とある役所の話14

毎度のことながら、どうでも良い役所の話を記そう。
今回は、役所の給料について。

マスコミなどで、役人の給料が高いと書かれているのを、目にすることがある。確かに、金額だけをみれば、大手一流企業よりは少ないが、ちまたに溢れる中小企業と比較すれば確かに多い。

しかしながら、公務員であっても、専業主婦の配偶者がある場合、その暮らし向きは、世間が思うほど楽ではないのも確かなようだ。(いわゆる一流企業で働く者以外の、)若者が、経済的に、結婚出来ない、という構図に近いものがある。

そのため、公務員同士で結婚している者が多く、そうした層では、かなり暮らし向きは良いようだ。

話を戻すが、金額だけでなく、提供する労働と収入との比較、すなわち、どれだけ楽して、稼いでるか?という点でみると、役所というものは、非常にピンキリだ。

普通の人は忌避するであろう、危険、汚い、きつい、と言われる、はっきり言って給料に全く見合わないのではないかと思われる悲惨な業務から、座って居眠りしているだけで、毎月給料が入ってくる業務まで、本当に幅が広い。

残業もなく、休みたい放題の職場がある一方で、全く休めない、休みの日にも、ボランティアと称して駆り出されるというような、はっきり言ってブラック企業顔負けの職場までも抱えているのが事実だ。

問題なのは、こうした職場、職種間で、基本的に給料に全く差がないこと。

つまり、ブラック企業顔負けの職場も、休みたい放題の職場も、拘束される時間に対する支払いは全く同一なのだ。

前にも述べたが、公務員の給料はほぼ年齢だけで決まる。だから、部下であるヒラの給料が、上司である係長の給料を上回るなんてことも当たり前の世界なのだ。

職場間、職種間での公平さを異常なまでに追求した結果、差をつける要素は年齢だけ。

この、一見公平に見えるが、良く考えると明らかなにおかしい給料体系により、ヒマでしょうがない部署の給料をみて、ラクして稼げて羨ましい話だな、と感じる人が多い訳だ。

どうするべきか?
答えは明らかだろう。年齢ではなく、仕事に見合った給料にすること。

民間では当たり前のこと、至極当たり前のことが通用しない、そんな役所の論理がこんなとこにも見られる。闇は深い。