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Bayerische Staatsoper 23.12.23 オペラ(オペレッタ)の記録:バイエルン州立オペラ、J.シュトラウス作曲《こうもり》新制作初日(12月23日、ミュンヘン・ナツィオナールテアター)

12月23日、バイエルン州立オペラの今シーズン2つ目の新制作、J.シュトラウス作曲《こうもり》のプレミエを観ました。上記写真(c)Kishi

なお、来年2024年は《こうもり》の世界初演からちょうど150年です。

キャスティング表。

この新制作はドイツのオペラ界、今シーズン再注目のひとつでした。
理由はバリー・コスキーの演出にあります。

コスキー演出を知っている人にとっては、コスキーの演出スキル、アプローチの仕方は十分想像できるし、楽しみでした。
その期待は裏切られることはなかったのですが、批評はかなり分かれるのではないかと思います。

私自身は、第2幕、特にその終わり方の演出にはとても感銘を受けました。
大胆で作品全体の的を得ており、その作り方はコスキーがバイロイトで演出した《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第2幕の終わりを彷彿とさせました。

私は以前から『コスキーは香り・匂いを演出できる唯一の演出家』と言っているのですが、今回もシャンパンの香りが立ち込め、終わった時にはまさしく音楽とステージで酩酊状態のような感じでした。


《こうもり》、とても有名な作品ですが、しかし、『日本人には最も遠い作品の一つ』だ、と観れば観るほど、知れば知るほど、そう思います。


チケットは12月31日はわずか残りがあるようですが、まだ売り出していない24年7月31日を除いて売り切れです(これはミュンヘン・オペラ祭での上演です)。

しかし、12月31日はインターネット中継の予定なのでお楽しみに!


以下に劇場提供の写真を掲載します。© Wilfried Hösl


序曲から目まぐるしい展開です。こうもりたちのダンスが凄い(後記のトレイラーをご覧ください)。

アイゼンシュタインがいるのは夢の中か現実か?

ロザリンデとアルフレート。

プリンツ・オルロフスキー。

中心にいるのはアデーレ。

コスキーは振付のオットー・ピヒラーと共同作業をしていますが、今回も、独特でエネルギーと熱、スピードに溢れた踊りでした。

第2幕の終わり。

これにておしまい。シャンパンの香りに酔いそう。

劇場のHPにあるトレイラーです。


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代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)

info@kcmc-music.com

ご興味のある方は以下の投稿をご覧ください。


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