見出し画像

詐欺対策を怠ることなかれ・・・

 SNSを盲信するのは極めて危険である。SNSアカウントは無数に登録でき、個々のユーザーが複数の偽のアカウントを持つことができ、また、有名人を装った偽アカウントも多く存在しているのが現実である。

 特に、Facebookなどのプラットフォームでは、アカウントが本物に見えることもあるが、実際には多くの別の偽アカウント(俗に言う別アカ)が存在している。

 他のSNSでは、ニックネームや記号を使っての登録が可能であり、誰が何者か分からないアカウントがたくさん存在している。

 Facebookで知らない人から突然フレンドリクエストが来て、Messengerで詐欺のようなメッセージが届くことがある。

 女医を自称するアカウントが友達申請を送ってきた場合、そのアカウントの写真を調べると、同じ写真が他のアカウントにも使われていたことが判明。これは詐欺者がSNSを通じて多くの人々に接触し、詐欺を試みている可能性が高いことを示唆している。

 通常、このような詐欺者はFacebook Messengerや旧Twitterで接触し、最終的にはLINEやWeChatなどの別のプラットフォームで個人情報を抜き取ったり、フィッシングサイトへ誘導したりする。

 筆者はIT関連の仕事に携わっているため、個人情報は公開せざるを得ない。そのため、多くのSNSアカウントに関連付けられている。ビジネス上、これは必要なことであるが、ネット電話やオフィス固定電話に、〇〇〇代理店などを名乗る怪しい電話がかかってくることが多い。

 普段、当社クライアントとの情報交換は基本的に携帯電話を使用し、固定電話は留守番電話にしているが、怪しい電話がかかってきた場合は、「電話での営業はお断りしている」と伝え、すぐに切ることにしている。

 電子メールに関しても、ブロックしようとも、詐欺者はIPアドレスを変更したり、送信メールアドレスを変更したりして、執拗にフィッシングメールを送りつけてくる。

 現代では、ほとんどの人がSNSを利用し、ビジネス関係でもLINEでメッセージを交換し、LINEを通じて直接電話で話すことが一般的である。しかし、SNSにおいて、相手の顔や背後にある企業が見えないことを考えると、相手を盲目的に信用するものではない。

 よって、マッチングアプリなどでは、詐欺の臭いがする相手に対しても、単なる好奇心から信頼し、密会し、最悪の場合は犯罪に巻き込まれる事件が多発しているのである。

 テレビのニュースや新聞記事に出てくる事件を他人事のように感じ、自身の周りで起こる可能性は低いと考える人々もいるかも知れないが、危機管理の観点からは非常に危険な考えとしか言いようがない。

 誰がどのような人物かは判らないのが現実である。職業を偽り、警察官、弁護士、医師などを装い、相手に安心感を与え、隙を突いて犯罪を犯す者たちは、貴方のすぐ近くに住んでいるかも知れない。

 興味深いことに、悪事を働く人間はネット上の情報が極端に少ないことが特徴のようだ。専業主婦や公務員など、個人情報を遮断している人もいるが、ビジネス界で活動している人々はネット上で詳細な情報が公開されていることが普通である。

 夢のようなビジネス提案をしてくる相手は、こちらが話す隙間を与えずに急いで話を進める怪しい人間が多く、詐欺師である可能性が高いと言っても過言ではない。

 このような場合、相手の話に時間を費やす必要はなく、可能な限り早く電話を切るべきである。相手を信頼するのは、信頼できる近しい知人や友人であり、相手の身元や実績を確認できている場合にのみ限られる。

 訪問者にも注意が必要である。宅配便や郵便局を装う詐欺師も多く存在しており。生活に直結する工事で唐突に訪問してくる人間は絶対に信用できなず、インターフォンで対応し、断るべきである。印鑑が必要な郵便物であっても、相手を確認した上で、ドアのチェーンを掛けたまま対応するのが安全であると言える。

 最後に、SNSは世界で起こっている戦争の情報戦にも悪用されており、時には厚顔無恥なるプロパガンダで国民を惑わせ、時には、侵略国家を善意の国家としてカモフラージュすることに使われている。

 どう見ても、独裁国家のジェスチャーは怪しさ満載で茶番劇だが、それを鵜呑みにする人間も多く存在するところが、恐ろしい。扇動、洗脳されやすい人たちが、地球上にこれほどまでに多いのかと愕然とするばかりである。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。