#2 引き金と欲求

このマガジンでは、パチンコをやめるための方法を一緒に考えていく内容となっています。週に一度の更新を考えています。

そして、日々の変化を目で見えるようにしていくことが望ましいのでカレンダー付の手帳と色付きペン(赤、青、黄)を用意していただければ幸いです。また、クエスチョンを出していきますので、メモ付きだと尚良いかもしれません。

毎回の構成は、

1.チェックイン

2.内容

3.クエスチョン

4.まとめ

となっています。

〇チェックイン


前回と同様に、まず初めに1週間を振り返ります。下記の内容に基づいて色ペンで日を囲ってみてください。色で囲わなくても、シールで代用していただいても構いません。毎回定期的に付けていってほしいです。

パチンコ屋に足を運び、実際に台を打った日:赤
行きたいなと思い、いろいろ調べたり動画を見たりしたけれど実際に打たなかった日(危険サイン):黄
足を運ばずに、打たなかった日:青

前回から今日まではいかがでしたか?

私は、12月29日と1月1日に行ってしまい、どちらも負けました。ちなみに負けた台は「北斗無双」になります(25000円負け、15000円負け)。

したがって、カレンダーは12月29日と1月1日が赤。

その他の日は青になっています。🤦‍♀️🤦‍♀️

行ってしまった理由は、今考えるといつも一緒に打つ友だちと久しぶりに会ったこと、そして時間が余っていたことが挙げられます。やはり暇な時間というのは私にとって最大の敵だなと感じる次第です。

打ちたい気持ちを理性で抑えるのは難しいなあと改めて思わされました。一人でいかなかったことは、自分をほめてあげたいです。


〇内容


第2回のテーマは「引き金と欲求」について考えていきたいと思います。

脳には、本能的な欲求をつかさどる部分があります。

パチンコは、勝ったり負けたりを繰り返します。大勝すると脳に大量の報酬系の物質が分泌されます。その快感は、一時的に幸福にさせてくれます(いわゆる脳汁が出るという表現がまさにこれ)。

次もまたこの興奮、快感を味わいにパチンコ屋に足を運ぶようになります(欲求を充足しに行動する)。

結果として、脳の働きを変え、パチンコが優先されてしまう脳を作り上げてしまいます。

そうすると、物を買うにしても「まずパチンコに行ってからお金を増やそう」と馬鹿な考えが出てきてしまいます。

しかし、これは脳が誤作動を起こしてしまっているので、本人が悪いわけではありません。

では、パブロフ博士の有名な心理学実験を1つ紹介します。

1.パブロフの犬

犬にエサをみせたり、匂いをかがせると、脳が反応してよだれがでます。パブロフ博士は犬にエサを与えるときにいつもベルを鳴らすようにしました。

しばらくしてから、パブロフ博士はその犬に、エサを与えずに、ベルの音だけを聞かせました。するとベルの音を聞くだけでよだれを垂らすようになったのです。

ベルの音がきっかけ(引き金)になり、エサがもらえるはずだと脳が自動的に反応するようになっているのです。つまり、エサ+ベルの音がセットになると、ベルの音を聞くだけで本能的な欲求に刺激を与えてしまうのです。

人間の場合も全く同じです。犬がエサをみてよだれを流すのと同じように、みなさんもおいしいものを見ると唾が出たり、「食べたい」と思ったりするでしょう。パチンコにも同じ理屈が当てはまります。パチンコの楽しさを知っていれば、パチンコ、パチンコ屋を目の前にすると脳や身体が自然と反応し、心拍数を高めたり、血流が増えたりします。

結果として、「やりたい」という欲求が生まれます。

例えば、私はいつも年末年始にパチンコに行っていますが、年末年始というのはパチンコと何ら関係のない状況であるのも関わらず、毎年年末年始になると、身体が反応し、心拍数を高め、わくわくしてきます。

これは「年末年始→パチンコ」がセットになっており、年末年始になると自動的にパチンコのことが連想されるようになっていくのです。

これは、パブロフの犬の実験となんら変わりない現象といえます。

引き金が目の前に来ると太刀打ちできなくなります。なので、やめるための意志を強く持つだけでは不十分と言えます。

やめようとする気持ちに加えて、行動の変容が必要となります。

行動の変容は次の3つです。

1.日常生活の習慣を変える
2.スケジュールにしたがって生活する
3.引き金を避ける

これら3つの行動は、これから詳しく学んでいきます。

なのでまずは、自分にとってどのような状況が引き金になるのか、これまでどのような対処が役に立ったのかについて振り返ってみましょう。


〇クエスチョン


Q1あなたは、これまでどのような時にパチンコを行っていましたか?メモに書き出してみてください。

‣何曜日・何時ごろ?

‣何をしているとき?

‣誰かと一緒・ひとり?

‣どんな気分?


Q2これまで、パチンコに行きたいと思ったときにその思考を打ち消すことに成功した方法はありますか?それはどのような方法ですか?

EX:家族のことを思い出す。お金が無くなった時のことを考えてみる等


〇まとめ
​

パチンコは脳の優先順位を狂わせ、引き金が目の前にあると、理性では太刀打ちできません。

なので、引き金には何があったのか、改めて振り返り、生活の改善を図っていきましょう。

〇HW

・引き金に近づかない生活を過ごす

・これまで行きたいと思ったときに打ち消すことができた思考を考える。

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