ドイツ、無料のコロナ検査の体験

3月から週2回のコロナ検査が薬局や検査センターで無料で受けられると報じられていました。

実際に薬局に行っても、「まだやっていない」、「うちでやるかどうかは不明」という答えだったり、街中の検査センターは長蛇の列だったりで、なかなか無料検査を受けることができませんでした。
また、週2回と聞いていたのですが、実は週1回だったり、その実態についてはわからないことも多かったのですが・・・

3月終わり、自宅近くの薬局の前に『Corona Teststation』(コロナ・テストステーション)、『Corona Bürger Test』(コロナ市民テスト)という立て看板が出ていました。
その薬局で尋ねると、ネットでサイトにアクセスし、予約をとるようにということでした。

ここは週1回となっていました。サイトにアクセスすると・・・

まずカレンダーが出ていて、まだ検査に空きがある日にちと時間がわかるようになっています。多国語表示です。

空きのある分で、希望の日にちと時刻をクリックし、必要事項(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)を記入すると「予約完了」という確認と共に、すでに個人情報が記入された『検査承諾書』や『問診票』が送られてきます。

それをプリントアウトし、問診票に答えてサインをした書類を当日、検査場に持っていきます。

検査終了後、数字が並んだコード番号を渡され、「30分以内に登録したメールアドレスに結果を送ります」とすぐ帰されます。

20分後くらいにメールが届き、指定のサイトにアクセスして、コード番号を入れると、結果が出ています。

結果はプリントアウトできるようになっており、そこには検査を受けた人の名前や住所はもちろんですが、検査場所、検査担当者の名前、検査日と時刻、検査キット番号、検査方法とQRコードが出ています。

というわけで、私は4月2日に受けたのですが、結果は陰性でした。

2日は『イースターの聖金曜日』で祭日なのに、検査をやっていました。
実は3日に受けたかったのですが、4日と5日がイースターの休日ということが理由なのでしょう、空きがありませんでした。

私も3日には美術展、4日には教会でのコンサートに出かける予定でしたので、今現在は入場に検査の陰性結果を要求されてはいないものの、受けておいた方がいいと思い、2日に受けました。


現在、コロナ検査(場)は大きく分けて3つ(2つ)のタイプがあります。

①自分で検査キットを買って自分で検査する
②上記のような検査ステーションで、専門家が検査する(週1~2回は無料)
③専門機関でPCR検査を受ける(ウィルスの種類も確定できる)

①の検査キットはスーパーマーケットで売られているという話は聞きますが、まだ見たことがありません。5セット25€ですぐに売り切れるそうです。

さらに、綿棒のようなものを喉や鼻のかなり奥まで突っ込まなければならず、素人だと手加減してしまうので、精確さに劣ります。痛くはないのですが、不快です。
私自身は、以前、本格的な検査を受けたので、「自分では無理」と思っていたし、そもそも検査キットは入手困難です。

②は専門家が検査するので自分でやるよりは精確さに近いし、それに無料!

以前本格的な検査を受けたときは80€支払いました。これを頻繁にやるのは経済的にかなりの負担になります。

①も②も精確さは100%ではないし、その瞬間の状態なので、5分後には感染しているかもしれません。
それは③も同様なのですが。

ところで、日本行の飛行機に乗る前には、日本政府が認可する検査方法(キット)があり、それを使用して陰性という公式証明がないと搭乗が許可されないそうです。
一昨日、日本に飛んだ人の話だと、認可されている公式検査に、100€支払ったそうです。

①と②で陽性だった場合は、③の検査を受けなければなりません。
②の場合は検査場から保健所に連絡がいくそうです。

明日は美容院の予約をしているので、行く前に②の『薬局での無料コロナ検査』を早速予約しました。

ちなみに美容院に電話でコロナ検査の結果が必要かどうか尋ねたところ、まだその義務はない、ということでした。
美容師さんたちはすでに週2回の検査をしているそうです。

このパンデミックを終わらせるには『ワクチン接種』と『広範かつ頻繁な検査』がマストとされています。
ワクチン不足でなかなか接種が進まない今、検査は重要な役割を担うのではないか、と思います。

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