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【原体験ドリブン2章 無料公開】自己ワークへのアドバイス(3/7) 原体験の旅に出よう ~一人でおこなう原体験ジャーニー~

自己ワークへのアドバイス

原体験ジャーニーは「トラウマ探し」ではない

 原体験ジャーニーは、トラウマ探しが目的ではありません。

前にもいったように、原体験には楽しい、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。

トラウマを探してやろうと思わず、自分の無意識を深掘りすることそのものを楽しんでほしいと思います。

その過程で、自分がふだん意識していない過去の体験をひっぱり出すこと、そこで得られた発見を大事にしてください。

 人によっては、
「母親がいつも家にいて食事をつくり、毎日やさしく出迎えてくれていた」「毎年夏になると父親がキャンプに連れていってくれた」
のような楽しい思い出が原体験になる人もいます。

苦労した体験、壮絶な体験ばかりが原体験ではないことに注意してください。

「自分という他人」に質問する感覚で

 自己ワークはカッコ悪い自分をさらけだしても誰からも見られない、気にする必要がないというメリットがある一方、自分で質問して自分で答えることに対する気恥ずかしさを一人で乗り越えなければならないデメリットがあります。

 ペアワークなら相手がいるので、自分は答えるだけです。

自分のことをいろいろと聞かれる恥ずかしさはあるかもしれませんが、相手が真剣に質問をしてくれているのだし、あとで自分も相手を深掘りするのだからちゃんとやらなきゃ、という意識が働きます。

ペアワークでは意外と気恥ずかしさを感じることはありません。

 自問自答がやりづらいと感じる人は、少し自意識が強いのかもしれません。


「自分に質問して自分で答えるなんて恥ずかしい」
「きれいに深掘りしなきゃ」
「ノートはきれいに書かなきゃ」
「一人のときも他人に見せるようなカッコいい自分でいなきゃいけない」──。



そういった「自分のための自分」はなるべく捨てて、「自分という他人」に質問するつもりでやってみてください。

 人によっては、自分で「一人二役」を演じながら自己ワークを進める人もいます。「それってなぜですか?」「えーとそれは……」というふうに一人二役を演じ、ブツブツと口に出しながらやると深掘りがはかどるのだそうです。

自己ワークの壁を乗り越える

 本書ではまず自分ワークについて説明し、その後にペアワークのやり方を説明する流れになっています。ただ自己ワークは、じつは原体験ジャーニー初心者にとっては難易度高めのやり方です。

 人の過去の話ははじめて聞くことばかりですし、おもしろく感じるため、深掘りは比較的たやすくできるでしょう。

 一方、自分だけに集中して意識を向け続けるのは難しいものです。

自分の「常識」に疑問を投げかけ、自分では「当然」「あたりまえ」「そうするしかなかった」と思う過去の判断の理由を一つひとつ思い出していく。

自問自答のクセがついている人には何ということはありませんが、人によっては苦痛をともなう作業になります。

なぜなら自分にとって、自分や自分の体験はあまりにも「ふつう」で、あまりにも「あたりまえ」すぎるからです。

 自分のことを、他人のように興味をもって掘り下げるのは難しいと思います。それでもまずは自己ワークからはじめてみてほしいです。
 これまであまりかえりみることのなかった自分自身と集中して向き合ってみると、ふだん自分の意識にのぼってきていることはほんのわずかなのだと思い知らされます。意外と深いことを考えている自分にも気づくことができます。

 ペアワークでは他人の視点を借りて無意識の深掘りをするため、自分でも思いもよらなかった体験が引き出されるメリットはありますが、自己ワークは慣れてしまうと本当にネガティブなこともさらけだせるメリットがあります。

絶対に人には話したくない・聞かれたくないことがある人は、ペアワークをするときに体裁を取りつくろったり、どこかでブレーキをかける場面が出てくるかもしれません。

 タイプにもよりますが、心の底から自分に興味がある、本当の自分を知りたい、熱量の高い原体験を探し求めている人は、ひとりっきりで没入して原体験ジャーニーをやることをおすすめしたいですし、そのためにも自分に向き合う自己ワークのやり方をここでしっかりと身につけておくといいです。

没入のための工夫をする

相手から話を聞かれるペアワークなら、相手もあることなので原体験ジャーニーに集中しやすいようです。

一方自己ワークは、自分一人でやりますから集中力を維持するのはなかなか難しいです。

 自己ワークに没入して原体験を見つけるために特別な工夫をしている人もいます。

人によっては「自己ワークのときにはかならずこの曲をかける」という原体験ジャーニーのテーマ曲をもっている人もいます。

 うまく自己ワークができる人のなかには、自分なりの没入するための工夫をもっている人が多いです。

いくつか紹介しますので、気になるものを試して自分に合う自己ワークのやり方を確立してください。

■好きな音楽をかける
■好きな飲み物を用意しておく
■スマートフォンやパソコンのない環境に身を置く。Wi-Fiを切っておく。音が鳴らないようにしておく
■1時間なら1時間と、時間を決めてからはじめる。時間がきたら、さっと終わる
■お気に入りのノートやペンを用意する
■ノートではなく、大きなホワイトボードを使い、立って深掘りをおこなう
■人に邪魔されない、自分だけのお気に入りの場所を見つける(例:ホテルのラウンジ、カフェ、新幹線の車内など)

→自己ワークのやり方(4/7)

→目次

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内容を見て、もっと知りたいという方は、購入していただければと思いますので、よろしくお願いします。 


また、イベントやコミュニティとして、ペアワークや原体験ジャーニーの感想やナレッジの共有しているグループもありますので、さらに原体験ドリブンな世界を知るために入っていただければと思います。

■公式サイト(公式情報)
https://sites.google.com/view/gentikendriven/

■イベント/参加優先グループ
https://gentaiken.doorkeeper.jp

■購入者限定 facebook秘密のグループ(ペアワーク相手募集/ナレッジ共有)
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