オペラの記録:ベルリン州立オペラ、『バロックターゲ』、ラモー《イポリートとアリシー》(11月11日)


DOBの《指環》チクルスの合間にベルリン州立オペラのラモー作曲《イポリートとアリシー》を観ました(11月11日)。
これは同オペラの『バロックターゲ』の一環です。

ベルリン州立オペラの建物。


劇場建物に入ったところ。


客席への廊下。


劇場地下のバー。


公演開始前に制作の説明会が行われています。
立って聞いている人もいて、いっぱいです。


客席。


天井のシャンデリア。


プログラム。


『バロックターゲ』のパンフレット。



これは同オペラのオーケストラではなく、フライブルク・バロックオーケストラの演奏です。

指揮はサー・サイモン・ラトル。
言わずと知れた超有名指揮者です。
2002年から18年までベルリン・フィルの主席、芸術監督を務めました。
その後、ロンドン交響楽団の音楽監督を務め、23/24シーズンからバイエルン放送響(ミュンヘン)の主席指揮者に就任します。
なお、英国生まれであるラトルは、今年初め、ドイツ国籍取得申請したことを発表しました。英国籍は保持するそうです。

美術、照明デザイン、衣裳はオラファー・エリアソン。
エリアソンも日本でも知られていると思います。エリアソンはベルリンを本拠に活動しています。

カーテンコール。まず歌手とコーラスだけ。


指揮のサイモン・ラトルの登場です。大喝采です。

ラトルの向かって左側はラトル夫人のマグダレーナ・コジェナーです。
ラトルとの間に3人の子供がいて、ベルリンで教育を受けていることもラトルのドイツ国籍取得の理由の一つと聞きました。

この写真でわかるかと思いますが、ラトルって、高身長のイメージが(勝手に)あったのですが、意外と小柄なんです。
私も以前、最初に近くで会った時はびっくりしました。

エリアソンが手がけた衣装は上記写真でわかるかと思います。しかし、実際の照明と動きの中で観なければその効果はわかりません。
ただ、演出家との関係が大きくものを言うものの、やはりオペラの美術をするには、空間と時間の制約があまりに違う。

これまでも、有名な映画監督が演出したオペラ、有名な画家や彫刻家などが手がけた美術のオペラ公演を観てきましたが、成功したものの記憶がありません。

それくらい、オペラの課題は違います。
ましてや、勉強と経験の少ないディレクターがオペラを手掛けることは不可能です。

結局この日、素晴らしかったのはラモーの作品、ラトル指揮のオーケストラでした。

FOTO:©️Kishi

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