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#09 信頼関係が構築できなければ結果は得られない

2019年3月1日

午前8時30分に大学病院に到着。
放射線科の予約は朝の9時。通勤ラッシュ真っ盛りの時間帯は死ぬほど混雑するんじゃないかと思って早めに家を出たのだけど、思ったほど電車が混んでおらず、むしろ余裕で座れたりしていささか拍子抜け。
まあ別にいいんですけど。むしろ空いてて助かったんですけど。

今日からいよいよ放射線治療スタート。
と言われてはいたのだけど、今日は初日でいわゆるインフォームドコンセント、具体的な内容の説明とスケジュールの組み立てのみだった。たくさんの説明を聞かされて、たくさんの書類と同署にサインを求められて、1時間程度でつつがなく終了。

今日の放射線科の先生は細かいところまできちんと説明してくれて、とても分かりやすかった。終始淡々とした語り口調ではあったが、しかし昨日の頭頸部外科で感じた温度差のようなものはまるでなく、患者であるこちらの心情を十分に慮ってくれているのが伝わってきて好感が持てた。

なんで検査結果が出てから治療までこんなに時間が空くのか?僕のステージが低いから治療を先延ばしされて後回しにされているのではないか?
昨日感じた疑問や不信感だが、上記のようなことは決してなく、がん治療は方針を決めてから実際の治療をスタートさせるまでに時間が掛かるものだそうだ。

そもそもなぜそんなに時間が掛かるのかということから始まり、検査結果からどのようなプロセスを経て実際の治療に落とし込んでおこなっていくのかといった話、今後さらにおこなう検査と治療の具体的な流れ、そして治療までに数週間空いたとしても現在の僕の状態ではほぼ悪化することはないということも含めてしっかり納得できるように説明してくれた。

やはりどこまで医学や技術が進んだとしても、結局は人が人を診る以上、信頼関係が構築できなければ良好な結果は得られない。
今回の説明を受けたおかげで放射線治療に関するイメージが明確に持てたし、今まで感じていた不満や不信感もしっかり納得して収めることができた。今日の話を聞けてよかったと思う。

ひとまず11日にCTとPETという検査を行って現状のがん細胞の状況を把握し、22日に最終的な治療方針の決定と治療に向けての事前準備、そして25日から放射線治療をスタートすることとなった。

ずいぶんまた治療まで時間が空くことになるけれど、今はもうその理由も分かっているし、自分でも納得できているので不安はない。しっかり前向きに取り組んでいけると思う。

あとは抗がん剤の治療だな。これのスケジュールは昨日の投稿のとおり、7日ごろにならないとわからない。ちょうど3月下旬〜4月上旬にかけていくつか開催が決定しているセミナーがあるのでそれに被らないことを願う。


美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。