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現代に生きる私たちの課題って…


「オズの魔法使い」について書いた、前回の続きです。


自分の才能を発揮するためには…

私たちはつい、人が持っている才能を羨ましく思ってしまう。

それは、「自分にはない」と思い込んでいるから。
でもね、本当は持っているから気づけるんです。

価値を感じているからこそ目が厳しくなっていて、こんな程度じゃ「ない」に等しいと思ってしまっている。

「オズの魔法使い」に出てきた、カカシやブリキやライオンのように、それだけ大切に思っているからこそ、渇望しているのだと私は思います。

だからね「自分にもある」と思って、「それを発揮したことはなかったか」を思い出してみてください。自分で気づかないと活かすこともできませんよね。

「オズの魔法使い」の物語は、「そろそろ自分の持っているものに気づいて、それをちゃんと活かしていきましょうね」ということを私たちに教えてくれているのだと感じました。

そして、この物語は、私たちが抱える課題もみせてくれています。
どんな課題なのかというと…

脳みそを欲しがったカカシが教えてくれる課題

まずは、賢くなりたくて脳みそを欲しがったカカシですが、頭のよさって色んな種類がありますよね。

でも、カカシはそれを認識できていなくて、自分の知性を剥奪してしまっていました。私たちも同じような所がありませんか?

例えば、頭がいい人は記憶力が優れていると定義していたとします。
その人が「記憶力が悪くて勉強ができなかった」という経験をしたら、「自分は頭が悪い」と思っていたとしますよね。

でも、自分の興味があることなら憶えていたりするものです。

「頭がいい人とはこういう人だ」と限定してしまい、自分を卑下しているだけで、本当は「知性」って誰の中にも備わっているんですよ。

心を欲しがったブリキが教えくれる課題

優しい自分になるために心を欲しがったブリキは、森の中で錆びていました。それは、

「こんな感情は感じたくない」
「感情的になってはいけない」
と思って、心を閉じてしまった私たちのようではありませんか?

私は以前のパートナーに裏切られたことがあって、そのとき強い悲しみと共に、強い怒りを感じていたのに、それを見せずに自分の中に押さえ込んた事がありました。

口にしてしまったら、醜い自分が出てきて歯止めが効かなくなるかもしれない、そんな自分は見たくない。

そう思って物分かりのいいフリをして感情を抑えているうちに、怒りや悲しみ以外の感情にも鈍感になってしまったことがあったのです。

ブリキは、感情はあるのに制限をかけ、感情を抑えているうちに心を無くしてしまった私ちを現しているのかもしれませんね。

勇気を欲しがったライオンが教えてくれる課題

怖がりのライオンは、私たちが持っている恐れ、特に予期せぬことに対する恐れ、そんなことを現してくれているのかもしれませんね。

私たちは流れが早くて、複雑な時代を生きているのに、前例がないから訓練も準備もできていない

怖くて当たり前です。

何か新しいことを始めるときは、「うまくいかなかったらどうしよう…」「恥をかくかもしれない…」「自分にできるか自信がない…」と、色々考えてしまいますよね。

でも、恐れながら森に住んでいたライオンは、素晴らしい冒険の旅に出ることで自分の中には計り知れない勇気があることを発見しました。

失敗を恐れず、やってみることで、素晴らしい体験ができるかもしれませんよ。

もちろん恐れはあったけれど、彼には仲間がいた
一人じゃないから勇気を出せた

もし、なかなか新しい一歩を踏み出せないなら、一人で頑張ろうとするのではなく、一緒に歩んでいく仲間や環境を見つけることも大事ですね。

ドロシーは?

最後になりましたが、ドロシーは何に気づき、何を教えてくれているのか?

ドロシーはただ「家に帰る方法を教えてください」と願うだけでなく、願いを叶えるためにオズの魔法使いに会いにいきます。

願うことは大事だけど、願うだけではダメで、自ら行動する事が必要です。

つい楽をして神頼みしたくなりますが、「英語が話せるようになりたい」といくら願っても、願っているだけでは話せるようにはならないですよね。

それと同じで、「願いは誰かに叶えてもらうものでもなくて、自分で切り開いて叶えていくもの」ということを教えてくれているものなのではないでしょうか。

そして、ドロシーは仲間を作るのが上手、偏見もなく受け入れていく

頭脳がなくても、優しくなくても、怖がりでも、です。

まとめ

私たちは誰もが3000種類以上の特性を持っているそうです。
要するに、「知恵」も「心」も「勇気」も、誰もがみんな自分の中に持っているということ。何が強く出るかが個性になっている。

「持っているのだから、それらを活かしていこうね」ということを「オズの魔法使い」は教えてくれているのかもしれませんね。



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