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「言わずもがな」の罪[雑談]


日々の暮らしの中で、ついつい無意識のうちに犯してしまう罪があります。


「言わずもがな」と言う罪。

言わなくたって解るでしょ?なんで解ってくれないの?こんなことも解らないの?考えれば解るでしょ?解らないのは愛が足りないからだ!自分は解っている。解らないのはあなたの方だ!

とても独りよがりで暴力的なエモーション。
すでに大罪を犯しちゃっていますね。

更にタチが悪いのは、このエモーションが無意識のうちに心を支配してしまうと言う事。
私の様に、心のキャパシティが著しく小さい人間は、この感情にいとも簡単に支配されてしまいます。後になってハッとし、そして震えます。
自分のことがとても怖くなる瞬間。
エゴにまみれた顔に嫌気がさして、映った鏡を壊したくなります。

この罪は、加害者にも被害者にも簡単になってしまうと言う性質があります。げに恐ろしき罪咎。

被害者になった時も、これはこれで相当切ないです。

「言ってくれなきゃ解らないよ」
考えたって解らないものは解らないのに、考え過ぎたあげくに、解ったつもりになりトンチンカンな的外れ野郎になってしまう事もあります。これはかなり悲しいです。

被害者もたいそう悲惨な目に遭いますね。

これからは、なるべく自分の事を解ってもらえるように、色々工夫しながら気持ちや感情を表現できる人になっていきたいなぁ。もうイイ大人だけど身につけたいスキルです。


そして、感情や情緒やその他諸々を、共通の感覚で容易く伝え合える様な人に出会うという奇跡が起きたらこの上ない幸せですね。


「言わずもがな」は重罪だけど、人間関係の究極の理想形なのかもしれません。本当は憧れていたりもします。


物事の表と裏は一体なのですね。



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