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コーチがこっそり教えるアジャイルの小噺-前提を疑う妙義!-

八海山って、クラフトビールも出してるんですねえ!と単純に言ってみたくてこんな写真ですが、ネタはほろ酔い気分と程遠い「振り返り」についてです。(n´v`n)

スクラムというチームフレームワークを使うと、一定期間毎に「働き方に対する振り返り」を行いますが、この振り返りが、効果を発揮する振り返りになるかどうか命運を分けるのが

問い

であります。

KPTだとか、良かったこと/改善したいこと(プラスデルタ)など、フレームを使って振り返りを行うチームがほぼを占めると思います。
でも本当は、フレームよりも、問いの方が大事だったりします。

ちなみにKPTやプラスデルタのようなやり方は以下のようなパターンを繰り返す方々には、あんまり良くないです

①単純に問題をすぐに問いにひっくり返す
(バグが起きた→どうしたらそのバグおきなくなる?→チェックを二重にする、みたいな)
すぐ答え出したがる人というか。
→表層ばかりで、根本的な解決になりにくいのと、プロセスがやたら増えるネクストアクションループに突入する危険大。

②他者、外のことに対して好奇心がわかないが結構いる
他の人がどう思い感じたのかに思いを馳せにくい。自分が気持ちいいかどうかしかない
→感情論に終始しがちで、愚痴っぽく発展し本質にたどり着きにくいのと、変に時間ばっかりかかる。(そしてゆるく伸びた時間は意外と咎められることはない…)

③そもそも関係性が薄い、浅い、あるいは悪い
会話量もそぞろにサクサク終わり、深く入ろうとしない。意見が強い人に流されて終了
→あんまり楽しくなく、納得感も自分毎感も生まれない。機械的な感じ。

じゃあどうやって問いを作るのさ?となりそうですが、
オススメは問いの前に前提となる事象をもっと知っておくといいと思います。

例えば

・時系列に事柄を並べてみる
みんなどこの範囲のことを言っているのか、論点が整理しやすかったり、おきたことのプロセス全体を俯瞰しやすい。

・当たり前を疑う
慣例や、慣れ親しんだやり方や考え方を深掘りしてみる

・事象と解釈を分けてみる
こうじゃないですか、普通
みたいなのは注意

・事象と感情を分けてみる
事象を書き出した後にモチベーションラインをひいたり、1番嬉しかった(悲しかった)出来事を別書でだしてみると、相手が何をどう受け取っていたのか理解ができる。自分の当たり前を改めて見直せる。

・あたかも一般用語のように使われている言葉の意味の範囲を確かめる
例えば、「ウチの技術だとそこまでできない」のウチ。私?自分の所属するチーム?自社?どこまでその人が目線高く持っているのかがわかります。

こういうことを、やった後で問いを考えてみるといいと思います。
オープンクエスチョンであろうが、クローズドクエスチョンであろうが、

問うということ=思考範囲を限定する

ことであるので、

問う前に仮説が必要。

これは、私も含めて鍛錬はずーっと必要ですが、上記を意識すると少し違った世界が見えるかもしれません!スクラムマスターの方々、チームの方々、一緒に頑張りましょうo(・x・)/✨

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