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江戸川乱歩「鏡地獄」の球体と蝋燭(1)

 江戸川乱歩の「鏡地獄」の最後の場面が目に浮かんできた。球体の内側が鏡になっているのだが、そこで、蝋燭を一本、球体の中心(蝋燭の本体の中央が中心)に置いた時、球体の内側の鏡にどう映り込むのかが気になり考察することにした。

 カメラ位置によっても影響されるので、蝋燭に目がついていると仮定して映像をChatGPTに求めてみたのだが、何度も画像生成している内に、どれが物理的に正確な画像が分からなくなってしまった。

 全て中心部から見れば、内側の鏡は完全な凹面鏡である。

 上下に関しては、水平から上方15度、30度、45度、60度、75度、北極。そして、蝋燭より下方も同様にマイナス15度、30度、45度、60度、75度、南極。北極と南極の二点を外せば、11ポイントが確定する。

 水平に関しては正面を北とすると、右が東、真後ろが南、そして左が西となり、上下と同様に角度を設定していくと、360度を15度で割ると、24ポイントが確定する。

 ここで、撮影する角度を15度ずつ変えて撮影することに。

 上下は、北極と南極を除けば、11ポイント。水平については24ポイント。よって、11×24=264カットの写真に北極と南極の2点を加えれば、合計266カットの写真ができるので、それである程度の画像シミュレートは出来はしないかと考えたのである。

 よって、以下のChatGPTが生成した画像では蝋燭が上下反転しているものが1つもないので、全て不正解であるとの結論に至った。

 そこで、江戸川乱歩の「鏡地獄」に登場した人物が見た世界がどうなるのかも考えてみると、上下反転&左右反転の映像があらゆる角度にて見えていたのではないかと

 しかしながら、人間の目は二つ、視野というものがあり、1ポイントを凝視しながらも、左右上下の映像もぼやっと見えるはずだが、それについては考えが及ばなくなってしまった。

 最後に、上のエッセイを書き上げた後に、再度ChatGPTに学習させて、最終的な画像生成を試みたいが、回答は以下のメッセージが来たのは良いが、エラーとして赤マークとなり、フリーズしてしまった。


▼ChatGPTの回答

リクエストに基づいて画像を生成しようとしたときに問題が発生し、ビジュアルを作成できませんでした。他にご要望がある場合、または別のサポートが必要な場合は、お知らせください。

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<付記1>

 先ほど、読者の方がChatGPTで生成した画像だとして新たなシミュレーション画像を掲載されているようである。ただ、ChatGPTからのメッセージがあったので、ご参考まで。

※以下では、球体は真球であり、直径2メートル(人間が入れる大きさ)とし、蝋燭を球体中心の高さ1メートルの位置に浮かせ、マイクロカメラを蝋燭に埋め込み、1メートル真っ正面の半球鏡面に映るイメージを生成するようにプロンプトを書いています。

▼ChatGPTの最終回答

鏡面内部を持つ球体内での複雑な反射や屈折を正確にシミュレーションすることは、特定の焦点距離や寸法が指定された場合、現在のAI画像生成モデルの能力を超えています。

これらのモデルは説明に基づいて視覚的に魅力的な画像を生成することができますが、数学的な精度で物理現象をシミュレートするわけではありません。学習データから学んだパターンに基づいて画像を生成しますが、このデータには芸術的な解釈や一般的な物理概念は含まれていますが、光の挙動の正確な物理計算やシミュレーションまでは及びません。

キャンドルとマイクロカメラを持つ鏡面球内の無限反射や屈折を正確にシミュレーションするような、正確な物理的精度を要求するタスクの場合、光学工学や物理シミュレーションで使用される専門ソフトウェアがより適切です。これらのツールは、焦点距離や材料の特性などの特定の条件やパラメーターを考慮して、光の挙動を必要な精度でモデル化することができます。

しかし、物理的な正確さを主張せずに、このような球体内の無限の反射と屈折の概念を視覚的に示唆する芸術的な表現を生成する試みは可能です。

▼2度目の挑戦で生成された画像

 何となくではあるが、(9)が正解に近いのであれば嬉しいが。

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サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。