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大事なことは繰り返し

卒論を書いている。来週提出である。お尻に火がついている。エッセイを書いている場合じゃないんだけれど、何かを書いているときに限って他のことを書きたくなったりするものである。

だいたい書き終わってるから、何回か見直しをしている。最初から最後まで同じことを言っていることに気づく。アートと相対するときって、それが自分にはね返ってくるような経験なんだよ、と。ん?どういうこと?となるので、それを論文の中でひとつずつ書いていく。

大事なことは論文中で繰り返し書くと教わった。え、いいの?と思ったけれど、見ず知らずの相手に一発で自分の伝えたいことを伝えるのって難しい。何度もそのメッセージに触れているからこそ、そうなのかなと思えることって、たくさんある。なんだろう、今を生きることの大切さとか。過去も未来も一直線上には存在していないらしいから。

私が大事だと思っていることは、「多様性と個人の尊重を上積みしていくこと」であり、これから何度も繰り返し伝えていくんだろうな、と思う。まだ私は上手く伝えられないんだけれど、大事なことを繰り返し伝えていくうちに、伝えたいことはよりはっきりし、今と少し違う場所に行けるのかもしれない。

そういえば、この間のんたんの絵本を手に取った。5歳ぶりとかである。あの頃は気がつかなかったけれど、子どもの絵本は繰り返しにあふれている。繰り返すことの面白さと大切さは、子ども時代に一番現れる。

大事なことは、繰り返す。大事なことは、繰り返して伝える。あ、だから、ありがとうとか好きだよ、も、何度も繰り返し伝えるんだ。


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3年ほど前に書いたもの。そうかあ、3年前は卒論を書いていたのかあ、となんだかしみじみとした。だいぶ前のことのような気がするけれど、たった3年前なんだな、という気もする。多様性とか繰り返し、とか、今と言ってることあまり変わってない。そうした、自分の中で大事にしていることを続けられていて嬉しいような、変わってなくて、成長してないようで悲しいような、複雑な気分だったり。

それでは、また。


(goatにあげていたものを移行しました)

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