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カラスのカァクロウ

こんにちは。

カラスのカァクロウです。


僕はこの街に住んで3年ほどの若いカラスです。


普段は鉄塔の上で暮らしています。


朝は3時起きで、他の鳥たちより早く起きて"朝がくるぞ〜"と伝えます。


朝は大切な時間。みんなそれぞれの鳴き声で、「私はここにいるよ」と存在アピールをするじかん。起きるってそういうことさ。



ところで、近頃は人間たちがたくさん木を切りすぎたので、僕たちの住む家も、ご飯になる虫や木の実も少なくなってしまってんだよね。



だからぼくたちは、仕方なく人間たちの食べこぼしやぼくたちのために置いていってくれたと思われる食べ物を食べて生活している。

今日も昼休みにお弁当を食べに来た人間がベンチに座っていた。



ぼくはぼくで地面の中に隠れている虫を探しているのさ。



もし、その人間が食べ物を置いていってくれたら、それはそれでラッキーなことさ。



だけど、ぼくにはプライドがある。
簡単に人間に甘えようとは思わないのさ。


自分のご飯は自分で見つける。
人間の顔色は伺わないよ。


生きていけるだけの食べ物が有れば、満足なのさ。


清く正しく美しく生きていく、というポリシーがあるからね。



毎日規則正しい生活をしているし、曲がったことはしたくない。それに、、、過去や未来を考えず、今しか生きていない、という点では人間より全うな生き方をしているんじゃないかなぁ、と思うよ。


そう。今としっかり対峙して生きていれば何も問題はないのさ。


後悔とか、不安という言葉はぼくの辞書にはないんだよね。


未来も過去も、全部今なんだもの。


人間はまだ、そこんとこに気づいてないのかな。



毎朝、「今だよ〜」と教えているのにね。

ぼくも、まだまだ伝え方が足りないかも。


これからも人間が幸せに生きていけるように
色んなところで見守っていきます。


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