値札
スーパーで買い物をしても、値札を目にすることがなくなってきました。レジでバーコードを読み取れば、値段が判るし、陳列棚には、POPで値段が表示されてますから、買う側も値札がなくても特段困らない訳です。
レジを管理するシステムに、お店が、
値段を登録しているからこそなんですが、たまに間違えて登録してしまうことがあります。
先日、こんな事例がありました。
棚に340円の表示があったサプリと、ほかにいくつかのものを買ったところ、レジの会計で620円。
合計でざっと500円位のはずだと思っていたので、あれっと思い、レシートを見ると、340円のサプリが440円と表示されています。
レジの人に、「あってますかね?」と尋ねたところ、「あってます」との返事。
陳列棚を確認せずに、システムに登録されている値段を確認して「あってます」と教えてくれたようです。
そりゃ、システムに登録してある値段とレシートの表示は一致しますわね、と内心思いながら、「棚には、340円とありますが」と言ったところ、棚を確認してくれて、すみませんとの返事とともに100円返してくれました。
感じの良い対応でしたので、お店に悪い印象は持たなかったのですが、システムに頼りきるのも考えようだなぁと思ってしまいました。
値札シールのある時代なら、お店の側も、陳列する際に、POPとの違いを確認できますし、レジでも、値札シールの値段で打ち込むので、打ち間違いさえなければ、POPの表示と支払い金額の不一致は起こりません。だだ、値札シールを貼り変えられてしまうというリスクはあります。
一方、値札シールがなければ、システムの登録を変えるだけで、例えば、タイムセールなど、臨機応変に値段を変更できるメリットもあります。
その場合でも、POPの部分の表示を変えないといけないという点はありますが、最近はPOPの部分もデジタル化して、臨機応変に表示を変えられるようなものもあります。電卓の液晶表示部分のような小さなモニタ?で表示される仕組みの陳列棚も見かけるようになりました。
痛しかゆしですが、何を優先するかで、最適な解は変わってきますね。そんなことをふと思った出来事でした。
同時に、手書きのPOPで、閉店間際にはマジックで、値段を安く書き直していた、個人商店の青果店さんで買い物をしていた、昔のことを頃を懐かしく思い出したりもしました。
これも、お店が感じの良い対応だったからこそですが、そんな些細な出来事でも、色々なことを考えるきっかけになるのはなんだか不思議です。