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台湾で食べた② - 松江南京の豚ひづめの甘辛煮込み

松山空港行きのフライトでいざ台北へ。桃園空港行きより航空券は高いが、桃園空港だと市中心部までの移動時間で一食減るし、移動に子供の体力を費やすとその後の食べ歩きに差し支える恐れがある。価値ある価格差である。

機内食は、もちろんパス。旅行では、旅先のものだけ食べたいのだ。もっとも、どれだけ食べてもすぐ腹が減る体質の連れと7歳我が子は、カツレツかなにかをパクパク食べていたけれど。

ひとりヒマだったので、台湾の食材を紹介する番組を見た。生の龍眼(リュウガン)を燻製して桂圓を作る過程を紹介していたのだが、燻製時の香りに相当クセがあって大変らしい。どんなものにも生産者の苦労が潜んでいるのだなあ。因みに、桂圓はそのまま食べてもいいし、甘味やスープにも使う。

午後2時前に台北へ到着。今回のホテルは、松山空港からタクシーで5分程度の距離だ。3時には自由になったので、「さあ、早速食べに行くぞ」と言ったら、「え、さっきひこうきでたべたよね」と7歳我が子。おっと、彼への説明を忘れていた。

「台湾にはね、本当にいろいろな食べ物があるから、一日三食じゃとても食べ切れないんだ。特に小吃は、ひとつの店がひとつの小吃しか出してないような専門店も多いから、いろいろな店をハシゴする必要がある」
「え、それじゃまんぷくになっちゃうんじゃない?」
「大丈夫。ひとつひとつの量はそんなにないから、結構いけるよ」
「へー。じゃあ、今からなにをたべに行くの?」
「ふふふ、まずは豚さんの脚です」
「おー、とんそくか。いこう」

こうして同行者の合意も得たので、いざ出発。台北の街歩きを兼ねて、ホテルから徒歩15分圏内で見つくろった小吃店を目指した。


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