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【ふたこと日記】ドビュッシー 前奏曲第1巻 沈める寺 3回目

レッスンメモです。

3週間ぶりのレッスンです。
この間実家への帰省を挟み、いつもの電子ピアノではなくアップライトピアノでの練習ができました。電子ピアノに適応した指で生ピアノで弾くと全てが煩く乱暴に聞こえ、本来非常に繊細なコントロールを求める楽器であることが改めて思い出されます。音のバリエーションの厚さも再認識し、その難しさがなお面白く、期間中はピアノの魅力に取りつかれ没頭しました。
特に「沈める寺」は積み重なる音の響きに美しさがあり、アコースティックでこその味わいがある気がします。

技術的なアドバイス

弾き通した感じほぼよいと思われるが、一部気になるところを修正。
・2小節目の左手がやや大きいか。遠くから、または海の底から聞こえてくる何かを表現したい。
・19小節目の「marque」指示のある音について(この後同型が続く)、もう少し軽く弾きたいのに硬く目立ってしまうのだがどうすれば?
→最初の音は今まで通りクリアに弾いてよいが、以降は他の指を支えに少しグリッサンド的に軽く当てる感じがいい。鍵盤と指が点で当たると音の暴れをコントロールしにくいが、面で当てると解決しやすい。
・22小節目はかなり遅らせて弾いているが少しやり過ぎ。

先生との対話

・街ピアノ
実家に帰ったときに駅にある街ピアノは弾かなかったの?並んでまで弾く街ピアノには「聞かせてやるぞ」という意気込みを感じてしまい苦手だが、あそこのピアノは誰も弾いていないからいいじゃない。街ピアノって「革命」とか「軍隊ポロネーズ」とか舞台映えがする選曲が多いけど、公の場だしむしろこれみたいな滋味深い曲を弾くのがいいんじゃない。

・ドビュッシーの前奏曲で先生が一番好きな曲は?
一番弾くのは「亜麻色の髪の乙女」だけど、第2巻の「ヒース」も好き。
もちろん「沈める寺」も好きだし「ミンストレル」「アナカプリ」「雪の上の足跡」もいい。本物のアナカプリの丘を見たいがためにイタリア旅行したぐらいこの曲集が好き。ドビュッシー自身はアナカプリに行ったこともなかったそうだけど。

感想

「沈める寺」も完成を見越して次の曲を探しています。
次の曲を選ぶときのわくわくこそが醍醐味とは思いつつ、選曲しきれず今に至ります。小曲ながら傷心に染みた「亜麻色の髪の乙女」か、次々に不思議な展開が巡り面白そうな「アナカプリの丘」か、また新たな楽譜を買わなくてはなりませんが「ヒースの茂る荒地」か。また楽譜をどうせ買うなら、いっそベルガマスク組曲もいいし、少し難しそうですが版画もいいし。

また、全く違う領域で魅力的な曲に出会いました。現代的なカプースチンにも憧れるものの、ガーシュウィンには古き良きアメリカ感があります。また楽譜が増えてしまいそう。


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