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2020/4/22 ウィーンの音楽家の状況

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ウィーンに住む音楽家のPia Palme(ピア・パルメ)とこのようなやり取りがありました。4月17日と22日のことです。ポストコロナの音楽活動について。

==4月17日==

森下:Hi ピア!オーストリアは徐々にお店や学校を再開するって聞いたよ。

パルメ:そう、学校はまだ先になるけど再開するの!リハーサルも最大5人までなら可能になったし。私はレコーディングがもうすぐあって、ドイツも(再開)だね。でも2021年までは部分閉鎖がきっと繰り返されると思う、2022年までかかるかもしれない。コロナとは長い旅になる。

==4月22日==

森下:オーストリアすごいね、リハーサルをしても良いだなんて!5人以下だったとしても大きな意味がある。わたしは、ここ数週間大丈夫だったけど、フィジカルな(対面式)イベントは数年できないことも十分あり得るんだと思って、不安になり始めてる。

パルメ:それ(対面式がまったくできない)よりは(ウィーンは)良いかな。(でも)人と人との間は1.5メートルの距離をとらなきゃだし、公式(のルールに従う)には音楽家はマスクをして、歌手はプラスチックスクリーンの後ろに立たなければならない。誰がそれに従うと思う?普通の部屋ではない(音楽のための場所)のに?

公共の場での演奏のルールはさらに大変みたい。充分なスペース確保するために20平米 [20メートル x 20メートル空間] にいられるのは一人だけ。ということは、1500席ある大ホールには43人だけしか入れない。(そんな高額なチケット代金)誰が払うというの?

私が秋に公演をする予定だった劇場 [※ ピアはオペラを製作中だった] は、ステージを含めて12人だけしか入れない(という計算になる)。(奏者は12人以上いるから)アンサンブルの一部が消えちゃうってことになる。

これについてかなり大きな議論がおきてるから、様子見だと思う。(たった)1人のリスナーのためにソロコンサートをすることになるかも。

別の問題も(いろいろ)ある。(たとえば)コンサートなしのリハーサル代を誰が払うというの?[※大抵の助成金はイベントが開催されてはじめて事業完遂とみなされる] それにほとんどのアンサンブルは(国内だけで活動してる訳じゃないから)海外渡航ができないと不完全(な活動しかできない)

でもね、明日からステジオでのレコーディングがあるの。初めて家から出て異空間への冒険!!

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4月17日と22日のプライベートチャットなので、事実と違うところがあるかもしれません。また状況は激しく変化しているので、その意味でも、現状況とは違ってしまっているかもしれません。参考程度に留めておいてもらえると嬉しいです。
(情報の参考)
在オーストリア(ウィーン)日本国大使館の情報ページ

在ドイツ日本国大使館の情報ページ - ベルリン州における防疫措置(制限措置の一部緩和)※ 4月22日発行

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