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【年金】ぼくら世代の年金について(2023年6月時点)

1.年金は払うべきか?

結論:払った方がいい。

では、払わないとどうなるか?知っておこう。

①もらえる年金が減る
★国民年金は40年間払い続けて満額支給される
 満額支給=79.5万円
★未納期間があれば、その分が減額される
★1年未納ごとに、年間約2万円減る

②障害年金や遺族年金がもらえない可能性がある
自分が障害になったときに受け取れる障害年金、自分が亡くなった時に遺族に支払われる遺族基礎年金が受け取れない可能性がある

③財産の差し押さえの可能性がある
・催促状を無視し続け、未納を続けると財産の差し押さえの可能性
・2022年度には866件の差し押さえが実施された
状況によって免除や納付猶予などもある。
★国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度

年金は保険的なもの

2.繰り上げ・繰り下げ、どっちがいい?

結論:個人的には65歳でいいと思いました。

①繰り下げ受給で額を増やせる
例えば、65歳で受給を開始し、
基礎年金、厚生年金総額で
年間受給/180.0万円を受給される方が、
仮に、70歳まで繰り下げ受給すると、
基礎年金、厚生年金総額は、
年間受給/255.6万円(142%)となります。
※手取り金額で計算の場合

★1か月繰り下げあたり、0.7%増の計算となります。

もちろん繰り下げれば、長生きするほどお得です。
しかしながら、自分がいくつまで生きるのかがわからないのが問題ですよね。
では、繰り下げ受給の損益分岐点はどこでしょうか?
何歳まで生きていれば、5年分長く働いた分が報われるか、気になりませんせんか?

仮に、上記の
受給開始70歳/年間受給255.6万円の人の場合、
84歳2ヶ月で元が取れたということになります。
※本書には表もあります。

ちなみに、繰り下げは1年単位でも可能。
67歳まで繰り下げた場合、上記のモデルだと、210.2万円(116.8%)となります。

では、逆に繰り上げでの受給はどうか?
60歳まで繰り上げた場合、上記のモデルだと、136.8万(76%)となり、分岐点は82歳2ヶ月

なんと、70歳まで働いた方と、分岐点だけ見るとたったの2年しか分岐点が変わりません。数字だけ見てる遠ければいいと思いがちですが、

しかしながら、死ぬタイミングはわかりません。
また、元気に動けているうちのお金のありがたみだとも思います。

現在の日本人の寿命平均は、平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳(2019年厚生労働省)です。

老後に遣うお金は、食が細くなったり、欲がなくなっていき、どんどん減っていくとも言われていますので、実際にはどこで折り合いをつけるかは、労働時間や、社会とのかかわり、社会貢献等を考慮して自分の満足度を推し量って判断していくとよいかと思います。

個人的には、65歳からもらう方向で、60代前半は社会的なつながりとして何かしら働く、というのもが一般的なのかなと思いました。もしくは自営業を何か始めるというのも面白いかもしれません。元気なうちに遊びに行くのが楽しいわけですが、働いているからこその楽しみだったりするのかと。

3.繰り下げ受給まとめ

・長生きできれば、繰り下げがお得
・ただ、今後の税金、社会保険の増額に注意
・いつから受給するかはその人のライフスタイル

元も子もない当たり前すぎるまとめではありますが、なんとなーく考えておきたいものです。

【参考】人生に必要な年金の常識(頼藤太希)

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