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「八神純子 Women SongWriters Hall of Fame CelebrationTalk&Live」

京都のライブハウス「磔磔」(たくたく)で行われた八神純子の公演に行って来ました。少し長いタイトルのツアーですが要はアメリカで「The Women Songwriters Hall of Fame」なる賞を受賞したのでみんなでお祝いしましょうというライブでした。

フライヤーには「八神純子 初の弾き語りソロライブ」と書いてあったので、てっきり過去のヒット曲の ”アコースティック弾き語りバージョン” がたっぷり聴けるのかと思って行ったのですが、そうではなかったです。ツアータイトルをよく見ると最後が ”Talk&Live” になっています。全体を通してトーク中心のライブで、これはこれで楽しかったのですが、歌を聴きたかった人にはちょっと残念だったかもしれません。

ただトークそのものはとても興味深くて楽しいものでした。ピアノの前でワンコーラスもしくはワンフレーズを短く歌って、曲にまつわる話や作曲した当時の心境なども語られました。なんだかライブというよりは、友達に語りかけるような雰囲気の場で、コアなファンの方は本当に楽しめるような内容であったと思います。もちろん私のようなちょっと軽めのファンでも十分に楽しめました。

会場である「磔磔」は京都の老舗ライブハウスで、元々は酒蔵で木造作りの趣のある建物です。会場内の雰囲気は70年代のライブハウスという感じですが音響的にはクリアーで、結構現代的な音を出していました。ただ今回はボーカルにエコーをかかりすぎていたのが少し残念なところです。八神純子の声は元々透明感があるのでもう少し控えめで良いと感じました。ピアノの音はきれいに拾われていて、これならジャズピアノのライブでも行けそうな感じがしました。でもこの会場で1番驚いたのは、客席のど真ん中に太い柱があることです。まぁ元酒蔵なので立派な柱なのですが、これがどうしようも無く邪魔です。この柱も観客の1人と思って許してあげるしかないですね…。

八神純子のライブは過去に「Billboard Live OSAKA」で2回ほど聴きに行ったことがあるのですが、今回は今までとはひと味違う内容でした。私がまだ中学生だった頃にデビューされた八神さんですが、当時の私にとっては「歌の上手い綺麗なお姉さん」でした。それから45年が経過して八神さんも65歳になられたのですが、今も「歌の上手い綺麗なお姉さん」でした…。