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おもに別府ちょっと大分

別府にはずっと関心があった。かなりずっと。

2006年に友人でもある音楽家たちが、大分県別府市を活動拠点とするアートNPO「別府プロジェクト」に招待され、こぞって別府へ。帰阪後、そこでの滞在を語る友人たちの恍惚とした語りは、地獄と称する別府ながら天国にでも行ったかのよう。

うーん気になる。

なのにわたしの九州旅行は、熊本・長崎・鹿児島・宮崎と、なぜか大分に立ち寄らないコースが続いた。

それから時は経ち2020年。梅田哲也くんが「梅田哲也 イン 別府『O滞(ぜろたい)』」を開催することに。またしても別府プロジェクト! これは行かねば、と友人たちと訪別府を画策するもコロナにより頓挫。縁がない。

そんなわたしにようやく訪別府の機会が訪れた。
まずは大分市へ行き、嫁の中華そばで昼食を済ませ(おいしい)、ばんぢろで小休止、大分県立美術館で佐藤雅晴「尾行-存在の不在/不在の存在」を鑑賞(これは別で記録しておきたい)。

\でもやっぱり会期中に訪れたかったな/


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珈琲を愉しむ店 ばんぢろ
お店へ入る小道壁面
ポレポレ東中野感

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入り口

関西の、しかも年齢層高めになってしまうけれど、「昔のチャイ工房と今はなき伽奈泥庵を混ぜたようなお店」と言えばなんとなく雰囲気は伝わるかな……なお店だった。初めて訪れたのになつかしいのはきっとそのせい。

珈琲を愉しむお店なのにシュワシュワしたくてレモンスカッシュを注文してしまった。不覚。

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無料のレンタルDVDコーナー
響く人には響くラインナップ

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エドワード・ヤン
濱口竜介

別府の街はたのしかった。気ままに散歩して何かしら食べてのんびり、までは旅先での至福あるあるなのだけど、そこに「思いつきでふらっと温泉」も入ってくるのが別府力。

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突然ででん!と風格ありすぎ温泉現る
ここ竹瓦温泉は老舗で有名だけど
小さな温泉もいっぱいある(好き)

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飲み歩きがてら足湯もできるし

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手湯もできる(初めて!)
低血圧・冷え性なのでたまらんね

食事は、おいしくて有名どころだとそれなりのお値段。逆にふつうの居酒屋だと割安感があった。わあ!おいしい!もいいし、あ〜地元の飲み屋って感じで落ち着くな〜もいいし、要はどちらもいい。

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ぐいぐい接客系
おすすめされるがまま注文した塩タン
(すべての料理で手ほどきしてくれる)
これがおいしかった!
ぐいぐいは自信の表れ

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地元居酒屋系
ふつうに安ウマ
餃子の羽根はふつうよりだいぶ大きめ

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きゅんとする。いいなあ

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〆はチョロ松のかも吸。鴨だしがしみる。味がしっかりしているので、胃袋に余裕があれば麺も入れたかった。絶対おいしい。

そして朝ごはんはやっぱり友永パン!

昔ながらのお店は、味の更新がされていなくて今となっちゃ味は少しいまいちかなーってことがあるけれど、友永パンは素朴ながら生地がちゃんとおいしい。ワンちゃんに詰まったカスタードクリームも。

別府の心残りは、ドイツ様式建築が素敵な駅前高等温泉。

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ぬる湯とあつ湯があり、ぬる湯を選択。え!これでぬるいの!という湯温で「ぬる湯にしてよかったー」と思っていたけれど、あつ湯だと窓がこんなふうだったらしい。

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ちなみにぬる湯↓

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これはこれで好きなんだけど
ぬるとあつで差がありすぎじゃ…
アイドルと初老くらい違う

ほかにもジェラートや別府冷麺、明礬温泉やらとあるのだけど、キリないし。個人的には、会う人・会う人に「しろ!」と言われる青っ白い肌から脱却したかったので、九州滞在中に程よく日焼けもできてうれしい。日光浴をこころがけている日々です。

別府の夜。うまく寝付けず真夜中にひとりそっと散歩に出た。しんとした街と、電灯。ふいに見上げた夜空に思うまんま増築されたような無防備な建物と月。歩きながら世界がいとおしくって少し泣いた。知らない土地を訪れた日の夜は、いつもそんな気持ちになる。

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ハローからグッバイまであっという間。だからまたハローしたくなって旅をする。国内はどうしても「旅行」って感じになってしまうけれど、それでも。

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大阪⇆博多はJR西日本「バリ得こだま」
名に反してひかりにも乗車可
片道¥7500はかなりお得!
大阪⇆東京もう少し安くなりませんかね

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