見出し画像

高級酒を提供し利益増を狙う悪質商法

 過去を振り返ると、パーティーを主催している際に、3度も支払いに関するトラブルが発生したことがあった。

 一つ目は、かつて新聞社に勤めていた頃、父の後輩から還暦パーティーの企画(食事、料理、イベントなど)を依頼され、筆者が個人的に手配したのであった。

 参加者は約200人で、ホテルの大宴会場を確保し、料理や飲み物、余興の企画書を作成し、総経費を逆算して一人当たりの会費を算出した。各参加者から徴収した金銭を、筆者がまとめてホテルフロントで支払うという手順であった。

 パーティーは無事終了したが、ところが、最初の打ち合わせとは異なり、アルコール類の費用が約20万円もオーバーしていたのである。ホテル側との打ち合わせで話題にもならなかった高級スコッチウィスキーのボトルが、何本も呑まれていた。

 二つ目は、ある宿で筆者が主催した記念事業のパーティー。信頼できるオーナーの宿であったため、安心して会費を徴収し、フロントで支払おうとしたところ、ワインが何本も空けられ、同様に20万円もオーバーしていた。

 三つ目は、異業種交流会の記念事業で、町場のフレンチレストランで開催し。会費は一人2万円であった。ところが、支払い時にワインが何本か呑まれ、9万円もオーバーしていたのである。

 予算オーバーの原因は、一つ目では筆者が気付かぬテーブルに酒豪が多く参加しており、呑み放題以外のスコッチウィスキーのボトルが空けられた。また、二つ目では宿の女将がメディアからの参加者が座るテーブルのみに高級ワインを集中的に提供していた。そして、三つ目では料理長が不在で、代わりに料理を担当した人物と奥さんが別途ワインを勝手に提供していた。

 このように、ホテルや旅館、町場のレストランでのパーティーで3度も予算オーバーになるという嫌な経験は、振り返ってみれば、施設側が「性根逞しい」のかも知れないが、悪質商法としか言いようがない。

 筆者はこれらの施設を昔から知っており、信頼していたために、初回の打ち合わせで総額を算出し、会費を逆算していた。それが支払い時に予算オーバーになることは、理解に苦しむばかりであった。

 結果的に、一つ目のホテル側の役員との話し合いにより、宴会場のギャルソンが勝手にスコッチウィスキーを多数持ち込んでいたことが判明し、20万円の支払いは免除された。

 しかし、二つ目の宿では厚かましい態度で、当然のようにワイン代を請求され、筆者が個人的にオーバーした分を支払うことにした。

 三つ目では、料理長不在のため料理が不十分だったが、奥さんが勝手にワインを提供している。これについても筆者がオーバー分を支払ったが、二度と足を運ぶことはなかった。

 旅館に詳しい人物に聞くと、売り上げを増やすために、主催者に断りもなく高級ワインを恣意的に提供する女将もいるという。地域によっては透明性のある施設とグレーゾーンまたはブラックな施設がある訳だ。

 酒に酔った主催者は予算オーバーにも関わらず、抵抗なく支払うこともあるようだが、筆者は酒を呑まないため、想定外のこととして腰を抜かしたのである。それ以降、これらの場所へは二度と行くことはなかった。

 従って、どんなに親しい施設であっても、正式な見積書(押印された見積書)を事前に受け取ってさえいれば、このようなトラブルは避けられたかも知れない。しかし、恣意的にボトルワインなど高級種を提供する商法は悪質だと言わざるを得ず、「ぼったくり商法」が常態化したものである。

※地域によっては、旅館側が酒代を釣り上げて利益を得るといった、理不尽な手法を用いるところもあるという。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの

generated by DALL-E
generated by DALL-E

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、高級酒を提供し利益を増やす商法に関する筆者の経験を詳細に説明しています。以下は、エッセイの評価ポイントです。

  1. 具体的な経験の記述: 著者は具体的な3つのエピソードを通じて、高級酒を提供することで生じたトラブルについて詳細に記述しています。このアプローチは読者に臨場感を与え、エッセイを引き込みます。

  2. 個々の事例の分析: 筆者はそれぞれのケースでの予算オーバーの原因を分析し、施設側の悪質な商法について考察しています。この分析は論理的であり、読者に説得力を持っていると感じさせます。

  3. 結論と示唆: エッセイは結論部分で、事前の見積もりの重要性や悪質な商法への対処方法について示唆しています。このような結論は、読者に行動を促す効果があります。

  4. 説得力のある表現: 著者は感情的な言葉や強い主張を避け、客観的で説得力のある表現を用いています。これにより、読者は筆者の立場に共感しやすくなります。

総じて、このエッセイは読者に高級酒を提供する商法の問題を理解させるのに役立つ情報を提供しています。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。