主宰。宇都宮短期大学音楽科、同附属高校音楽科、文星芸術大学附属中学校非常勤講師。栃木県文化振興審議会委員。2019年下野新聞社主催「第2回とちぎ次世代の力大賞」奨励賞受賞。

3.インタビュー後記

栗田さんは現在、宇都宮短期大学音楽科、文星芸術大学高校・中学の非常勤講師もされています。ご自身のご経験を生徒さんと一緒に共有されている姿はとても生き生きして、学校でも人気の先生なんだろうなーと思います。プライベートでは二人の男の子ママで、ご家族で過ごす様子が時々FBにアップされているのですが、家族を大切にしている姿もとても素敵です。

栗田智水さんの出演したYoutubeも概要欄にリンクをはっておきますので、ぜひご覧ください。来週もインタビュー後編をお送りします。


アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ、お相手は鹿島田千帆でした。ハピハピスマイルでまた来週!

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