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命を預かる料理人を愚弄する、回転寿司店での蛮行。

 数日前、回転寿司店で、他人が注文したものを勝手に食べたり、流れてくる他人注文の寿司にわさびを大量に載せたりした、稚拙極まりない蛮行を目の当たりにした。

 民度が低いと言えばそれまでだが、命を預かる料理人やその店を愚弄する蛮行を、わざわざネットにアップする感覚は、理解に苦しむばかりか、世が世であれば極刑に処せられる。

 不定期的に、必ず、世の中に登場してくるこの類の人間は、決して、目立って素晴らしいとは言い難い。自らの赤恥のみならず、ネット上の『犯人探し』の手が回れば、血族はその地に住むことさえできなくなってしまう。

 何が楽しいのか、偽計業務妨害として訴えられる可能性も高い。更には、犯人が舐め回した箸をそのまま使っているところも、すこぶる不衛生でもあり、その箸先が触れた寿司を食した人は、激昂どころの騒ぎではない。

 このタイプの犯人は、単なる愉快犯であると、罪の意識も軽薄であると考えられる。しかし、この低民度さを持ったまま社会人となるのを考えると、幼少期の生活環境、育ちや躾が、如何に重要なのかを再認識する次第。

 先ほど、Twitterで「#人の注文」で検索すると、炎上していることがよく分かる。犯人の顔がはっきりと写った動画をアップするなんぞ、コピペが無限に繰り返されるネットなので、この犯人は半永久的に恥をかく。

 ネットは自分の庭ではないのだから、甘く見ていると、必ず大怪我をすることになる。

西田親生の自由気まま書「嗚呼」


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