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限りなく透明に近いブルー 村上龍

ローリングストーンズ、米軍基地、ドラッグ、性に溺れる色彩のない日々。腐ったパイナップルの異臭、戦闘機のジェット噴射。その中にいて、主人公は自分を持っているようでいて、実はその輪郭さえなぞらえてはいない。周りの全てが抽象で実感のない幻覚のループ。

リリー、あれは鳥なんかじゃない!

今という時代への懐疑、未来への軽い失望。
そんな中にいて、刹那時に反射的に正常さを
打ち消してなお、とけるはずのない自分を
とかしこもうともがいているように感じた作品
である。

大人向けの📕です。

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