Gärtnerplatztheater 22.02.24 バレエの記録:《ジゼル》(ミュンヘン・ゲルトナープラッツテアター)
2月22日、ミュンヘンのゲルトナープラッツテアターでバレエ《ジゼル》を観ました。
プログラム。
このプロダクションの初日は先シーズン2022年11月17日でした。
私が初めて世界一流の《ジゼル》を生の舞台で観たのは1980年代、アメリカン・バレー・シアターの東京公演でした。
この時のアルブレヒト役はバリシニコフでした。
その後、生で観る機会がなく、10年ほど前にシュトゥットガルト・バレエで観たのですが、その時のジゼル役が韓国出身のヒョ=ユン・カン。
まさしく『スター誕生』でした。
彼女は現在、ウィーン国立バレエで踊っています。現在の天才コレオグラフであるマーティン・シュレップァーによばれて移籍しました。
私は1年ほど前にウィーンの《いばら姫》でいばら姫役を観ました。
ゲルトナープラッツテアターの《ジゼル》は19世紀ロマン主義から離れて現代の恋人たちの嫉妬、裏切り、不信、赦しをテーマにしています。そしてそれらがジゼルの想像の中で起きる。
ですから旧来の《ジゼル》を想像していると、とまどうかもしれません。
衣裳をモード界ではよく知られた『TALBOT RUNHOF』、ジョニー・タールボートとアドリアン・ルーンホーフの二人が担当したことも話題でした。
彼ら2人は一般のプレタ、そしてセレブのパーティー・ドレスを手掛けています。
継続的にオペラの衣裳を手掛けている有名デザイナーにはクリスチャン・ラクロワがいます。
ラクロワの衣裳で私が観たプロダクションでは2011年のケルン・オペラの《アイーダ》、同じ年のバイエルン州立オペラ(ミュンヘン)の《カプレーティとモンテッキ》が印象に残っています。ミュンヘンではジュリエット役に中村恵理が出ていました。
今回タールボート・ルーンホーフの衣裳は決して成功しているとは思えません。
コスチュームの色が暗く、ステージに同化してしまうだけではなく、ビロードを思わせる生地が重い感じで(実際には重い生地ではないのですが、重く見えるのです)、それだけでも若い恋人たち、若者たちとは違和感があるからです。
劇場の廊下の壁にはアンサンブルのメンバーの写真があります。
カーテンコール。
FOTO:(c)Kishi
以下、劇場提供の写真です。© Marie-Laure Briane
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