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『色眼鏡』で人を見ると、相手の実像が見えなくなる。・・・だから、『信頼関係』が結べない。

 ビジネスに限定して語りたいが、初対面から自らを棚に上げて、相手を『色眼鏡』で見る人の方は多い。『懐疑』のオーラを放ち、『信頼』の『し』の字もないご様子。

 そのような人の目をじっくり見ていると、『不信』の文字が機関銃の弾丸ように放たれてくる。本人はそれが日常茶飯事なので、バレバレであることにも気づかず、最後まで『色眼鏡』を脳内に掛けたまま話しまくる。

 『色眼鏡』を掛けるのは、相手と『信頼関係』を結ぶベクトルを向いてはいない証。よって、自分の足元も背中も挙動も見えずして、一方的に相手を悪く評価してしまい、何事も良い方向に進むことはない。

 『色眼鏡』の人と仕事上で共同作業をしていると、とにかく『諍い』が絶えない。万が一、不可抗力にてネガティブな結果になると、全て責任を押し付けられるのがオチとなる。

 決して、初手から他人を『色眼鏡』で見るものではない。『色眼鏡』で見ると、相手の実像が見えなくなってしまう。また、『色眼鏡』で見ている人の様子は異常なるオーラがあり、不快に思われるだけの話。

 心の動きは、眼球の動きに連動している。澱んでいる目は『不信感』を表わし、微妙なる眼球の震えは『虚偽』を表わす。他所を向く目は、我関せずの『無関心』を表わす。睨みつける目は、単なる『恫喝』や『欺罔』を表わす。

 極論ながら、マジックで書いたような目をしている人には近づかぬようにしている。野生動物を見ると、白目がない。それは、相手に自らの動きを察知されないためとも言われている。だから、近づかない。

 目は、善きも悪きも、気づかぬ内に、己の心をダイレクトに相手に伝える。万が一、自分の目に澱みがあると感じた人、または、指摘を受けた人は、先ず、心の濁りを取り去ることが必要だ。そうすることで、これまでの勘違いや懐疑的なものが、嘘のように激減することになる。

西田親生の自由気まま書『卜』

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