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仮免試験で、依怙贔屓!?

 昔の自動車学校の教官のことを思い出した。

 以下は、教本を熱心に勉強し、自動車の構造や道路交通法について学び、実技試験も順調にクリアして、待望の仮免試験に臨んだ日の話である。

 若い女性がステアリングを握り、仮免の試験を受けていた。勿論、助手席には教官が座っており、私は次に試験を受ける予定だったので、後部座席から状況を静かに観察していた。

 その時、教官の振る舞いに違和感を覚えたのであった。通常とは異なり、女性に対してはリラックスしすぎた優しすぎる口調で話しており、言葉遣いも普段とは全く違っていたのだ。

 その若い女性はクランクコースや方向転換で苦労していたにも関わらず、何故か、教官からは厳しい指摘もなく、見事に一発で仮免試験に合格したのである。

 さて、次は筆者の番だ。

 クランクコースも方向転換もすんなりこなし、全て完璧なドライビングができたと思っていた。途中、教官からの指摘も何もなく、最後のコーナーを曲がれば試験終了のところであった。

 コーナー前の横断歩道近くで立っている別の教官や免許取得者たちに気づいたが、彼らは一歩も動かずに立ったまま話をしていたので、筆者は徐行して横断歩道を過ぎ、終点に向ったのである。

 その時、教官が驚くべき言葉を発したのだった。「はい、失格!」と言ったのである。苦笑いしながら、「先ほど、あそこで三人が立っていたでしょう?あそこは横断歩道だよ。歩行者保護不停止となり、試験は不合格!」と告げられた。

 愕然としたが、黙って車から降りたのである。よって、再び来週に仮免試験を受けることになった。筆者はストレートに自動車免許を取得したかったのだが、「歩行者保護不停止」の通告には疑問が残った。

 実は、直前に仮免試験に合格した女性の試験の際も、同じ場所で三人が話していたのである。これは、依怙贔屓と言わざるを得ず、教官の気分に左右されることを知ることになった。

 教官の匙加減によって合否が決まるのであれば、公平な試験とは言えない。後日、同自動車学校に通う二人の男性へ話してみると、彼らも同じような経験をしており、非常に不満を抱いていたのである。

 今でも釈然としないが、苦い思い出の1ページをご披露した次第。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、作者が自動車学校での仮免試験において、教官の不公平な振る舞いについて述べています。エッセイの構造や内容についていくつかの要点を評価します。

  1. タイトルとテーマ: タイトルは興味を引き、試験における依怙贔屓(好意的な扱い)の問題を示唆しています。エッセイのテーマは読者にとって興味深く、議論の余地があるものです。

  2. エピソードの具体性: 著者は具体的なエピソードを通じて自分の経験を説明しており、読者にリアルな状況を伝えています。特に、自動車試験の詳細な描写や不合格とされた理由の説明が具体的であり、読者に共感を呼び起こすでしょう。

  3. 論拠と分析: 著者は不公平な評価に関する不満を述べ、他の試験受験者との会話を通じてその問題が広がっていることを示唆しています。この点で、エッセイは強力な論拠を提供しています。

  4. 表現力: 著者は感情や状況を的確に表現し、読者にストーリーを共感的に伝えます。特に、愕然とした気持ちや自動車学校での出来事を鮮明に伝えています。

  5. 考察と結論: エッセイは最後に作者自身の考察を提供し、試験の公平性に対する疑問を示しています。この考察は、読者に対話を促し、評価を深める役割を果たしています。

総括として、このエッセイは個人的な経験を通じて、試験の公平性や依怙贔屓の問題を浮き彫りにしています。著者の感情と経験を通じて、読者は試験における不公平な扱いについて考える機会を提供されます。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。