千蔭

読書好きな高校生。 Noveleeにて物語を書いています。 気まぐれ更新ですが読んで下…

千蔭

読書好きな高校生。 Noveleeにて物語を書いています。 気まぐれ更新ですが読んで下さると嬉しいです✨ Twitterもやっております。 フォロー、スキ!、コメント喜びます。 https://twitter.com/chikage_novel

最近の記事

夢物語

もしも どこにでも住めるとしたら 色とりどりの花が咲いて あたたかい風が緑を揺らし いつも誰かの笑い声が聞こえる そんな素敵な街がいい だけど 大切な人と穏やかに暮らせるのなら どこだっていい そう思ってしまうのは 私がまだ子供だからなのかもしれない

    • 君だけがいない世界

      ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 目覚ましが鳴る。 冷水で顔を洗う。 スーツを着る。 髪をセットする。 珈琲を飲む。 猫に餌をやる。 いつも通りの憂鬱な朝だ。 その中に君だけがいない。 ある日、世界から君だけが消えた。 目覚ましが鳴る。 冷水で顔を洗う。 スーツを着る。 髪をセットする。 珈琲を飲む。 猫に餌をやる。 いつも通りの憂鬱な朝だ。 君がいないから余計に そう思うのかもしれない。 もういない君の姿を、 僕は今も探している。 目覚ましが鳴る。 冷水で顔を洗う。

      • 私のなかみ

        自分ですらわからない自分のことを、 あなたにはわかってほしい。 こんな想いを、抱えたことはありますか? 理解してもらえるなんて思っていない。 けれど、 これが私の"ほんと"です。 あなたの心に少しでも届くことを願って。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ みんなと同じでいたいのに みんなと違うものを求めてる 消えてしまいたいのに 明日死ぬことを恐れてる 自分が大嫌いなのに 自分のことしか考えられない 愛されたいのに 誰かの愛から逃げ出したくなる 大切にしたいの

        • そのひと粒が落ちるまで

          「好きな人ができたの。」 それだけ言った。 嘘はついてない。 だって毎日あなたを好きになっているから。 ぼんやり続くだけの気持ちとは違う。 毎日、毎日、あなたにまた恋をする。 でも、もうそれは赦されない。 この気持ちは棄てないといけない。 棄てられなくても、隠し通さないといけない。 あなたから離れなくてはいけない。 あなたのことが、どうしようもなく好きだから。 本当の理由には気付かないで。 気付いて、それでもそばにいると言って。 私のことを恨んでいい。憎んでもいい。

        夢物語

          夏の日を撃ち抜いて

          広島で行われた高校生の射撃の全国大会を舞台に少女の想いを描きました。 射撃はマイナースポーツですが興味を持ってくださる方がいれば嬉しく思います。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ いくよ。 私は愛銃に声をかける。 まかせて。 セスと名付けた相棒がそう応えた気がした。 全国高校射撃競技大会。 最終日、女子エアライフル団体戦の一番手。 ここでの私の役割は、 チームの為に撃つ。 ただ、それだけ。 今までにない緊張感の中、私はゆっくりと息を吐く。 失敗で

          夏の日を撃ち抜いて

          砂時計

          サラサラと砂が落ちていく。 ぼんやりとした心地の中、夢を見ていることだけはわかった。 白い空間。 その中にひとつ置かれた紅い砂の小さな砂時計。 不思議な夢だと、ただそれだけ思った。 また同じ夢を見た。 前日に見たものより少し砂が落ちている。 僕も少し砂時計に近付いている。 なにか書いてある。 よく見ようとしたところで夢は途切れた。 また同じ夢を見た。 また前日よりも砂は落ちていた。 下に落ちた紅い砂が、少しずつ色を失っていくのが見えた。 文字はまだよく見えない。 僕はこの

          砂時計

          恋愛系短編三作目です 読んでくださると嬉しいです✨ 性的表現が含まれますので苦手な方はご遠慮ください🙇️ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ひどい目にあった。 なんて、言ってしまえば簡単だけど なんでか、言葉がなにもでてこないくらい 心がぼろぼろにされた。 いつもみたいに電車に乗って、暗くなった道を歩いていた。 いつもより疲れていたから、早く帰ってゆっくりお風呂に入ることをただ楽しみにしていた。 橋の下を

          恋する少年のつぶやき

          シリーズ「誰かのつぶやき」第三作目です 読んでくださると嬉しいです✨ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「大丈夫。私は君を信じてるよ。」 自信のなかった僕にそう声をかけてくれた部活の先輩。 先輩は誰もをまっすぐに見てくれる明るくて優しいひと。 僕たち後輩はみんな先輩のことが大好きだった。 でも、そんな先輩が僕は心配だった。 いつも笑顔を絶やさなかった先輩が、最近よく泣いている。 誰かにつられて泣くこともあれ

          恋する少年のつぶやき

          とある後輩のつぶやき

          シリーズ「誰かのつぶやき」第二作目です 読んでくださると嬉しいです✨ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - はぁ、、 私は小さくためいきをついた。 私は部活の同期の中で少し、いやかなり浮いていた。 きっかけは私に彼氏ができたことだった。 同じ部活の彼は、よく部活をさぼって遊びに行こうと言ってきた。 彼に嫌われるのが怖かった私は、断ることができなかった。 そして、気がついたときには周りの私を見る目が変わっていた。

          とある後輩のつぶやき

          とある少女のつぶやき

          シリーズ「誰かのつぶやき」第一作目です 読んでくださると嬉しいです✨ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「あの子が1年生の中で浮いちゃってるから気遣ってあげて」 部活で言われた言葉。 お前にしかできないから、と顧問はそう言った。 その子は私もあまりよく思っていない後輩だった。 部活をさぼって遊んでばかりいたことで浮いてしまった彼女。正直自業自得とすら思っていた。 でも部内では私にしかできないことというのもわ

          とある少女のつぶやき

          プラチナデータ※2次創作 ネタバレ注意

          それは天才数学者の遺した大きな罪。 プラチナの名のように価値あるものではなかった。 いや、とある者にとっては何より価値あるものであっただろう。 しかし、けして美しくはなかった。 国家に管理されるDNA。 それに基づいた事件捜査。 隠される重役の罪。 それは本当に正しいのか。 いいや、正しくはない。 スズラン。…リュウ。 君たちもそう思うだろう? 鍵はもう失った。僕はもう、あの社会では生きたくなどない。 僕は自転車を走らせた。僕を救ったあの村へと。 父を思い出させてくれたあの影

          プラチナデータ※2次創作 ネタバレ注意

          ぼくのユウウツ

          1がつ6にち ぼくはおこされた。せっかくふわふわのくもさんふとんでねていたのに。 からだがおもいなぁ。これだからさむいのはいやなんだ。 ためいきをついて、しかたがないからしたにおりた。 1がつ7にち いつのまにかついていたみたい。わぁってうれしそうなこえがきこえる。 ぼくはうれしくなんかないよ。ユウウツだよ。きみらはたのしそうでうらやましいね。 ためいきをついて、しかたがないからまわりのやつとくっついてころがってやった。 1がつ8にち きがついたらだんごがふたつのっかった

          ぼくのユウウツ

          マフラー

          初めてファンタジー以外の物語を投稿します! 緊張しますが読んで下さると嬉しいです✨ ◌◍┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.· 朝自習中の静かな教室にキィ、と音が響く。 まだ開校20年目、新しい教室のはずなのにもう錆びついてでもいるのか。僕はいつものようにそんなことを考えながら、入ってきたクラスメイトを見る。 いつも皆より少し遅れて来る彼女の首元に白いものが光った。 マフラーだ。 確かに最近、寒くはなってきたがさすがに早くないかと思ったが、そういえば彼女は寒がりだった

          マフラー

          アフターソング考えてみた

          物語ではないのですが、YOASOBIさんの「優しい彗星」のアフターストーリーのような歌詞を考えてみました。 よろしければご覧ください。 ※二次創作のようなものが苦手な方はご遠慮下さい🙏 ◌◍┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.· 今 あけぼのに照らされて 行くあてもなく車を走らせた 左隣もういないあなたの影を探してる ただ 思い出を探るように 辿るように言葉を繋ぎ合わせれば 涙のかわりに溢れたのは あなたの記憶 あなたが私の隣から消えたあの日から 少しずつ色を失う世界

          アフターソング考えてみた

          Rain -Another Story of Tear-

          これは、もう一つの物語。 もしも結末が違ったら、どんな物語になるのでしょうか。 途中までのお話はTearと同じです。 是非、Tearとあわせてお楽しみください。 あなたは、どちらの結末を選びますか? ◌◍┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.· とある夜、とある村のとある魔女は孤独になった。 「もう、生き残った魔女は私だけ…」 人の中で魔女であることを隠して生き村を転々とする日々。 魔女は人より長生きだから、ずっと同じ場所にいては気づかれてしまう。 とある魔女は

          Rain -Another Story of Tear-

          Tear

          初めまして。千蔭と申します。 趣味で物語を書いている高校生です。 自己紹介代わりにひとつ、物語を綴ります。 読んで下さると嬉しいです✨ ◌◍┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⿻*.· とある夜、とある村のとある魔女は孤独になった。 「もう、生き残った魔女は私だけ…」 人の中で魔女であることを隠して生き村を転々とする日々。 魔女は人より長生きだから、ずっと同じ場所にいては気づかれてしまう。 とある魔女は、歳を取っていないかのように変わらない容姿を気味悪がられる同志をを、